吉村昭著「梅の蕾」の朗読
先日、NHKラジオ深夜便の「ラジオ文芸館」のアンコールで、吉村昭著「梅の蕾」の朗読を放送していた。
いつも夜中に目を覚ますと、眠れない時間がもったいないので、ラジオを録音しておいたウォークマンを2倍速で聞いている。それが最近は、再生したまま眠ってしまうことが多くなった。しかし、この朗読は、眠らずに最後まで聞いた。
<吉村昭著「梅の蕾」の朗読>
三陸の無医村の村長の、医師との物語である。
スジについては書かない。良かったら全編を聞いて下さい。
スジをカミさんに言ったら、「無理のない内容」とのコメント。実は自分はこの大作家を知らなかったが、カミさんは良く知っていた。自分は作家オンチなので・・・・
この放送は、2011年7月に放送されたものの再放送。あの大震災のあと、復興を祈っての放送だったらしい。
それにしても、無医村の村長の悩みは大変だ。医師の不在は、村民の命にかかわる問題なので・・・。
それは都会に住んでいる者には分からない。
話は変わるが、最近は何とか散歩をしている。何とか最低、毎日5000歩は歩きたいと思う。それで、近所の散歩では飽きてきたので、今まで行ったことがない場所に行くことがある。
人影のない川岸の藪の中や、林の中など。その時に「今ここで急病で倒れたら、どうなるのだろう?」と思うことがある。人が通りかかれば良いが、それが見込めない林の中などでは、放置されて死んでしまう??
まあスマホは持っているが、それでも場所を説明出来なければヤバイ。それで先日スマホに「コンパス」というアプリを入れて、北緯何度、東経何度が直ぐに表示されるようにした。たぶん、109番にこの位置情報を言えば、何とか来てくれるかも・・・
そんなことで、「もし倒れたら」という想像が頭をよぎるようになった。それに、7ヶ月も帰ってこないマグロ遠洋漁業の船で急病になったら?なんて、余計な心配をしてみたり・・・
原因は自分のトシだな。段々と健康に自信が無くなっている証拠。
この物語の無医村は、それが日常なので、その大変さが良く分かる。
段々と健康に自信が無くなってきた最近のエムズ君ではある。
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コメント
ようやく春の空気が感じられる時節になりましたね。
5000歩の散歩をされているとか。
私も犬を連れての散歩を一時は2時間くらいしていました。
その時感じたのはこの犬がおらず一人で歩いていたらまるで不審者になるかなでした。
普段人のいないところをうろつくと通報されかねません。(^Ω^)
【エムズの片割れより】
我が家の老犬は、15歳になるヨーキーですので、一緒に散歩するとダラダラと匂いを嗅ぎながらなので、人間の運動にはなりません。
よって最近はひとりで歩く事が多いのですが、確かにほとんど人がいないところに行くと、怪しまれますね。でも、「ヘエー!こうなっているんだ!」という発見もあります。
でも直ぐに暑くなって、散歩も早朝にシフトするので、さてどうしようかと思案中です。
投稿: untikusai | 2018年3月 5日 (月) 10:20
私は吉村昭の小説を20年ぐらい前にかなり読みました。文章の上手さと適格の言葉は読んでいて飽きることがありませんでした。ところがあまり根を詰めて読んでいたらだんだん気分が沈んできて元気がでなくなってきたのです。重度の結核にかかり手術時の精神状態など、自分の身に起こってくるような精神状態になってきたのです。それで一時読むのをやめて奥様の津村節子の小説を読み始めました。同じことを書いていても受け取る感じ方が違うのですね。津村節子が貧乏時代を書いてもこちらが暗くならずに読めるのです。最近は読んでいませんが、今の若い作家と比べると文章の運び方が実に的確で素直に前に読み進めます。『梅の蕾』は読んだことはありませんが続きを読みたくなりました。
私の中では上手い作家の一人に入っています。
【エムズの片割れより】
カミさんに聞くと、吉村昭も津村節子も、昔散々読んだが、今はほとんど覚えていないとか・・・。自分は全く・・・
「梅の蕾」は、40分の朗読全編をアップしましたが、やはり文章で読んだ方が心に入るかも・・・
「だんだん気分が沈んできて元気が無くなる」のは最近のニュースです。
カミさんが「政治関係のニュースを見ていると、心が悪くなる」と、居間ではニュースを見せてくれなくなりました。
投稿: 白萩 | 2018年3月 6日 (火) 17:53