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2018年9月 4日 (火)

映画「二十四の瞳」を見る

先日、NHKで放送されていた朗読「二十四の瞳」を聞いたが、ふと思い立って映画のDVDを借りてきて、今回は、カミさんと一緒に、またまた見てしまった。三度目か四度目か・・・
田中裕子主演の1987年版もあるらしいが、見たのは当然高峰秀子の1954年版。
1954年というと、昭和29年。壺井栄の小説が発表になったのが昭和27年だというので、物語の舞台となった時代と、ほとんど同じ頃の映画。
2007年デジタルリマスター版なので画質が良い。

物語は、岬の分教場の1年生と、本校に移った6年生、そして大人になった3つの時代が舞台だが、カミさんが「似ている」という。まさか子どもたちが育つまで待って撮影した?と思って、ググると、wikiにこんな記述があった。
「子役には、1年生役と、その後の成長した6年生役を選ぶにあたり、全国からよく似た兄弟、姉妹を募集。3600組7200人の子どもたちの中から、12組24人が選ばれた。そして、大人になってからの役者も、その子どもたちとよく似た役者を選んだ。
これにより、1年生から6年生へ、そして大人へと、子役たちの自然な成長ぶりを演出している。撮影は、学校休暇を中心に、1953年春から1954年春に及ぶ。24人は撮影終了後も「瞳の会」と称して時おり同窓会を行い、木下監督の葬儀にも多くが参列した。」
なるほど、考え抜かれた凝った撮影だったのだ。

実は自分は、小説そのものは読んでいなかった。だから先日のNHKの朗読は、新鮮。映画のラストで、同窓会で教え子たちが自転車をプレゼントしたが、小説では無かった。映画で付け加えたものらしい。

この1954年の「キネマ旬報ベスト・テン」(ここ)を見ると、
1:二十四の瞳(1954)
2:女の園
3:七人の侍
4:黒い潮
5:近松物語

という順位だったそうだ。天下の「七人の侍」を抑えて1位とはビックリ。

しかし名作だけに、まったく古くない。そして戦争の悲劇、反戦を強く訴える。
小説のオリジナルは(ここ)にあるが、家事をしながら、PCで朗読を聞くのも良いかも・・・・ね。

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コメント

いつも楽しく拝見いたしております。私も同世代(23年早生まれ)ですが、この「二十四の瞳」は小学生の頃に学校から見に行きました。その時は、長い映画だった事くらいしか覚えていなかったのですが、、、40代の頃に観に行った時には、とても感動致しました。今の小学生たちに観て欲しい!と思いました。一緒に行った一回り上の女性と二人でこんなにいい映画だったの~と涙がポロポロ。急いで洗面所に走りこむと皆様目を真っ赤にして洗面台の前にいました。男性たちも大方の人が目を擦りながら洗面所へ。戦争の悲劇、反戦を強く訴える映画だとは子供の頃は分からなかった。今では人様にお薦めする1枚となっております。いつも良いお話をありがとうございます♪

【エムズの片割れより】
同じです。自分もこの映画が反戦の映画とは、思っていませんでした。しかし、物語がラストになるに従って、その声が大きくなっていく・・・・。
2007年にリバイバル上映されたと言いますが、今の子どもたちにもぜひ見て欲しい映画ですね。

投稿: kimihamu | 2018年9月 4日 (火) 21:55

映画「二十四の瞳」は、7年前にNHK BS-PでHDリマスター版が放送されました(その後も再放送されたと思います)。
数日後に同局で「高峰秀子と昭和の波」というドキュメンタリー番組も放送されました。
その中で、「二十四の瞳」に当時生徒役で出演した5人(7年前で既に60歳代)が小豆島で語り合う場面がありました。
撮影が終わっても高峰さんから当時の生徒達に大石先生の名で絵手紙が時々届いたそうです。
木下監督は厳しく79回もNGを出された人もいたそうです。
このような名作は、さらにリマスターして後世に残してほしいです。

ところで、12/1からBS/CS4K放送が始まりますが、NHKBS4Kでは黒澤明と小津安二郎の映画を4K放送するそうなので楽しみです。

【エムズの片割れより】
自分も2011/10/19のBSは見ました。
12月のBS4Kは楽しみですね、録画用HDDは購入済み。さていつチューナーを予約しようか・・・

投稿: classical.s | 2018年9月 5日 (水) 17:48

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