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2018年10月13日 (土)

元厚生労働省事務次官 村木厚子さんの話

だいぶん前だが、NHKラジオ深夜便で「私はなかなかしぶとい 元厚生労働省事務次官 村木厚子」(2018/09/04放送)を聞いた。
アナウンサーとも見まがう滑舌の良さ。そして穏やかだが、芯の強そうな、まさに「しぶとい」人だと思って聞いた。

<NHKラジオ深夜便 元厚生労働省事務次官 村木厚子さんの話>

この話はなかなか面白い。逮捕・拘留された実体験として話されているが、まさにTVドラマと同じ光景が目に浮かぶ。そして99.9%有罪という実績のもとでの検察の自信。検察が事件のストーリーを描いて、それに被疑者を追い込むやり方等、日本の司法の現実を体験談として聞くと、改めて新鮮だ。

それにしても聞けば聞くほど、理不尽なのが日本の司法のようだ。そして大はしゃぎのマスコミ。
もっともこれは、大阪地検特捜部が証拠捏造までして村木さんを冤罪に追い込んだ「障害者郵便制度悪用事件」という、まさにとんでもない事件だったが・・・。

それにしても、村木さんの経歴を読むと、高知大卒とある。東大卒が当たり前の霞ヶ関にあって、これはもの凄いこと。
まあそれはそれとして、事務次官時代の部下についての話が面白かった。
「部下というのは、上から見ていてもなかなか実態が分からない。実は彼等の部下から話を聞くと非常にそれが良く見える、と言うのが分かってとても面白かった。下の方が正しい評価をしている、ということを実感した。」
これは普通の企業など、全ての組織で同じではないか?

そして仕事と家庭の両立についての家訓だという「綱渡り 下を見なけりゃ怖くない」が面白い。
世の中に掃いて捨てるほど居る“オレがオレが”の政治家たち。
こんな村木さんのような人が政治の世界で活躍してくれれば、今の“ウソ八百の日本”も、まともになるような気がした。

(付録)当サイト推薦TV番組
<ザ・ベストテレビ2018>ここ

181009besttv2018 「第一部」10月14日(日)午後0:45~4:30(3時間45分)
▽午後0:48ごろ~文化庁芸術祭賞「防衛フェリー 民間船と戦争」(名古屋テレビ放送)
▽午後1:54ごろ~ギャラクシー賞「教育と愛国 教科書でいま何が起きているのか」(毎日放送)
▽午後2:58ごろ~民放連賞テレビ報道番組「記憶の澱(おり)」(山口放送)

「第二部」10月15日(月)午後0:30~4:39(4時間09分)
▽午後0:36ごろ~地方の時代・映像祭賞「かあちゃんのごはん」(信越放送)
▽午後1:36ごろ~放送文化基金賞・ATP賞「BS1スペシャル 父を捜して 日系オランダ人 終わらない戦争」(椿プロ/NHK)
▽午後3:37ごろ~民放連賞テレビ教養番組「知られざる被爆米兵 ヒロシマの墓標は語る」(広島テレビ放送)

この番組を見逃した方に、BDをお送りすることが出来ます。メールでご連絡下さい。
(「ザ・ベストテレビ2016/2017」も同様です)

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コメント

高知県東部の田野に江戸時代材木方として地域に貢献した村木という家があります。村木元次官と関係があるかも知れません。地方大学卒で次官となるのは珍しいそうですが、一方東大卒でも会社の社長になるのは大変のようですね。お世話になった元教官は、東芝に入ったものの消耗品のように扱われているのをみて、舵を切り霞が関に入り直し日本で勤め上げると、在外の国連専門機関のトップとなり、長いこと世界をリードされました。御ブログを拝読させていただきながら、優秀なところには優秀な人が集まるな、と感じています。私事で恐縮ながら肺炎をこじらせ、何回か瀕死になり今は腸瘻で延命しています。あらためて、童子をご紹介頂きましたこと、お礼申しあげます。
友へのレクイエム歌い続けたのか童子逝きてどうしょうもない寂しさ

【エムズの片割れより】
腸瘻とは大変ですね。今日、ある友人から、消化器系の腫瘍マーカが高くて検査中というメールが来ました。
自分も古希を過ぎて、何があっても不思議では無い歳、と自分に言い聞かせてはいますが・・・。
最近、時代小説に凝っていて、“生きていて良かった~!”につなげるのは、ちょっと無理筋か!?

投稿: 樹美 | 2018年10月14日 (日) 20:21

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