「苫東厚真“火力”発電所」の正式名は「苫東厚真発電所」
6日(2018/09/06)未明に起きた最大震度7の「平成30年北海道胆振東部地震」。今日現在、死者41人を出した大災害だが、震源地に近い苫東厚真発電所の停止をきっかけに、北海道全体が停電したことの報道で、各報道機関が「苫東厚真“火力”発電所」と報道しているが、実は正式名称は「苫東厚真発電所」で、“火力”が無いのだ。
自分は、現役時代の仕事で、最大の顧客が各電力会社だった。よって、顧客に提出する図書の表紙には必ず顧客の名称が入る。そこで顧客の名前を間違えることは有り得ないことだった。そんな経験があるので、どうも「苫東厚真“火力”発電所」が気になる。
些細なことかも知れないが、各報道機関が、それをどう扱っているのかをググってみた。
すると、主に「苫東厚真“火力”発電所」と表現しているのが、NHK、TBS、フジテレビ、朝日新聞、読売新聞、毎日新聞、東京新聞、北海道新聞、経産省・・・
そして、主に「苫東厚真発電所」と表現しているのが、日本テレビ、テレビ朝日、テレビ東京、日経新聞・・・だった。
実はほとんどの報道機関が、“火力”有りと無しが混在している。上の結果は、「苫東厚真 朝日新聞」などのキーワードで、ググってみた結果の印象である。
ここで面白いのは、経産省も“火力”入り(ここ)。そして地元の北海道新聞も“火力”入りなのだ。
ちなみに、各電力会社ごとに調べてみると(ここ)、発電所の名称に「火力」を入れているのが、東北電力、東京電力、中部電力、北陸電力、沖縄電力、電源開発・・・
そして「火力」を入れていないのが、北海道電力、関西電力、中国電力、四国電力、九州電力・・・だった。
これらを見ると、発電所名に「火力」を入れないのは決してマイナーでは無い事が分かる。しかし一般通称としては、「火力」を入れた名称が普及している。
この苫東厚真にしても、Google でググってみると、「苫東厚真“火力”発電所」は119万で、「苫東厚真発電所」は38万。明らかに“火力付”の勝ち!!
どんな経緯で各電力会社が、「火力」を入れたり入れなかったりしたかは分からない。
まあ、今さらどうしようも無い発電所の名称だが、大昔に国が、「火力発電所の名称には、必ず“火力”を入れろ」と指導しておけば、統一されて一般に分かり易かったかも・・・ね。
そんな些細なことよりも、2011年に計画停電を体験した者として(ここ)(ここ)、何が何でも、計画停電だけは避けなければ・・・。
当時、節電でかなり使用電力は減った。皆の知恵で、一刻も早い復旧を祈りたい。
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コメント
災害と発電所。気になる原発と区別するつもりなら「苫東厚真“火力”発電所」ではなく、正式名称「苫東厚真発電所」の後に火力をつけて、「苫東厚真発電所(火力)」とすればよいのね。(笑)
【エムズの片割れより】
北海道電力の記者会見では、さすがに「泊発電所」と言っており、「泊原子力発電所」とは言っていませんでした。
でも何か事故があれば、「泊原子力発電所」と呼ばれるのでしょう。
(紹介頂いた「三つの山の詩」は8/25にアップしました。お礼まで)
投稿: 伊勢生まれの下総人 | 2018年9月13日 (木) 00:06