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2018年12月 7日 (金)

「だいじょうぶだよ―ぼくのおばあちゃん」~長谷川和夫氏の話

先日。NHKラジオ深夜便で「明日へのことば~「実はボク、認知症になったんです。」認知症介護研究・研修東京センター名誉センター長 長谷川和夫」(2018/11/28放送)(放送内容のテキストはここ)を聞いた。
精神科医の長谷川和夫氏(89)は、1974年に認知症診断の物差しとなる「長谷川式簡易知能評価スケール」を公表した、認知症医療の第一人者だという。
その氏が、自分も認知症になったという。

<NHKラジオ深夜便「実はボク、認知症になったんです。」長谷川和夫>

このお話の中で、(29分頃)に、絵本の話をしていた。その話を、夕食後にカミさんに話したら、涙ボロボロ・・・。

「僕は最近絵本を書いたんです。
おじいさんとお孫さんとの物語で、ある日のこと食事をしている時に、おじいちゃんが「皆さんはどちらさんですか」と言ったんです。
坊やが「おじいちゃんは僕たちの事を誰も知らないと言うけれど、みんなおじいちゃんの事をよくしっているんだから心配ないよ」。「そうですか、皆さんよく知っていて下さるんですか。それだったら安心した」ということで一件落着です。
普通だったら、「しっかりして」とか、「判らなければ駄目じゃない」という事を言ってしまうが。
これは我が家の実体験です。
これが失敗したら、「私はこれから家に帰ります。タクシーを呼んで頂けますか?」となります。
「そうじゃないよ、あなたの家はここなんです」「いや私の家は別にある」とケンカになる。暴れる。
優しく接するということは大事なことです。・・・
」(ここより)

181207hasegawa1 この話は、氏が書いた絵本に書いてあるというので、絵本を探して買ってしまった。
長谷川和夫(著)、池田げんえい(イラスト)の「だいじょうぶだよ―ぼくのおばあちゃん」(ぱーそん書房)という絵本で、この10月(2018/10/1発売)に発売されたばかりの絵本だった。

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認知症は、時間軸→空間→人の認知、という順番で悪くなって行くという。
そして、「長谷川式簡易知能評価スケール」というのがあるというので、ググってみたら(ここ)に、検査表が載っていた。
もちろん、自分は“怖い”ので試さないが、そのうちやってみようか・・・

・・・とここまで書いて、カミさんが居ないので昼食の為に居間に降りていき、テレビの画面を横目にキッチンと居間を行き来していたら、何かスリッパがヘン! 何と、メイ子が部屋の真ん中にウンチ。それをスリッパで踏んづけて部屋の中を歩き回ったので、天井の照明を点けると悲惨な光景が・・・!!
181207meiko メイ子の持病の下痢の時は、部屋に入るときに注意するが、今日は普通のウンチだったので、まったく予想していなかった。その片付けたるや、大変!
・・・と、メイ子がいつもの居場所の出窓から降りてきたので、「まだ片付けているのでダメ!」と、抱いて出窓に放り投げ?た。
やっと片付けが終わって、出窓を見ると、出窓に置いてあったクッションの上にオシッコの跡。これは初めて。メイ子がオシッコに降りてきたのを拒否したので、それで??
床のウンチは嫌がらせ、とは分かっているが、メイ子も16歳。人間で言うと80歳を超えている。いつ認知症になってもおかしくない。

考えてみると、人間の認知症の家族がいる場合は、こんなことが家の中で日常的に起き得るわけだ。
そんな状態の中で、上の絵本のように、一歩引いて大らかに考えることが出来るのかどうか・・・。自信は無い。
我が家は、両親は既に逝ってしまったので、あとは老犬だけ。
そんな老犬のウンチ騒ぎで、我が家もまだまだ“終わっていない”。そして自身の認知症は、少しでも“先に”延ばさなければ・・・と勝手に思った。

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コメント

1939年生まれだから、ゴールデンエイジは
とっくに過ぎていますが、それでも、自分では
まだまだ大丈夫!と自信満々の生活を過ごしていましたが、最近 なんだか自信が無くなりつつあるような感じです。

妙に、怒りっぽくなったり、普段日常的に使っている言葉や名前が出てこなかったりと、何だか もどかしい日々です。

それにしても、自分には まだまだ無縁な話だと、気にもしてなかったことなのに・・・
人生晩期の衰えは、頭のほうから来ると、聞いてますので、足腰よりも頭の鍛錬を優先すべきか??

投稿: あこがれ | 2018年12月10日 (月) 23:13

あこがれ様におかれましても人並みの不安?
私等は古希を過ぎるや待ってましたとばかりに諸々の症状~いたいい何処に潜んでおったのかと嘆かわしい日常です。
つい最近の話題  「運動より読書の習慣」が健康寿命を延ばす。
人工知能の分析から導き出された、いつまでも元気に暮らす秘密。との由

歩きも読書も実践実行のあこがれ様は理想のライフスタイルと思われますが。
過信して無理をなさらぬように。

【エムズの片割れより】
“「運動より読書の習慣」が健康寿命を延ばす。”ということが気に入りました。
どこからの情報でしょう?

投稿: りんご | 2018年12月11日 (火) 09:26

おはようございます。

NスペPlus 「運動よりも読書で健康になる!?」AIが示す「健康長寿」の ... - NHK

https://www.nhk.or.jp/special/plus/articles/20181029/index.html

【エムズの片割れより】
情報ありがとうございました。
なるほど・・・・

投稿: りんご | 2018年12月12日 (水) 07:23

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