貴乃花親方のテレビでの反論
先日「貴乃花落選~大相撲の理事選「記名投票」に逆戻り」(ここ)という記事を書いた。
そこで「これで、一連の話題は急速にしぼむだろう。」と書いたが、おっとどっこいしぼまなかった。(この記事、どうしようかと迷った。でもまあ、メモしておくか・・・)
昨夜(2018/02/07)のTV朝日の「独占緊急特報!!貴乃花親方すべてを語る」をざっと見て、自分の今までの疑問がかなり解けた。
そして、今朝のTV朝日の「モーニングショー」でもこの話を取り上げていた。
モーニングショーでは、協会と食い違うポイントを4つ挙げていた。(ここ)から引くと・・・
「<激白ポイント1 被害届の取り下げ要請> 評議員会の池坊議長はモーニングショーに出演した去年11月27日、「様々な憶測が飛び交っていますが、被害届を取り下げるように協会側が言ったのか?」という質問に対して「私は八角理事長にしっかり確認いたしました。そのようなことは一切なかったということです」と答えた。
九州場所の最中、貴乃花親方は何度も役員室に呼び出されていた。去年11月22日も貴乃花親方は八角理事長をはじめ、協会執行部に呼び出された。貴乃花親方は今回のインタビューで、その時の様子は「内々でというような」話をされたと語った。
番組内で「被害届を取り下げる要請があった?」と質問されると
貴乃花親方
「そういうことですね はい」
「調査委員に協力する云々ではなくて」
「捜査をしていただくと。被害届をおろすとかおろさないとか。会話はしたくなかったですね」
<激白ポイント2 協会への報告義務> 相撲協会は貴乃花親方の処分に関する報告書の中で、「理事・巡業部長として協会への報告義務を怠った」。貴乃花親方が被害者側の立場にあっても、その責任は重いと理事解任の理由の一つとした。
しかし貴乃花親方は警察に「協会への連絡はどうしますか?」と聞かれ
貴乃花親方
「『ここへ来たからにはお任せいたします』と。『協会のほうに警察の方から連絡を入れていただけますか』とお願いして帰ってきた」
<激白ポイント3 沈黙の裏で協会に再三の訴え? 危機管理委員会の報告書では、事件発覚後から協会側は貴乃花親方に対して9回にわたり書面・口頭で聴取を要請(11月17日~12月13日)。しかし、貴乃花親方に「捜査がすべて終了後に協力する」として拒否(FAXなど)されたとしている。
協会側は「理事・巡業部長として調査に協力する義務がありながら、正当な理由がないのに再三の聴取要請を拒否し続けた」として理事解任の理由の一つとした。
しかし貴乃花親方は
「協力できないなりの回答、怪我の具合、その症状」
「精神的な状態を伝えております」
「それは決して拒否ではなくて」
「私は報告書なり回答書なりで毎回お返ししています」
12月20日の調査結果が出た後も、貴乃花親方が独自に報告書を提出したほか、この日以降も意見書や陳述書を提出。12月28日に貴乃花親方の処分に関する報告書が出た後も抗議文や意見書を提出。その数、約20通。
<激白ポイント4 貴ノ岩は重傷だった> 九州場所休場の理由として提出された診断書には、頭蓋低骨折、髄液漏れ疑いと記載。
相撲協会が診断した医師から聞き取りを行ったところ、「頭蓋低骨折と髄液漏れはどちらも疑いである。相撲をとることに支障はない。重傷であるように報道されて驚いている」という見解。
しかし新たに公開された転院先の福岡県内の病院でとった診断書には、右側頭骨骨折、中耳血腫。テレ朝が貴ノ岩頭部CT画像を専門医に分析してもらったところ、「(グレーの部分は)何らかの刺激で生じた血液の痕跡か粘膜の腫れ、骨折に伴って生じた痕跡の可能性も」
Netで検索すると、この番組の発言内容が色々と書かれている。ヘエーと思った部分を転載してみると・・・。
「相撲協会の最終報告によると「日馬富士が貴ノ岩をカラオケのリモコンで数回殴ったタイミングで白鵬が止めた」。
危機管理委員会・高野利雄委員長は中間報告で「(白鵬は)『物を持ってはいけません』と言いながら日馬富士を制していったん個室から外に出た」と発表。
貴ノ岩の陳述書によると「(白鵬は)日馬富士がリモコンなどで殴っているのをしばらく見て、その後アイスピックを手にしたのを見たので外に連れ出した」と主張。
しかし、相撲協会は「アイスピックを取り出した事実はない」と発表。
さらに貴ノ岩は陳述書で「日馬富士が『何様なんだ、殺してやろうか』、『アランシュ』(モンゴル語の「殺してやろうか」の意味)など日本語とモンゴル語を交えて言ってきた」と主張。
貴乃花親方は「貴ノ岩と私は回答書や報告書で事実を報告している。
それとは違う他のことが報道されており、違和感では済まないような気持ちになる」と述べた。」(ここより)
貴乃花親方の話だけを聞くと、3時間に及ぶ貴ノ岩の事情聴取のあと、警察から「親方、これは事が事のようです。直ぐに被害届を」と言われたように、これは殺人未遂事件だったかも・・・!?
