愛犬・メイ子の“おしめ”に挫折した日
我が家の愛犬メイ子(本名:メイリー/ヨークシャテリア)は、2002年12月生まれで、現在15歳と8ヶ月である。人間で言うと79歳にあたるという。
それ故か、最近は老化が激しく、色々とトラブルが絶えない。階段は踏み外すし、ブルブルも後足が踏ん張れないので、ブルブルしながら、体が動いてしまう。カミさんとの散歩は、まあまあ続いているが、それも体調の良いときだけ。外界の匂いは、健康の源!?
心臓が悪いと獣医さんから言われたのはだいぶん前のこと。それ以来、高価な心臓の薬を飲んでいる。獣医さんから「こんな心臓で良く生きている」と言われながらも、まだまだ元気だ。 しかし、持病の下痢症は相変わらず。前に、下痢でげっそりと痩せたことがあり、獣医さんから下痢止めの薬を貰って、治ったことがあった。しかし如何せん、獣医さんの薬は高価。それで、通販でサトウ製薬の「動物用 新テスミンS 20錠」という犬用の下痢止めを買ってみた。これが良く効いたので、以来これを常用している。
そして、下痢のときは、普通のエサが採れないので、これまた高価な「デビフ カロリーエースプラス 犬用流動食」という缶詰を買ってきて、それを与えている。他にもあるらしいが、これ以外は食べないという。
まあそんな事でごまかしてきたが、このところ下痢の頻度が増えてきた。そして、人間と同じだが、時々そそうをする。トイレに行かないで、その辺りにウンチをするから困る。幸いオシッコは、トイレでするが、これまたイジワルでトイレシートから微妙に外すことがある。その時は、トイレシートの周囲が水浸し。外出に連れて行かなかった腹いせか?とも思うが、外出から帰ると、本人はケロッとしている。
まあオシッコは、拭けば済むが、下痢のウンチは困る。そもそも“ウンチは床に落ちていない”という前提で我々は生活しているので、時たまウンチの痕が床に点々とあると、「踏んづけた~!」と気が付く。そうすると、スリッパを洗い、床の点々としたスリッパの痕を拭かなければならない。
まあ、間に合わないのだから仕方が無い、と思っていたのだが、今朝、そうでも無い事を目撃した。洗面所にある、いつものトイレシートから戻って来た時、床の上で、堂々と踏ん張ってウンチをしやがる。これで“切れた”・・・。 間に合わなく漏らしたのなら許すが、これは何だ!とカミさんと相談をして、「今日からおむつ!」と宣言。買ってあったオムツをさせることにした。
本人は「??」と思っているらしいが、そんな事は構っていられない。シメシメ、これでウンチの呪縛から解放だ!と安心した。
所がである、昼前にカミさんが出掛けたので、昼過ぎに、昼食のために、居間に降りて行くと、洗面所のトイレシートにしっかりと軟便。「ん?オシメをしていたのに・・・!?」。
そして、居間のあちこちにやはりウンチがこぼれている。それを始末しながら、メイ子のお尻を見たら、何とシッポの所がウンチまみれ。そして、シッポを持ち上げてみてビックリ!
何と、シッポの直ぐ下に肛門があるではないか! オシメのシッポの穴から肛門が丸見え。これでは“原理的に”オシッコシートにしっかりとウンチをするはずだ。そもそもシッポの穴が大きすぎるのではないかと、セロテープで小さく止めてもみたが、どう見ても、肛門から外界は丸見え。
それで悟ったことは、“そもそも犬用のオシメは、オシッコ専用で、ウンチには無力”いうこと。
Netで検索してみたが、やはりウンチは、シッポの穴と肛門との地理的なことが原因で、無力らしい。
かくして、メイ子のオシメは外すことにした。完全なメイ子の勝ち!
さぞメイ子は「ざまーみろ」とほくそ笑んでいるのだろうが、とにかく下痢を治すしか無い。
カミさんが帰ってきて「オシメを何で外したの?」と言うから、事情を説明。まあしょうが無いな・・・
相変わらず、流動食も自分では食べない。飼い主のカミさんからスポイトで口に入れられると、それを機に自分から食べ始めるという。この所、それの繰り返しだ。
2歳上のパパも、8月に亡くなった。17歳で、ここ数年は、目が見えなく、その介護で大変だったという。ウチのメイ子も、耳は遠いが、目は何とか見えている。それが救い。
出窓に、カミさんが紫外線防止のシートを貼っていたので、その効果かも知れない。
ともあれ、「逝くときは、コロッと逝ってくれよ」といつもメイ子に言い聞かせているが、本人の耳に届いたかどうかは分からない。
我々夫婦も、両親を無事に送った後、残るは老犬の看取りだけ。
それが済むと、いよいろ我々自身の介護と看取りの順番である。
既に老老介護が始まっている我が家なのであ~る。
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コメント
メイ子さんの介護生活読ませていただきました。我家の歴代のわんこ4匹(アンディー、チミタン、はな、こつぶ)とお隣のわんこ(本のなかではボスと仮名)のそれぞれの晩年と最期を思い出しています。
その後我が家は猫3匹との生活です。あれほどの犬派でしたが、猫さんも独特の魅力があって可愛いです。老年になりおまけに足に弱点を持つ私には、散歩のいらない猫さんが好都合ということもあります。
本にも書いた先住猫サランと、これまた本に登場した隻眼のローザ。ローザが過ごした野良生活(餌、寝床、避妊済み)14年間の最後に娘分(、孫娘分orひ孫娘分?)として行動を共にしていたこころ。2年半前にローザとこころを同時に家に入れました。ローザは厳しい野良生活を耐えて今は多分17、8歳以上のおばあちゃんです。
その3匹のうちサランとローザは腎臓病。おまけにローザは猫エイズにり患していて、発症を防ぐために服薬が必要。2匹分の1ヵ月の薬代が約18000円。ほかに検査代や爪切り代、病猫用のキャットフード代など。年金生活には痛い出費です。それにサランはなかなか薬を飲んでくれません。わんこにいろんなものを食べさせた後悔からあまりに潔癖にドライフードだけで育てたものだから薬を混ぜ込みたい美味しい缶詰を受け付けないのです。考えものですね、潔癖すぎるのも。高い薬を飲んでくれないので、こちらは泣きたい思いです。
すみません、長くなって。
お互いに介護生活頑張りたいですね。
子を亡くし父母亡くし友亡くし犬を亡くして死ぬを恐れず
【エムズの片割れより】
ペットの介護は、年金生活者にとっては想像以上に大変ですね。日常の世話とは別に、医者・薬代、エサや流動食代、オムツシートなどの費用・・・。
ペット屋で20万円以上で売られていますが、買う人は、それをはるかに上回る費用が後々掛かると思って買う人がどれだけいるか・・・
そして、ペットはそれ以上のものを与えてくれる存在かどうか?
少なくとも、我が家のメイ子にとって自分は、「食事の時におこぼれをくれる人」以上の存在では無いようです。
投稿: アンディーのママ | 2018年9月20日 (木) 22:19