「きぬた歯科」で2度目のインプラント手術をした話
今日は、あの有名な(看板とTVCMで)西八王子の「きぬた歯科(インプラントセンター・八王子)」(ここ)で、奥歯のインプラントの手術を受けてきた。いつもの通り、自分の備忘録としてその経緯をメモしておく。
前に「インプラント~一番“価値のあった”買い物」(ここ)という記事を書いたのが2006年11月21日のことだったる。この16年前に入れたインプラントがノートラブルだったので、当然、今回もきぬた歯科に直行。
思い出すと、16年前に入れたインプラントは、その時にも書いたが、左下奥歯の1本が割れたので抜き、ブリッジにしたが、負荷がかかったせいか、片方がまた割れたらしく膿んで抜くことになり、2本ブリッジにしたら、今度はその歯も同じく膿んで(割れて?)7年でダメに。それで最初は1本だったのが、結局3本抜くはめになり、とうとう入れ歯にしたのが、当時のメモによると2002年9月11日だった。
それで、近くのカミさんの友人からの口コミで、3本インプラントにしたのだが、その経緯を調べてみたら、2002年10月10日にきぬた歯科に電話し、12日に訪問して話を聞き、1か月先の11月9日に予約して手術。11月16日に抜糸、2003年3月22日にアダプタを入れ、4月12日インプラントを入れた。以来16年・・・。
今回は、右下奥歯の6番。2017年8月に、歯茎の内側に膿みの腫れ。中を清掃して一旦落ち着いたが、1年半経った今年に再発。結局、歯が割れていたらしく、4月26日に抜いた。
最も大事な奥歯。しかし抜くことに躊躇は無かった。「また、きぬた歯科でインプラントを入れればOKさ!」と・・・
今回は、前と違って、抜いた直後のインプラントの手術。抜いた歯の孔が開いている状態なのに、インプラントの手術ができるのかどうかが分からない。それで、きぬた歯科のHPから問合せをしてみた。すると、院長から直接メールが届いて、抜いた直後でもインプラントの手術は出来るという。それで、行き付けの近くの歯医者で、抜くまでを頼み、それからはきぬた歯科でインプラントを入れて貰うことにした。
当然、ご指名は院長先生。昔と違って、今は常駐医が12人も居るらしい。しかし自分は、前と同じくきぬた先生に。院長の手術日は木曜日と決まっているらしく、診て貰ってから1週間後の今日、手術。(HPに駐車場のことが書いていなかったが、前と同じく裏の「豊徳パーキング」が利用可。いつも空いている。何時間でも無料)
今回は、最高級品を入れようかな、と思っていたら、「既に銀歯がたくさんあるので、一番安い銀歯・プラスチックでいいよね」と勝手に決められてしまった。確かに、前歯なら気にするが、老人の奥歯なんて、ま経済性優先。前の実績があるので、自分は良く読んでいないが、契約書なるものにサインした(ここ)。まあ体質などでトラブるケースも考慮しているのだろう。
16年前が一本30万円。今は31万円。あまり上がっていない。
さて今回の手術は、新しい建屋の「インプラントセンター・八王子」で。前は線路際にあったが、最近駅前ロータリーに面したビルに移ったとのこと。それは綺麗で立派な病院。前も、立派だったが、さすがに20年近く経って、移転したとのこと。
自分は2度目だったので、勝手は知っている。前は少し怖かったが、今回はまったく。術前の麻酔をして、それから別の部屋の手術台に。今回は、鼻歌こそ無かったが、「オッケー!」の連発。10時半の予約だったが、11時には病院を後にした。もっとも、時間の半分は「抜いた歯の孔に、どうやってインプラントをいれるのか?」という自分の質問に答えて貰った、雑談だった。
それによると、歯を抜いた孔(根)はあるが、それより大きな(深い)孔をあけてインプラントを挿入するという。歯を抜いた孔は3ヶ月もするときれいに治る。原理は、抜いた孔の中に血が溜まる。そこに毛細血管が通る。骨も血管と神経が通っている。歯を抜くとその血管が切れる。それで出血して、血の塊が孔の中に埋まる。骨は血液が作るので、血の塊が変身していく。つまり血の塊が肉となり、肉が骨に変わる。それで孔は埋まる。そもそも体は異物を排除するが、体の中に異物を入れて反応しないのは、今日入れるインプラントのチタンだけ。
あまりやりたくは無いが、先日頼まれてインプラントを1日で入れたとのこと。Netで調べてみると、「即時荷重」という方法だそうだ。それが出来るのは、色々な条件が整っていることが条件だが、昼にインプラントを入れて、いったん家に帰り、直ぐに上物を作り、夜7時頃にまた来て貰って上物を入れて1日で完成する方法。やりたくない理由は、不確実だから。人によって噛む力が違うので、想定以上の噛む力が加わると壊れる可能性。それがイヤでやらない。とのこと。
年齢的には75歳を超えると差が出てくる。きぬた病院での最高年齢は97歳とのこと。
結果としては、歯を抜くことと、インプラントの手術を一緒にした方が良かった。そうすれば、一回で済む。今回は、抜いてから日が経っていたので、いったん孔の中の血の塊を綺麗にクリーニングして、それからインプラント。
手術の正味は数分で終わった。しかし、ドリルでガガッとやるときに、相当強い力で押されるので、頑張ってアゴが外れないようにすることが重要(^o^) 痛みには相当気を使っているらしく、何度も痛くないか聞かれる。しかし、最初の麻酔の注射を含めて、「痛い」を感じることはほとんど無かった。それで、「ベストポジションに入りました!」でオシマイ。自分から見ると、先日の歯を抜くことの方が、今日よりよっぽど大手術だった!? 患者側からすると、それほど負担の無い手術。
しかし、「タバコを吸っている人のように、出血が少なのが心配」と言っていた。出血が多い方が、血の塊が早く出来て直りやすいのかも知れない。
