「生命倫理の視点から死について考える」~霊魂の重さは21g?
先月だが、NHKラジオで、「文化講演会「生命倫理の視点から死について考える」岡山大学名誉教授…粟屋剛」(2018/03/18)を聞いた。
<「生命倫理の視点から死について考える」粟屋剛より>
NHKの解説にはこうある。
「生命倫理の視点から死について考える」~岡山大学名誉教授…粟屋剛
多くの人にとって「死」は人生最大の恐怖である。では死に対する恐怖の原因とは何であろうか。そして、どうすれば解決できるだろうか。生きている人間が誰も経験したことがないはずの「死」について語られた文献や資料は数多く存在する。今回は、日本における生命倫理学研究の第一人者である粟屋剛さんが、様々な角度から総合的、分析的に考察を加える。」(NHKラジオ第2ここより)
シニア族の我々にとって、これからの大仕事は、死ぬこと。
「死」は怖い。だから、死に関することは、「死」が自分たちの目の前にくる前に論じておく必要がある。死に直面してからでは、怖くてもう話せない。だから我が家では、連日?お墓の話をしている!?
この先生は「トイレに行けなくなった時が死に時」だと言っていたが、確かかも・・・
そして、臨死体験について、立花隆氏の話をこう紹介していた。
「脳科学の最新の知見を踏まえて、臨死体験は死後の世界体験ではなく、死の直前に衰弱した脳が見る夢に似た現象であることを科学的に明らかにした。」
その他の学術的な「死」についての話は、上の番組を聞いて下さい。
話は変わるが、先日(2018/04/26)のTV朝日「モーニングショー」で、“「自分の寿命”知りたい?知りたくない?”というテーマを放送していた(ここ)。
番組の紹介にはこうある。
「自分の寿命が分かる!? いま話題の「寿命計測アプリ」とは?~日々の運動量データから寿命を算出するスマホアプリ
生まれてから死ぬまでの時間のことを「寿命」といいます。自分があとどのくらい生きられるのか分かっていれば、残された時間を有効活用することも可能となります。これまで「神のみぞ知ること」とされてきた私たちの寿命が、なんと最近ではスマホのアプリで簡単に計測できるようになったのだとか!
大きな話題を呼んでいるのが、ロシアの研究機関が製作したという寿命計測アプリ「Gero Lifespan(ジェロ・ライフスパン)」。スマホに記録された自分の歩数データと約11万人分の健康調査データとを照合し、人工知能で分析することで寿命を計測するというメカニズムなのだそうです。歩数データが寿命の算出基準となっていますので、日々の運動量の増減によって結果は変動します。
番組が「あなたは自分の寿命を知りたいですか?」という街頭アンケートを行ったところ、 「残りの人生を有意義に過ごすためにも知っておきたい」という方がおられた反面、「知りたくない」という声も一定数ありました。理由としては「自分がいつ死ぬか分かるのは恐い」「長く生きると分かったら老後の金銭面の不安が高まる」等々が挙げられています。ちなみに番組中、視聴者の皆さんのご意見をリモコン投票で伺ったところ、「知りたい」という方が「知りたくない」という方の2倍近くもおられました。」(TV朝日ここより)
そもそも歩数から寿命を計算することが、果たして正しいのか・・・。自分は信用しないな・・・。
そしてTVの視聴者からの投票では、「知りたい:20,922」「知りたくない:11,733」という結果。「知りたい」は「知りたくない」の1.78倍だった。
知りたい理由は「妻や子どもが残されても困らないように準備ができる」「お金を残して死にたくない」など。逆に、知りたくない理由は、「死ったら知ったで、短かったらすごく怖い」「長すぎても逆に不安。その分、お金を貯めないといけない」・・・
もちろん自分は「知りたくない」派。
しかし良く言われるのは、ガンでの死は理想だと・・・。つまり、自分の死後をキチンと整理出来る時間が与えられるから・・・
確かに、「生」は選択出来ないが、「死」は選択出来るのかも知れない。
先日、有名作家の自殺幇助の罪で2人が逮捕された。
自分の命は、自分で決定出来るのかも知れない。しかし、他人を巻き込むことは自分は反対。有名な「自殺マニュアル」という本にも、飛び降り自殺は、まず下を見て、歩行者が居ないことを確認せよ。と書いてあるとか・・・
自分が死について話題にしなくなったときは、たぶん、病気になって先々が見えてきた時だな・・・
死について自由に書ける幸せを感じる今の自分である。
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