藤沢周平の全作品を読むぞ!
先日、毎年2回開かれている同期会(70年入社)の開催メールが来た。近況をひと言、と言うので書いたのが下記。
「毎日がヒマなので、昔少し読んだ藤沢周平でも読むかと、図書館に行ったら「大活字本」シリーズがあって、これが気に入った。老眼にはピッタリ。さて何から読むかな・・・と思ったら、あまりに作品が多すぎて迷う。「エエィ!全部読んでしまおう!」と全60作品を、現在一日1冊ペースで片付け中。大活字本シリー ズは17作品しかないので、それが終わると文庫本になるが、いつ挫折する か・・・!?」
先日(2018/04/05)図書館で、なかにし礼の「赤い月」を借りたが、この2001年発行の古い本で、2014年と、もっとも出版年が新しかったのが「大活字本シリーズ」だった。活字が大きく、そのために上下2冊の本が、上中下の3冊になっていた。
これが気に入った。まさに老人用。そして、ページ数が多いので、読んでいくとどんどん頁をめくるので、その“達成感”が大きい。
いつも「あと*ページ!」と気にしながら読むのだが、残りのページがどんどん少なくなって行く快感!
それで、藤沢周平を、まずこのシリーズで読もうかと思った。
藤沢周平は以前から読もうと思っていた。メモを見ると2003年に読んだ「蝉しぐれ」が最初だったかも。それから「隠し剣秋風抄」や「隠し剣孤影抄」を通勤電車の中で読んだのだが、 如何せん短編は難しい。物語の世界に入るや否や、終わってしまう。良く理解しないまま終わってしまう。それで、2度目読むと、やっとなるほどと思う。
だから「藤沢周平を読もう」と思っても、すぐに挫折。しかし、2007年に別冊宝島「藤沢周平~かつての日本人の清い哀歓模様」という本を買っているので、意欲だけはあったのだが・・・
さて、何から読もうか・・・と、困った。あまりに作品数が多いので、何から読んで良いか分からない。Amazonのリストの上位から読むか?? 別冊宝島から面白そうなものを選らんで読むか?? それと、宝島で作品の筋書きを読んでから読むか、それともあとで復習で読むか・・。
それで「エエィ!全部読んでしまおう!」と思ったのが2018/04/08だった。まずNetで作品リストを印刷。数えると文庫になっている作品が60ほど。どうせヒマなので、順番はどうでも良い。そして調べると、藤沢周平の未読の「大活字本シリーズ」は図書館に14あった。
まずはそれらを片付けて・・・と、一日1冊のノルマを課して、現在、前に文庫で読んだ5作品を含めて、16作品まで行った。最近の「大活字本シリーズ」で22冊。同シリーズで残るは3作品の5冊。
これが終わったら、単行本か文庫本で、残りを全部読むぞ!
カミさんは「どうせ飽きるわよ」と言うが、何の何の・・・。どうせヒマなので・・・
思い起こすと、高校の時の国語の先生が「とにかく本(小説)を読め」と言っていた。それで、色々読んだのだが、気に入った作家は、つい「全部読むぞ」となった。
当時読んだのが、武者小路実篤、山本有三、石川達三など・・・。もちろん全部という訳には行かなかったが、それぞれの作家に凝ったのは確か。
まあ高校時代から、自分には「全部読むぞ」のクセはあったらしい。
自分は終活の一環で、不要品を色々と処分しているが、本も買うのは止めた。全部図書館で借りることにした。良く言われるが、これによって“積ん読”が無くなる。返却期限があるので、追われるのが良い!?
しかし図書館の本は汚い。何百人の手でめくられたのだろう。その汚れは、手袋を付けてめくりたい位。指の跡、水濡れの跡、お菓子の跡・・・。図書館の本は、仕方のないことではあるが・・。
一日1冊読み出してちょうど3週間になる。「大活字本シリーズ」はページ数の割に文字数が少ないので早い。午後8時頃に読み始めても、11時過ぎには読み終える。3~4時間で1冊なら、24時間ヒマなので楽勝!?
昔、山岡荘八に凝って「徳川家康」26巻や「伊達政宗」8巻、「豊臣秀吉」6巻を読んだ特は、一日1冊読んだ。面白いと、結構進むものだ。
色々読んでみて、結構TVや映画でスジを知っているものが多いのに気付く。
どの位の作品が映像化されているのだろうとNetで検索してみると、こんな記事の断片が見付かった。
「藤沢周平作品、映像化続く 没後20年、普遍の人間描写
「蝉しぐれ」や「用心棒日月抄」、「橋ものがたり」などの時代小説で知られる作家、藤沢周平(1927~97年)が没して今年で20年。現在でも約80タイトルの文庫本が売られ、映画化やドラマ化も相次ぐ。何が人を魅了し続けるのか--。【広瀬登、望月麻紀】
これまでに8作品が映画化され、今年も小林一茶の生涯をつづった映画「一茶」が、リリー・フランキーさん主演で公開予定だ。(追:昨年秋に公開予定だった俳人、小林一茶の生涯を描く映画「一茶」が、撮影を完了しながら、製作会社の破産などで公開できない事態に陥っている・・・)
ドラマ化は44作品。勧善懲悪ものの連続時代劇は地上波テレビから消えたが、BSやケーブルテレビで藤沢…」(2017/05/01付「毎日新聞」夕刊ここより)
つまり、映画化が8作品、TVドラマ化が44作品だという。これでは、「どこかで聞いたスジ」と気付くはずだ。
ともあれ、(ここ)によると、藤沢周平の著作は、短編集が29作品、長編が18作品、連作短編が14作品の計61作品らしい。
「全部読むぞ」が、自分にとってどれだけの価値があるかは別にして、前から読もうと思っていた作家を、時間を気にせずに読めるのは年金生活者の特権。
さてさて現在1/4。どの位で挫折するか!? それとも大願成就するか!?
お楽しみ!お楽しみ~~!?
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藤沢周平の全60作品を読んだ
(2018/05/16追) 何から読もうかと迷うとき、上の本の裏表紙の「文庫版全作品」のリストで、文字の大きい順に読むのも一法か!?
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