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2019年1月 5日 (土)

「結婚するなら、見合い? 恋愛?」

今日の朝日新聞にこんな記事があった。

「(be between 読者とつくる)結婚するなら、見合い? 恋愛?
 人生の一大事、結婚。「運命の人」に出会えるかは、後半生を決めるとも言えます。おせっかいを自称する仲人さんは減ったようですが、一方で相性を科学的に判定する婚活サイトなどが盛んです。結婚するなら、条件があらかじめ分かる見合いか、燃え上がった末の恋愛かを聞いたところ、4人に3人が恋愛結婚派でした。

 ■「実質は同じ」の声も
 設問の「見合い」には、世話人や親戚、上司らのほか、婚活サイトなど結婚情報提供業者からの紹介も含めた。
 現実はどうか。国立社会保障・人口問題研究所の「結婚と出産に関する全国調査」によると、2015年で出会いのきっかけが「見合いで」「結婚相談所で」を合わせた「見合い結婚」はわずか5%。恋愛結婚が88%を占める。1940年ごろは見合いが70%、恋愛が15%だったが、70年ごろに逆転した。
190105kekkon  今回のアンケートでは、結婚経験の有無も聞いた。「結婚(事実婚を含む)したことがある」のは84%。経験者に「結婚してよかったか」と尋ねたところ、「よかった」という人が94%にのぼった。
 見合いのよさは何か。「互いの周辺環境が分かっていて、後で『知らなかった』とならない」(千葉、55歳男性)、「育った家庭環境が近い人を紹介してくれる。玉の輿(こし)などの格差婚は後々、価値観の違いで苦労しそう」(愛媛、49歳女性)。
 大阪の男性会社員(41)は「恋愛は妥協と勢いだが、結婚は慎重さが必要。第三者が自分に合うと判断して紹介してくれる見合いで結婚したい」。見合い結婚20年の茨城の主婦(43)は「一時の激情で人生を判断できない。(自分は)じわじわと愛を深め、今もラブラブ」という。
 この夏に婚活サイトで知り合った人と結婚する京都の女性公務員(35)は「仕事をしていると出会いも限られ、恋愛相手が条件に合うとは限らない。長く働きたいと願う女性が増えるほど、見合い結婚が増えるのでは」。東京の65歳男性は「誠実だけど地味で口べたな男性は、恋愛には不向き。よき夫、よき父親になれる男性が幸せになれるよう、見合いの復権を望む」。
 続いて恋愛結婚派。大阪の男性社長(62)は「恋愛は、結婚するまでの物語を紡ぐことができるのがすばらしい」という。千葉でいまパートで働く女性(53)は、夫と職場で知り合い、5年の交際後に結婚した。「結婚生活に波はあるが『選んだのは自分だ』という思いが破綻(はたん)を防いでいる」。東京の女性教員(64)は「結婚までの様々な障壁を乗り越えたことなど、絆が強いのは恋愛結婚ではないか」と考える。
 相手への期待値が高くなりがちなのが、恋愛結婚。埼玉の男性会社員(57)は「若さと可愛さと性格で選んで、失敗した。全て変わってしまったのだった」と嘆く。
 神奈川の主婦(48)は「恋愛結婚なのに、今は相手のことを死ねばいいのにと思う。どうしてこうなってしまったのか」。大恋愛の末に結ばれた岡山の主婦(56)は「『こんなはずじゃなかった』と、たびたび感じる私に比べ、最初から『こんなもの』と思って暮らしている見合い結婚の友だちはみな幸せそうで、うらやましい」。
 新潟の女性団体職員(63)はいう。「結婚という形に到達するには『自分で選んで決めた』という思いが重要。見合いも恋愛もきっかけだけの話で、実質は同じだ」
 行きつけの喫茶店で出会った妻を最近がんで亡くした北海道の経営者(65)は、三十数年の結婚生活を思い返す。「相手を見極めるという意味で、見合い結婚も恋愛結婚も同じ土俵の上にある。20年後、30年後を見極める力などあるはずもなく、自分の選択眼を信じて苦楽を共にしてきた。結局、一緒になってからの、互いの忍耐と努力と思いやりが大切だ」。おっしゃる通りです。(畑川剛毅)」(
2019/01/05付「朝日新聞」b10より)

上のアンケートによると、9割の人が結婚相手を自分で見付けているという。つまりは、自分で見付けられず、はたまた誰も紹介してくれない人は未婚となる。つまりは未婚率の上昇に。
見合いが主だった昔は、経済合理性から結婚が当然の流れだった。しかし、女性が経済的に独立した現代は、果たして「結婚してよかったか」どうかは??だった。しかしこのアンケートでは94%が良かったと答えているのは、少々???だ。

せっかくの人生。結婚に伴う苦労もしてみるのも人生では?という論なら分かる。しかし、独身で自由な人生と、結婚で生じる様々な制限は、比較にならない。
夫婦ゲンカをすれば、しばらくは口をきいてくれない。そのストレス。もちろん子どもが生まれたら、経済的にはもちろん夫婦間の関係もビミョーになるもの。
それでも「結婚してよかったか」と言う人は、夫婦の関係がうまく行っている人。

上の「若さと可愛さと性格で選んで、失敗した。全て変わってしまったのだった」という感想は笑える。
そして「結婚という形に到達するには『自分で選んで決めた』という思いが重要。見合いも恋愛もきっかけだけの話で、実質は同じだ」という論は正解。その通りだと思う。夫婦間で何があっても、「自分で決めたのだから」という思いが、忍耐につながる。

図にもあったが、結婚ではやはり「価値観」が重要だろう。同じような価値観であれば、生活は同じようなものになる。しかし価値観が違うと、お互いに目指すものが異なり、一緒に居る時間さえ少なくなる。
一方、夫婦は似てくる、という論もある。会話が多い夫婦は、お互いの意志を日頃からぶつけ合い、納得した論は受け入れる。結果、双方の価値観があるひとつの方向に向かって収束していく。つまりは似たもの夫婦となる。
それが出来ない夫婦は、家庭内別居状態になる??

我が家も、会話が多いせいか、価値観は時間と供に収束しているかに見える。特に政治的な見解は似ている。いや、自分が洗脳されてしまっている!?
しかし食べ物は相変わらず戦いの連続。カミさんは何でも固い物が好き。コシのあるソバ、固いパン、固く焚いたご飯・・・。自分はちょうどその逆。
でも、そろそろ先が見えてきた人生。まあユルユルと・・・

話は変わるが、正月になって、年賀状やメールで色々な情報が入り出した。「肺がんの1期で、肺を半分切ったので肺活量が1リットル減りました」というビックリもあるが、「55歳になりました」という元部下の年賀状にもビックリ。いまだに昔の記憶で考えているようだ。そして元同僚の「**の脳梗塞は重く、半身不随らしい」との話には、心が重くなる。どおりで、今年届いた賀状は「終活年賀状」だった。奥さまが出されたのであろうか・・・?

それもこれも、カミさんあっての話・・・。
ふと昔、同僚をホスピスに見舞いに行った時のことを思いだした(ここ)。
奥さまに「大変ですね」と言ったら、「妻ですから」という言葉が返ってきた・・・。

やはり最後に頼るのは家族しかない。今年は亥年。ここまで来たら、突き進むしかない。
そして死ぬ時には、「結婚してよかったか」と思って死にたいものである。
(今日の夕方、カミさんの指のトゲを抜いてやったら「結婚して良かった」とぬかす。背中に保湿クリームを塗ってやるときだけ「結婚して良かった」と言われるのでは、何とも寂しかろう!?)

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