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2018年2月28日 (水)

富安陽子著・絵本「オニのサラリーマン」

先日、NHKラジオ深夜便(の録音)を聞いていたら「夢か現(ウツツ)か、妖怪か!?(1)児童文学作家 富安陽子」(2018/02/14放送)をやっていた。
その中で、著者が、自分で見た夢を絵本にした「オニのサラリーマン」の朗読をしていた。
その部分を聞いてみよう。

<富安陽子著「オニのサラリーマン」>

この絵本はどんな絵が描いてあるのかと検索すると、何とYoutubeに、絵本の朗読動画がアップされていた。なるほど、これだと声だけで聞くよりも分かり易い。

夢で見る物語から絵本が出来る・・・・。なかなか面白い。

さて“夢”だが、自分は夢を毎晩見ている。ほとんどが、現役時代の夢。以前は学生時代の語学の試験に追われる夢や、引っ越しで準備が間に合わなかった夢が多かったが、このところは、現役時代の仕事関係の話が多い。
これらの夢の原因は何だろう?夢は深層心理が影響しているとの話もあり、Netでググってみた。
その中で、東洋大学のサイトの松田英子先生の「夢は自分の記憶から作られる?悪夢の意味や良い夢を見る方法を臨床心理士に聞いてみた」(ここ)という記事が分かり易かった。

「―早速ですが、夢とは一体何なのでしょうか?
「睡眠中の脳は、その人が今まで見聞きした情報を、整理しています。
脳の中にはライブラリーがあって、その人の記憶を『家族』、『友達』、『小学校時代』、『高校時代』、『恋愛』などのジャンル別に整理しています。
そのジャンル分けされたライブラリーに貯蔵された記憶を引っ張り出したりまとめたりするんですが、その過程を脳の中で再生しているのが夢なんですよ。
現時点の科学技術では、夢は自分だけが見ることのできる、『個人的なドキュメンタリー映画』と言ったら分かりやすいかもしれませんね。」

―ということは、自分が見聞きしたこと・体験したことが断片的に出てくるということですね。では、自分の体験以外のことは夢に出てこないのですか?
「そうですね。睡眠環境から取り込まれた刺激以外は。基本的に、体験したこと、目にしたものが断片的に表れて、脳の中でストーリーとして作られていったものが夢なので。
ただ、子どもの頃は外部刺激…例えば絵本や漫画、テレビなどに、夢の内容が左右されやすいという傾向はあります。実際に体験していないことでも映像で観ていたり、想像したことがあったりすると、それらを組み合わせたものが夢になることがあるのです。
そういった夢を見て、『自分が体験していないこと、現実では起こりえないことが夢に出てきた』と思うのでしょうね。」

—「子供の頃は」ということは、大人になるとより現実的な夢を見るようになるということでしょうか?
「下の表は、最近見た夢に関する調査をした際の頻出語を年代別に多いものから順に表したものです。
180228yume 高齢者は『旅行』『仕事』『トイレ』『母』、大学生は『友達・友人』『遊ぶ』『サークル』、高校生は『友達』『学校』『クラス』『部活動』など、どの年代でも自分の生活史上、密接に関わっている言葉が多く見られました。
こうした結果が出るということは、自我がはっきりした高校生以上になると、やはり自分の体験をもとに、より日常に近い夢を見ているということになります。」・・・
」(ここより)

このリストを見ると、高齢者の「仕事」「母」「遅れる」「トイレ」などの言葉は自分と同じ。つまりは自分も平均的!?
自分の夢に関する“色々”も、この記事を読んで納得。つまりは、自分の夢も、この記事に書いてあることの通り。つまりは、平均的な夢らしい。

「―「自分は夢を見ない」と言う人もいますが、夢を見ない人はいるのでしょうか。
また、「夢を見たことは覚えているものの、どんな内容の夢だったのかはっきりと思い出せない」という人も多いですが、それは何故なのでしょうか。

「脳の損傷などがなく、脳機能が正常に働いている人なら、1日に平均で3〜5つの夢を見ます。『夢を見たことがない』と言う人は自分が夢を見たことを覚えていないのでしょうね。しかし、それは仕方がないことでしょう。
実は夢を見ている時は、起きている時と比べて、記憶を固定する神経伝達物質があまり出ないそうなんです。なので、寝ている時に見た夢を記憶として残しておくのは難しいんですよ。
さらに、私たちの睡眠には、ノンレム睡眠とレム睡眠の2種類があります。レム睡眠の時は『体は休んでいるけど、脳は働いている状態』です。なので、私たちがいわゆるストーリー性のある『夢』として覚えているのは、レム睡眠の時に見た夢の可能性が高いと言えるでしょう。
ただ、レム睡眠の時に見た夢もその後にノンレム睡眠がくると忘れてしまいます。起きる直前にレム睡眠であった場合は、そのとき見ていた夢を覚えていることがあるので、その覚えている一部の夢を私たちは『その日見た夢』として他者に話しているのです。」・・・

なるほど、夢を良く見る自分は、記憶力が確か、という証拠かも!?
ウチのカミさんは夢をほとんど見ないという。よって、自分の夢の多さは、自分の睡眠の質が悪いのが原因だと思っていた。他の記事にはその指摘も多かった。
でも松田先生の話は、自分にとって、何か救い・・・!?

ともあれ、夢から「オニのサラリーマン」のような名作?が誕生する可能性もある。
それにならって、自分も見た夢を記録してみようか?いや直ぐに忘れるので、無理かな・・・。そもそも一般受けするような面白い夢はほとんど見ないな・・・・
ある老人の、夢に関する自問自答ではある。

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