« 工藤直子著「てつがくのライオン」 | トップページ | これで最後「終活年賀状」 »

2018年11月17日 (土)

日本郵便、手紙の翌日配達と休日配達を廃止方針

今朝の朝日新聞の記事。
手紙の翌日配達、廃止方針 日本郵便、平日のみ配達も
 日本郵便は16日、手紙やはがきなど通常の郵便物について、差し出された翌日に配達するのを原則廃止する方針を明らかにした。業務量を減らして人手不足を和らげる狙いだ。土曜日の配達を取りやめ、平日だけとする考えも表明。総務省は、実現に必要な法改正の検討を始める。
 同省の有識者会議で日本郵便が要望した。現在は、夕方までに集めた郵便物は当日夜に仕分けし、速達などを除いた郵便物の約8割を翌日、宛先に配達している。夜間の仕分け作業をやめれば、大半は翌々日になり、一部の地域では4日かかるようになるという。
 郵便法は、郵便物の配達期限について離島を除き「差し出された日から3日以内」と定める。郵便物は週6日は配達するとも定めており、これら業務の見直しには法改正が必要になる。
 見直しの背景には、ネット通販の普及でゆうパックの取扱数が増え、人手不足が深刻になっていることがある。深夜に仕分けなどに当たる約8700人や、土曜に配達する約5万5千人の大半を、平日の日中の業務に配置換えする考え。外部委託している作業にも充て、コストを削減する狙いもある。ただ、サービスの低下にもつながる。木曜に差し出された郵便物を配達するのは、翌週月曜へと3日もずれ込む見通し。総務省は今後、利用者への影響などを見極め、要望を認めるかを判断する。(徳島慎也)」(
2018/11/17付「朝日新聞」p8より)

前々から流れていた話だが、日本郵政は乱暴にもこれらを実現させるようだ。
自分は基本的に反対。そもそも、理由が「ネット通販の普及でゆうパックの取扱数が増え、人手不足が深刻になっている」が気にくわない。仕事が増えると言うことは収入が増えるということ。その仕事を処理するために人を増やせば良いだけ。それを、サービスを削って人を浮かせ、コストダウンにつなげるのだそうだ。そこには何の企業努力も感じられない。市内宛でも、(木)に出した手紙が4日後の(月)に着くのだそうだ。
こんな事が許されるのなら、「サービス」という言葉が死語になってしまう。民間なら、直ぐに自然淘汰されるだけ。そこが親方日の丸。たぶん、政界には根回しが終わって、最終段階なのだろう。自分は郵便の利用が多いだけに、憤懣やるかたない。

オレ様状態の話は、こんな所でもあった。
すしの久兵衛、オークラを提訴 ホテル改装で別棟に「格落ちだ」
 ホテルオークラ東京(東京都港区)に店を構える老舗すし店「久兵衛」が、ホテルの建て替えに伴って「メインエリア」から「片隅」に追いやられたとして、オークラに1千万円の損害賠償などを求める訴訟を東京地裁に起こした。第1回口頭弁論が12日あり、「高級飲食店の格を著しくおとしめた」という主張に対して、オークラ側は請求の棄却を求めた。
 訴状によると、久兵衛は1964年から50年以上、オークラ直営の高級和食店「山里」の隣という「メインエリア」に出店し、「オークラのすしと言えば久兵衛」との立場を確立してきた。しかし、来年秋に開業予定の新ホテルでは、2棟のうち山里とは別の棟にある「アーケード街の片隅」を指定されたという。
 久兵衛は「およそ高級店にはそぐわない場所で、明らかな格落ちだ」と主張。久兵衛から独立した従業員が立ち上げた競合店が山里の中に入るとも指摘し、「考えがたい仕打ちだ」と批判している。信用を傷つけられたとして1千万円の賠償を求めているほか、売り上げが減れば、経済的な損害をさらに請求するという。オークラは朝日新聞の取材に「裁判中の案件のためコメントは控えたい」としている。(北沢拓也)」(
2018/11/13付「朝日新聞」より)

そもそも「名門」とか「老舗」「格」とかいう言葉は本人が使うものではない。外が評価して使う言葉。それを「オレは名門なのに・・・」と自分で言って、果たして通じるものか?

考えてみると、寿司という食べ物は極めてシンプル。ネタがほとんど。
前に、銀座などの有名店で何度か食べたことがあったが、特別おいしいとは思えなかった。ランチ1万円でも、「これで1万円?」と思った。
聞くと、山手線の内と外とで値段が決まっているのだそうだ。つまり「お好み」で何を食べても、ほとんど同じ値段なのだそうだ。外だと**万円。内だと**万円・・・

「オレは名店だから高いぞ」と言う店は好かないので行かない。おっと、そもそも自分には縁の無い話だった・・・。我が家は、もっぱらスシローなので・・・

話を戻そう。オレ様は日本郵政だけではない。世界中でまかり通っている。
トランプ大統領も「アメリカ第一」と言いながら、実は「オレ様第一」。
独裁国家はもっとひどい。
「サウジアラビア人記者ジャマル・カショギ氏が、トルコのイスタンブールにあるサウジ総領事館で殺害された事件で、ワシントン・ポスト紙は16日、米中央情報局(CIA)が「サウジのムハンマド皇太子が殺害を命じた」と結論づけたと報じた。在米サウジ大使館は同紙の報道内容を否定した。」と言うことだが、オレ様を守るために、「トルコにある総領事館でサウジアラビア人記者が殺害された事件で、サウジの検察当局は、実行犯とされる容疑者5人に死刑を求刑した一方、サウジの外相は、ムハンマド皇太子の関与を否定した。」だって。
命令されて、忠実に実行したあげくが、死刑とは浮かばれない。

ん?我が家?もちろん我が家にオレ様は存在しない・・・さ。

|

« 工藤直子著「てつがくのライオン」 | トップページ | これで最後「終活年賀状」 »

コメント

ふるさとも(田舎)当地も(住宅街)辺鄙な所ではありません。
ふるさとは10時頃に集配を同じ方がされます。
母からの便りの消印を見ると木曜日、土曜日に着く筈。
でも月曜日でなく火曜日に届いたことが数回ありました。

荷物もそのまま置いて行かれるようになると、
数日間留守にすれば品物も傷むものもあるでしょう。
郵便物を配達しなかったとニュースでもしていましたが、
通知によって人生が決まる人もいるでしょう。

投稿: なち | 2018年11月18日 (日) 06:25

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 工藤直子著「てつがくのライオン」 | トップページ | これで最後「終活年賀状」 »