« キューブラー・ロスの「死ぬ瞬間」~人生の終末の向き合い方 | トップページ | DELLのWIN10のPCを導入した話 »

2019年5月 9日 (木)

老後の資金、投資する?

今日は久しぶりにコーヒー会。つまり同期の5人が集まって、Hくんの挽くコーヒーと、皆が持ち寄ったお菓子をエサに雑談会。今日は、耳が遠くなった!Tくんに、難聴のベテランのAくんが補聴器の講義。
その後、自分が紹介した「花畑かたくり」(ここ)でランチ。ま、いつものパターン。
ここでは、個室(事務室?)を借りてランチしたのだが、ランチ後に盛り上がったのが、Hくんが講義した「FX(外国為替証拠金取引)」。
独身のHくんは、頭の訓練や世界情勢の把握のために?投資をしており、いつ色々と節約・儲け方法について教えてくれる。それで、今日は「FX」なるものの説明をしてくれたが、これが実に難解。12時半に店に入って、出たのが2時だったので、たぶん食後1時間位はこ話に没頭していたのではないか?
結局、一番早く理解した?Tくんが、部屋に置いてあった白板に図を描いて説明し、やっと皆が分かった!?
世の中には、色々なものがあるようで・・・

それに似た話で、今朝の朝日新聞にこんな記事があった。

(耕論)老後の資金、投資次第?
 人生100年時代を迎えた日本。長引く低金利で、老後の資金は預貯金だけではまかなえなくなる、とする意見も目立ってきた。高齢者も投資が不可欠な社会がやって来るのだろうか。

■「やらない」が身を守る 荻原博子さん(経済ジャーナリスト)
 銀行や郵便局の窓口で勧められるがままに投資に手を出し、多くの人が損をしています。金融機関は投資のメリットばかり強調してデメリットの話はほとんどしないし、自分で金融の知識を身につけるのはものすごく難しい。若い人なら少しくらい損しても自分で稼ぐ力がありますが、高齢者は退職して稼ぐ力がなくなると取り戻せません。身を守る方法はたった一つ、やらないってことなんですよ。
 今、収益悪化に苦しむ金融機関が、手数料を稼げる投資商品を血眼になって売っています。そんなところに素人が手を出すのは、カモがネギを背負って鍋に飛び込んでいくようなものです。
 特に狙われているのが高齢者です。日本の個人金融資産約1700兆円のうち、60歳以上の高齢者の保有割合は6割を占めます。退職金も含めて潤沢な資産があり、なおかつ投資に疎い高齢者がターゲットになっているのです。
 よく年配の方が、銀行などの窓口で投資信託を勧められていますね。窓口で販売している商品は手数料が年3%前後になるものも多い。では仮に1千万円の投資信託を買ったとして、運用益も運用損もないまま25年経ったらどうなると思いますか。その1千万円は、500万円以下に目減りしてしまいます。なぜならその間ずっと、3%前後の手数料を引かれ続けるからです。つまり、勝つ確率より負ける確率の方が高いんです。
 本当にひどいことになっているのが、毎月一定の分配金が出るタイプの投資信託です。「年金代わりになる」と言われて退職金をつぎ込んだら、運用益では分配金が出せず、元本が取り崩されて振り込まれていただけだった、という事例が後を絶ちません。
 日本はまだデフレを脱却していません。今やるべきは「借金返して現金増やせ」。それで財産が守れるのかと思うかもしれませんが、モノの値段が下がるデフレでは、現金の価値が相対的に上がります。しっかり現金を持つべきです。
 私がよく言うのは、50歳時点で借金と貯蓄がプラスマイナスゼロになることを目標にすること。年金制度への不信感から老後を不安に思う人も多いのですが、住宅ローンの返済が終わり、子どもの学費もかからなくなれば、退職金と年金でなんとかやっていけます。年を取れば生活も変わりますから、若い頃のようにお金を使わなくなります。
 老後を心配して投資するくらいなら、インターネットを勉強して使いこなせるようになった方がよっぽどいい。より安い商品を探して買えるし、同じ趣味の人ともつながることができます。その方が、投資するより人生100倍も有意義になるんじゃないかと思いますよ。(聞き手・伊藤舞虹)
    *
 おぎわらひろこ 1954年生まれ。経済評論家事務所での勤務を経て82年に独立。「年金だけでも暮らせます」など著書多数。