「11月中旬に事件が明るみに出てから、連日メディアが押しかけたが、親方は沈黙を貫いた。当時の心中について、
「私が語れば語るほどややこしくなる。協会に礼儀がないと言われてもしかりだと思います。警察にお願いした以上、最後の最後が終わるまで語ってはならないと思いますし、国家・警察への冒涜になる。私と貴ノ岩は沈黙する。相撲業界にいることの礼節を守ると、九州場所中も2人で話していました」
と貴ノ岩と同意の上だったこととあわせて話した。」(ここより)
これは相撲協会と貴乃花親方のケンカ。メディアも、そのケンカのどちらかの立場に立ってしまい、なかなか中立というワケにはいかない。つまりは、双方の言い分を公平に報じるしかない。しかしこの勝負、100対1くらい、貴乃花が不利。
そもそも事件の現場にいた「関係者」から聞ければ、公平な事実が分かりそうなものだが、「翌日、元日馬富士に謝罪したのも、知人に「謝っておいた方がいい」と言われたからで、殴られた理由が分からないままだったという。」(ここから)の知人というのが、同席していた高校関係者らしいので、第三者から公平な証言が得られるはずもなく・・・
TV朝日に続き、今日はフジテレビもインタビュー番組を放送していた。
TV朝日は、食い違いに対して、相撲協会に問合せをしているが、返答は無いという。ぜひ協会や危機管理委員会が、なぜ貴乃花からの書面による回答を“無い事”にしたのか、聞きたいものだが、「今回の収録は相撲協会の了承を得ておらず、事実上の“無断出演”だったことが分かり、角界内では大きな波紋を広げている。テレビ局が番組を放送する際には、相撲協会へ事前に内容を申請して許可を得る必要があるからだ。
別の親方からは「(無断出演は)普通の会社ならクビになってもおかしくない。これでは協会の“示し”がつかない。処分するべき」との強硬論まで出ている。」(東スポここより)との反応だそうだ。協会激怒の理由は、肖像権侵害。
まさに堂々巡り。事前に許可申請をして、許可されるものなら申請をする。不許可が明らかなので、しないまで。これは警察への被害届けと同じ。協会に言えば、もみ消されるのが分かっているから、無断で警察に届けただけ!?
この貴乃花親方の反論について、マスコミはどう報じているのか、なかなか面白い。一般紙では毎日新聞(ここ)だけが報じている。それ以外の朝日、読売、産経などは報じていない。NHKなども同様。
もちろん、反貴乃花の急先鋒の「日刊ゲンダイ」も無視で、今日の記事は「求心力ガタ落ち 貴乃花一門が阿武松親方に乗っ取られる日」・・・。
バタバタしているがこの騒動は収まりそうにない。弱者が強力な大組織にどう挑むのか?という視点で面白い。
政治の記事ではないが、マスコミそれぞれの「立ち位置」を念頭に、眺めていくか・・・。
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コメント
何だか、協会は保身に走っているという感じですよね・・・
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180210-00006168-bunshun-soci
たとえ多発していても、新聞社はだんまりなんでしょうね・・・
投稿: マッノ | 2018年2月10日 (土) 18:12