この病院では、何度か歯全体の写真を撮る。自分の場合は、前の時も言われたが、顎の骨がしっかりしていたので楽だったとか。
インプラントを入れる前と入れた後の写真がこれ。医師側から見た写真なので、自分の左の歯が、写真では右に写っている。右に見える3本のインプラントが16年前のもの。そして左に見えるのが今回入れたインプラント。
聞くと、インプラントが体に合わない人も居るらしく、そのときは、歯の骨が徐々に下がって行って、インプラントがむき出しになって抜けてしまうらしい。しかし自分はインプラントが合っているらしく、16年も何のその、一生持つとのこと。
(手術前) (手術後)
手術が終わった後、「あれ?縫わないの?」と聞いたら、歯肉が無いので(抜いた後なので)縫えないんだって・・・。そりゃそうだ。
そして術後の写真を見ながら、説明してくれた。「7年前にインプラントで初めて死亡事故があった。上より下の方が危険。なぜかというと、下は動脈がたくさん走っている。そこを傷つけてしまった。インプラントで一番多い事故は、神経マヒ。顎の下に神経の束が走っており、ここにインプラントが当たると、今と同じ麻酔したままの状態になってしまう。」
ここがベテランとの違い。とにかく、事故を避けるには、ベテラン医師に限る。ちなみに、きぬた歯科での成功率は、下顎で100%、上顎で99%とのこと。(きぬた泰和著「インプラントはストローマンにしなさい!!」p93より)
ここで“100%”と謳うのは勇気が要る。乱暴だが、年間3000本×23年間とすると、累計6万9千本。そこで1度も失敗が無いということ。もし1本の不成功の事例があれば、成功率は99.998%。昔の学生時代のテストを思い出す。99点は易しいが、100点は難しい。
もっとも、切り上げて100%と謳っているのかも知れないが、きぬた先生の自信のほどがうかがわれる。
初診のときに、16年前のインプラントのケアは必要ないのか聞いたら、何もしないのが良いのだと言う。将棋の“ひふみん”こと加藤一二三九段が前歯を入れないのも、前に前歯を入れたら調子が狂ったので入れないことにしたとか。
歯は微妙。せっかく落ち着いているものは、そっとしておいた方が良さそう。
話は変わるが、前は無かったが、今は200件以上の看板があるという。HPをみると、これは院長の趣味・ロマンだという。そうとう儲かっているには違いない。でも、看板を見て「じゃあ行こうか」という人は少ないだろう。自分もそうだが、口コミが一番。
自分の場合は、前に書いた通り、「インプラント~一番“価値のあった”買い物」であることは、今も同じ。インプラントで“もたらされる価値”から思うと、幾らお金をかけても悔いは無い。たぶん、値段が幾らであっても自分はやると思う。
しかし、16年前はインプラントのチタンが骨とくっつくのに5ヶ月かかったが、今は2ヶ月だという。今後の予定はまだ聞いていないが、7月には終わるらしい。
最後に、近所の歯医者さんとの付き合いについてひと言。
今回も、歯を抜いて貰った行き付けの歯医者さんが、最近インプラントを始めたという。これはカミさんに聞いていたので、その話はあまりしなかった。しかし、どことなくインプラントを自分でやりたい、という感じはした。一般論としてのインプラントという言葉は出たが、同じ歯医者でインプラントを・・・という話は出なかったので、ホットした。
でも、「インプラントを別の所でやりたいので、歯を抜くことも含めてそっちでやります」とはなかなか言えない。今後、二度と近くの歯医者に行かないのなら別だが。自分の場合は、「前、入れた実績がるので、同じ所で入れた」と言えるので楽。
そうは言っても、自分の大切な体。別の病気でもそうだが、医者への遠慮で、せっかくのベストチャンスをフイにするのはバカバカしい。価値のある手術だけに、失敗は絶対に避けたい。
自分の今後のスタンスとしては、今の医者とケンカをしても、セカンドオピニオンを含めて自分がベストと思った医師にかかりたいもの。
その点、今回は、自身の16年の実績があるので、医師選びにまったく迷いが無かったのはラッキー。
何? 術後はどうかって?
何もかも「オッケー!」。何の異変も無い。
そもそも、具合が悪かったら、blogネタでこんなことを書いてはいない・・・。
2ヶ月後の、“抜いた歯が復活する日”が待ち遠しい。
(2019/08/28追)~備忘録
・2ヶ月後の、2019/07/19に診察。超音波によるインプラントの骨との接着状況を調べた所、51%。60%以上無いとダメとのことで、もう1ヶ月様子を見ることになった。普通の人は、2ヶ月で60%以上になるが、自分の場合、トシのせいかも? 出来れば、毎日の歯への刺激、またはワダカルシュームを飲むとすぐに10%位良くなるという。しょうが無いので、1日1回飲めば良いという「ワダカルシュームエース」を買ってきて、毎朝飲むことにした。
・その1ヶ月後の2019/08/19に診察して調べた所、「ワダカルシュームエース」の効果か、接着率が69%に向上。GO!で歯形を取る。
・そして、本日(2019/08/28)、無事インプラントを入れることが出来た。バッチリ!直ぐに慣れた。元の歯が戻ったのはこの上ない喜び!
(きぬた院長との雑談。院長は現在53歳。たくさん設置してあるきぬた歯科の看板は、5年前から始めた。今現在、看板の数は300数十ヶ所。看板は、自分の人生の絶頂期の証(あかし)? つまりこの5年間が人生の絶頂期だったのかも。今はもう飽きちゃった!?)
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(参考)
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