 ■まず企業がお金回して 大沢真理さん(元東京大学教授)
 日本の高齢者は恵まれている。そう思っている人は多いですが、全くの誤解です。
 バブル崩壊後、正規職につけないまま苦しい生活を続けるロスト・ジェネレーションには「年金をもらえるだけで幸せな生活」と映るのかもしれません。
 しかし、「豊かな高齢者」はほんの一握りです。所得格差はむしろ高齢者間の方が現役世代間よりも大きい。社会保障費を抑えようとした政府が「豊かな高齢者」のイメージを吹聴したために、貧しい高齢者が見えにくくなってしまったのです。
 海外と比べて日本の高齢者が貧しいのは、データから明らかです。65歳超の貧困率は約20%で、OECD(経済協力開発機構)36カ国でも高い部類です。単身高齢者の女性に限れば50%前後と、主要国で群を抜く高水準です。
 こうした高齢女性の貧困を生んでいるのが「男性稼ぎ主型」の年金制度です。夫が生きて働いている間は余裕があるが、先立たれた途端、夫の勤労収入も基礎年金もなくなり、遺族年金だけになる。
 給付水準も不十分です。退職前に相応の金融資産を確保しなければ、年金だけで余裕がある生活を送るのは無理で働き続けなければなりません。スウェーデンやイタリアには年金額が生活保護相当額より低い場合、税金で補填(ほてん)する最低保障の仕組みがありますが、日本にはありません。
 金利がもっと高ければ、高齢者が資金運用に頭を悩ますことはありませんでした。その点で政府・日本銀行の低金利政策が長期化したのは痛手です。普通預金は夜間休日のATM手数料を考慮すれば、実質マイナス金利なのです。
 金融庁は預貯金に偏っている金融資産を投資へと回すことで、利回りを高めようという狙いですが、罪作りではないでしょうか。
 いま株価が好調なのは、あくまで年金積立金と日銀の株式購入によるものです。もし続かなくなれば、大暴落もありえる。高リターンの金融商品は当然、リスクも高い。資産運用をあおるのは、高齢者にリスクがしわ寄せされるだけです。金融機関は高齢者向けに低リスク低リターンの金融商品を開発すべきです。
 高齢者の資産が預貯金に偏っているから経済にお金が回らないとする意見もありますが、金融機関が産業融資をしないことが問題です。審査能力を磨き、担保がなくても成長しそうな企業に融資するようになれば、おのずとお金は回っていくはずです。
 最近の日本企業は国内で人やモノに投資せず、内部留保を現金でためていると批判されています。政府や日銀にはまず金融機関や企業に意識改革を促して、お金のパイプの詰まりを解消することが求められていると思います。(聞き手・日浦統)
    *
 おおさわまり 1953年生まれ。98年から今年3月まで東大社会科学研究所教授。専門は社会保障論。共著に「社会への投資」。」(2019/05/09付「朝日新聞」p11より)

高齢者を狙っているのは、振り込め詐欺だけではないようである。世の中の金融の会社がこぞって高齢者を狙っている?
こともあろうに、なけなしの金しか預けていない自分にも、前に銀行から電話があった。普通預金では利息がほとんど付かないので、運用をしてみないか?というお誘い。いつも自分が言うのが、「それをすると、100万円で年に幾らのリターンがあるの?」。どれも運用益は小銭。「だったら面倒なので、今のまま普通預金で良い」でチョン!

自分は、前に流行ったグローバル・ソブリンで大負けしたことがあるので、それ以来、一切の投資は止めた。定期預金にすらしていない。小銭のために、自由度が奪われるのがイヤ。普通預金なら、いつでも自由に動かせる。

老後は、頼りになるのはお金だけとも言われている。お金のない老人は、世の中からポイ?

最近気に入っている言葉が「プチ贅沢」
先日、「お金はお墓に持っていけないよ」という殺し文句で、「何のテレビを買ったら良い?」と相談してきたYくんに、REGZAの最高級機の有機ELの4Kテレビを買わせることに成功した。
それに対し、贅沢をしたくても、何をして良いやら分からない、ミミッチイ自分ではある。

ああ、紅顔の新入社員だった我々も、皆頭が白い。もう、付き合いが50年にもなる仲間たちである。

●メモ:カウント~1210万

|

« キューブラー・ロスの「死ぬ瞬間」~人生の終末の向き合い方 | トップページ | DELLのWIN10のPCを導入した話 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« キューブラー・ロスの「死ぬ瞬間」~人生の終末の向き合い方 | トップページ | DELLのWIN10のPCを導入した話 »