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2019年2月 5日 (火)

「立川防災館」で心臓マッサージの体験をした

昨日(2019/02/04)は、カミさんの誘いで、「立川防災館」(ここ)に行ってきた。
先日は、同じ立川の「南極・北極科学館」に行ったが(ここ)、午前中だったため生徒が多かった。それで今回は午後に。
旧米軍立川基地の跡地は、立派なハコ物が多い。これもそのひとつ。

190205tachi 場所は、立川市役所の道路を隔てた向かい側。HPにある通り地下の駐車場にすんなりと入れた。エレベーターで2階に行くと、受付があって、そこで入場申し込み書に書いてから、希望する体験コースを指定すると、受付の人が、混み具合を勘案して、スケジュール表を作ってくれた。体験コーナーは「防災ミニシアター」「地震体験」「煙体験」「救急体験」「消火体験」「救出体験」の6つ。
我々は、「地震体験」「防災ミニシアター」「煙体験」「救急体験」の順で回ることになった。時間はそれぞれ30分。

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最初は「地震体験」。家族連れ2組と一緒だった。部屋には地震で冷蔵庫や家具が倒れた状況の再現があった。倒れたタンスを持ち上げるには、車のジャッキが便利とのこと。
係員の説明を聞いた後、2組に分かれて地震台に乗る。大人は阪神・淡路大震災と同じ震度7だという。まず地震速報の音声が流れ、台が揺れ始める。直ぐにテーブルの下に隠れ、テーブルの脚をつかむ。結構揺れたが、そんなに強烈では無かった。こんなものか・・・
しかし、結構体験後に体調を崩す人も居るらしく、「お父さん大丈夫??」と聞かれた。たぶんこの地震体験がここのメダマなのかも?
しかし、家具の転倒防止は必要かも。我が家ではあまり対策していないが、家具のつっかえ棒だけでも設置しようかと思った。

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2つ目が「防災ミニシアター」。映画の上映だ。数十席のシアターは、大画面の映画館で、かなり立派。防災について教えてくれる。空いていて、我々二人の貸し切り状態。

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3つ目が「煙体験」。ここも空いていて我々二人の貸し切り状態。
煙の充満した暗い部屋が幾つかつながっており、ドアを開けながら非難する体験。左手のドアから入って、右手のドアから出てくる。手は壁伝いにドアを探す。取っ手はカギがかかっているものもあり、それを避けて開くドアを探しながら、次の部屋に進む。熱い取っ手は、次の部屋が燃えている証拠なので、開けない。結構早く出てこられたが、カミさんは自分のベルトを持ってついてくるだけ。何の訓練にもならない。だから最初に自分が「別別にやらないと体験にならないだろう」と言ったが、係員さんが「一緒にどうぞ」と言うので一緒に入った。ここはそれぞれ別に入らないと体験にならない。いつも目の前にオレの腰ベルトがあるとは限らないのであ~る。

ここでの説明が残った。煙は熱い微粒子の集まり。よって口にハンケチなどを当てるのは、その微粒子を避けるため。そして出来たら濡れたタオルを口に、というのは、熱い煙を少しでも冷やして吸うため。なるほど・・・
そして、家庭用の火災報知器も紹介されていた。普通は煙感知器を設置するが、台所は料理で煙が発生するので、熱感知器の方が良いとのこと。我が家では設置していないが、必要かも・・・

4つ目が2階に上がって「救急体験」。自分が一度体験したかった心臓マッサージである。
部屋には心臓マッサージ用の人形がズラリ。でもここも、我々二人だけの貸し切り状態だった。まずAEDの体験。倒れている人が居た時、近くに寄って、両肩を叩きながら声掛け。酒酔いなどと違い、反応が無ければ、頭から胸を見て10秒間呼吸が無いかの観察。次に手を振って人を呼ぶ。「人が倒れているので来て下さい~」。そして心臓マッサージをしながら、一人目の人に「救急車を呼んで下さい」と頼む。二人目の人に「AEDを探して持ってきて下さい」と頼む。3人目以降の人とは、心臓マッサージを交替する。
AEDは、バッグを開けて電源を入れると、案内の声が自動的に出る。パッドを広げて、絵の通りに右肩と左腹に付け、電気ショックを与える。

心臓マッサージは、右手の上に左手を置き、両腕を伸ばしたまま5センチ位沈むように、胸(左右乳首の真ん中)を押す。速度は1分間に110回位。結構早いスピード。
人形を使って押したが、相手が生身の人間だったら、5センチも押せるかどうか・・・・
しかし、心臓が停止すると2分で脳がやられるという。それを、まだ酸素が含まれている血液を強制的に脳に送ることによって、脳のダメージを少なくさせるのが心臓マッサージだという。説明を受けて、なるほどと思った。

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それにしても「AED」という名は覚えづらい。カミさんは「LED」と言って、何度か直されていた。日本語で「心臓電気ショック機」とか言えば分かり易いのだが・・・??

と言うのは、我が家は、夫婦二人とも心臓に持病?があるので、いつ心臓が停止するか分からない。よって、片一方が倒れた時に、心臓マッサージをする必要が出てくる。そのための備えなのである。
東京の場合、救急車が来るまで7分強。心臓マッサージのような処置をしていれば、2分以内だったら助かる可能性が増すという。
まあ使わないに越したことは無いが、心臓マッサージも、煙からの脱出も、一度経験しているのと、していないのとは、雲泥の差が出る。
AEDの扱いも含めて、良い体験になった。サラリーマンの団体も来ていたが、学校でもたぶん積極的に利用しているのだと思う。
なかなか有意義な2時間ではあった。

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