山口百恵の「夜へ...」
何とも妖しい歌である。山口百恵の「夜へ...」・・・
<山口百恵の「夜へ...」>
「夜へ...」
作詞:阿木燿子
作曲:宇崎竜童
修羅 修羅 阿修羅 修羅
慕情 嫉妬 化身 許して・・・・・・行かせて・・・・・・
繻子 繻子 数珠 繻子
繻袢 朱色 邪心 許して・・・・・・行かせて・・・・・・
あやしく あまやかな 夜へ・・・・・・
やさしく やわらかな 夜へ・・・・・・
シュル シュル シュルル シュル
夜へ・・・・・・夜へ・・・・・・夜へ・・・・・・
処女 処女 少女 処女
媚薬 微笑 女豹 許して・・・・・・行かせて・・・・・・
落花 落花 快楽 落花
春風 有情 無情 許して・・・・・・行かせて・・・・・・
ゆっくり ゆるやかに 夜へ・・・・・・
ひそかに ひめやかに 夜へ・・・・・・
ルル ルル ルルル ルル
夜へ・・・・・・夜へ・・・・・・夜へ・・・・・・
シュル シュル シュルル シュル
修羅 修羅 阿修羅 修羅
夜へ・・・・・・
この曲は昔から知っていたが、先日歌詞を見ながら聞いて、改めて見直した。
歌詞が何とも妖しい。漢字で歌詞を見ないと、聞いているだけではこの呪文のような歌詞は頭に浮かばない。この歌詞をどう読むのだろう?いや、解釈と言うより、ただ感じれば良いだけなのかも知れないが・・・。
自分ではこの歌詞を解釈出来ないため、Netでググってみると、色々な解説が見付かる。歌詞の解釈は(ここ)にあった。そして(ここ)によると、この歌は、1979年4月1日発売されたアルバム「A Face in a Vision」に収録されているという。 そして、「NHK特集『山口百恵激写/篠山紀信』の為に作られたアルバム」だというので、自分の昔のビデオのリストを見たら、S-VHSのテープが残っていた。それで、ついそれを見る気になった。
テープ棚から探して、久しぶりにビクターのVHSデッキの電源を入れる。案の定、最初はカセットにテープを巻き取る時に機械にテープが残ってしまう。カバーを外してテープを外す。しかし2回目からはちゃんと巻き取る。これはいつものこと。
再生すると、3倍モードの割に、画像はバッチリ。音声も何の問題も無い。それでつい全編見てしまった。「夜へ...」が流れてこないかと・・・
もちろん昔見た番組だが、全編写真だけ。動画はない。桜田淳子とのツーショットから始まり、最後に「夜へ...」で終わった。この歌が流れる時の写真は、まさに妖艶な山口百恵の姿。中学生から育った姿。でもまだ20歳・・・
この番組は、1979年3月30日の放送なので、放送直後にLPが発売されたらしい。
それにしても、彼女は被写体としてもプロだと思う。思い出すと、1970年代の始め、LPレコードの付録に付いていた彼女の写真を、独身寮の部屋に貼っていたっけ。これもたぶん篠山紀信の作品だったのだろう。
自分は、この歌の歌詞の解釈は出来ないものの、不思議な歌詞とともに、つい昔のビデオを見てしまった。
でも21歳での引退は素晴らしい。ファンの頭の中に、当時の姿のまま焼き付き、それがいまだに生きている。記憶の映像として永遠に21歳の若い姿を留める、大歌手であった。
| 0
コメント
私は百恵さんのファンでもないし、大歌手とも思っても居ませんが21歳の若い女性にこんな歌を歌わせた大人の神経が理解できません。仕事とは言え酷い仕事を与えたと思います。若い娘さんが可哀そうに思います。繊細な神経を持った娘さんなら耐えられないと思います。
投稿: 白萩 | 2019年3月 7日 (木) 16:56
現代の基準で考えるとそう思うのも当然かもしれないが、当時の10代〜20代は今より大人だった。それにこの頃の山口百恵はソニーにもホリプロにも物が言えるような地位を築いていたから、大人に歌わされているというのは当たらないと思う。
【エムズの片割れより】
賛成です。
前に「今ごろ!?山口百恵著「蒼い時」を読む」を書いたが(下記)、その時思ったのは「ものすごく大人!」ということでした。
https://emuzu-2.cocolog-nifty.com/blog/2017/01/post-1f3c.html
投稿: Hiss | 2022年7月 4日 (月) 02:36