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2018年7月14日 (土)

読書時間アンケート~読書好きが88%

今朝の朝日新聞の記事。
「(be between 読者とつくる)本を読むのが好きですか?
 一日の読書時間がゼロの大学生が5割を超えた――。今年2月に発表された全国大学生協連合会の調査結果は衝撃的でした。若者に限らず、スマホの普及や書店の減少などで、すべての世代で本離れが進行中とか。「本好き」はいずれ“絶滅危惧種”になるのか? いや、アンケート結果を見る限り、まだ大丈夫のようです。

 ■意外に多い「本の虫」
 アンケートの結果、本を読むのが好きと答えた人は9割。「いいえ」の人を圧倒した。ここでいう本とは、マンガ単行本やムック本を除く書籍のこと。意外に「本離れ」はなく、寸暇を惜しんで読書する「本の虫」を自任する人も少なくない。
180714dokusyo  毎月11冊以上の本を読むという東京の男性(57)もその一人。「通勤かばんに2冊を常備し、電車の中はもちろん、昼食で注文した品が出てくるまで、スーパーなどではレジに並んでいる間、興が乗れば信号待ちの間も読む」
 静岡の女性(51)も、月に11冊以上を読破する。「風呂場に雑誌、寝室に文庫本、トイレに脳トレ本を常備。移動時にデジタル本を楽しむ」
 本の魅力を熱く語るコメントも目立った。「本は人生を豊かにする」という兵庫の男性(29)は「感性、語彙(ごい)力、知識……。一つのものでこれほど多くを学べるツールが他にあるでしょうか。しかも数百円で楽しめる!」。就寝前に読書をする京都の女性(54)は「どんなに眠くても、本の中に広がる別世界に自分の身を置く心地よさを思うと、どうしても一ページでも読みたくなる」。
 一方、「本を読むのは好きでない」「本は読まない」と答えた人たちも明確な理由をあげていた。「年とともに視力が落ち、本を読むと疲れる」(東京、65歳女性)、「独身時代は通勤時間に読書したが、結婚後は家事、パートで忙しく時間がなくなった。今は親の介護で疲弊している」(兵庫、53歳女性)。加齢に伴う体力、気力、読解力の低下を嘆く声は、記者にもひとごとには思えなかった。
 読書量は高校生までの習慣に関係すると言われている。なるほど、本好きになった理由に親の影響をあげた人が多い。「親が絵本を読み聞かせてくれたおかげで、何時間でも読んでいられる。親に感謝したい」(広島、41歳女性)。一方、本との出会いに年齢は関係ないとの声も。「学生時代まで読書することはなかったが、妻の影響で本を読む楽しさに気づいた」(広島、61歳男性)
 本はどこで手に入れるかも尋ねたところ、トップは書店だった(1198人)。「本屋さんで本を選ぶところからワクワクする。書店は立派な娯楽施設」(大阪、45歳女性)、「書店の何ともいえない本の香りが大好き」(新潟、53歳女性)。他方、「多くの書店がベストセラー本ばかり置いていて、代わり映えしない」(東京、43歳女性)という厳しい意見もあった。
 電子書籍が普及しても、紙の本に魅力があるという人も少なくない。「本を手にとったときの感触、装丁の美しさにもひかれる」(北海道、66歳女性)、「紙の匂いが出版社によって微妙に違うのも面白い」(兵庫、26歳女性)。
 出版科学研究所のデータによると、昨年、出版全体の市場は縮小したが、コミックスなどの雑誌に比べ、書籍の売り上げ減は少なかった。同研究所研究員の久保雅暖さんは「どんな時代でも、しっかりと丁寧に編集された本が、読者の心に響く。いい本がちゃんと残っていく可能性はある」と言う。
 ただ読者からはこんな意見も。「最近は読み捨ての週刊誌のような書籍が増えて残念。読む本がなくて困っている。今後は英語の本を中心に探してみよう」(千葉、36歳女性)、「本が売れないのは内容のレベルが低下しているのも一因では」(千葉、38歳男性)。本を愛するがゆえの苦言とみた。(林るみ)」(
2018/07/14付「朝日新聞」b10より)

このアンケート結果にビックリ。「本を読むのが好きですか?」という問いに対して、何と88%の人がイエスと答えている。
自分は決して読書好きではなかった。特にサラリーマン現役時代は、ほとんど読まなかった。30数年間のほとんどが車通勤だった事もあり、通勤電車で、ということも無かった。
その後、都内への電車通勤を14年ほどしたが、途中はもっぱらウォークマンだった。
最近でこそ、藤沢周平に凝っているが・・・

このアンケート、ジャンルではやはり歴史・時代小説とサスペンスが双璧だという。TVドラマと同じく、サスペンスがトップかと思いきや、サラリーマンには時代小説が人気らしい。
そして1ヶ月に1~2冊以下が半数だという。自分も、読まないといっても、固い本以外を入れると、まあ数冊は読んでいたのかも・・・・

前にも書いたが、読書に目覚めた?のは、高校の時の国語の先生の影響が大きい。図書館長でもあったその先生は、「何でも良いから小説をたくさん読め」が口癖。
昭和40年当時、通っていた土浦の街には、駅の近くに2軒の本屋があった。駅から行くと、左手に2階建ての大きな本屋、そして右手に小さな本屋。Netで検索すると、その右手の「マスゼン書店」は今も健在らしい。大きな左手の店名は忘れた。これは無くなったらしい。
180714dokusyo1 当時、流行ったのが河出書房の「世界文学全集」。納戸を見たら、ロマン・ロランの「ジャン・クリストフ」が残っていた。メモを見ると「S39.11.9マスゼン書店にて」とあるので、高校2年の時に買って読んだようだ。11月8日発売の本なので、発売を待ち構えて買ったもの。
なせ、ロマン・ロランか?ベートーヴェンがモデルとかいう話があったため・・・

180714dokusyo2 もうひとつ残っていたのが、同じ河出書房のグリーン版「世界文学全集」。これはC.ブロンテの「ジェイン・エア」とロマン・ロランの「魅せられたる魂」が残っていた。
こちらは、「S45.9.20」「S46.7.3」とメモがあるので、会社に入ってから読んだもの。
当時、これらの本は難しかった。付録の登場人物の冊子を手に、何とか読んだと記憶している。

子どもの頃から、我が家にはたくさん本があったので、本に対するアレルギーはなかった。
ほとんどが、親父の“積ん読”の本だが、思い出すのが、有名な岩波のオレンジ色の装幀の漱石全集。これは、子供の頃から家にあった。天井近くの棚にオレンジ色の全集がズラリと並んでいた。子供の頃に聞いた話では、祖母(明治27年生まれ)が嫁に来たときに、「これだけは買って欲しい」と祖父にねだって買った貰ったものだという。
前に実家で見付けて、1冊だけ記念に貰っておいた。改めて見ると、昭和3年の発行だった。

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歌と同じく、本も“自分の歴史”が裏にはある。一冊一冊、思い出がある。
自分は、「映画」と「本」は、Excelに読んだリストを作っている。いつ見たか、いつ読んだかが分かるように。それを見ると、読む時期と読まない時期がはっきりと分かれている。
たまたま今は読んでいる時期!?
自分はもっぱら図書館だが、図書館で本を借りない人もいる。汚いと・・・。しかし、カミさんのように、先ずは図書館で借りて、自分が持っていたい本は改めて買う、という読み方もある。
本を読んでいると、読後の達成感と同時に、何か“充実した年金生活”も感じるので、しばらくは読書を続けたいと思っている。

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