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2018年2月20日 (火)

2018年「平昌冬期五輪」に思う

寒さに震えながらの平昌オリンピック(2018/02/09~25)も、今花盛り。先日の朝日新聞の「天声人語」にこんな話題があった。
「(天声人語)合同チームの言葉の壁
 関西育ちと関東育ちがスポーツでチームを組んでも、意思疎通が難しいことはありえないだろう。しかし、もし戦後に分断されていたら、こんな感じだったか。韓国と北朝鮮の合同アイスホッケーチームが言葉の壁に苦しんでいるという▼「プレーするときにお互いの言葉を聞いても理解できないことがあった」。そんな選手の話が韓国メディアにある。同じ言語であっても、それぞれ変化を続けてきたのだろう。パスを連絡(ヨンラク)と言うなど北朝鮮独特の用語もある。カナダ人監督の英語を南北両方の言葉で通訳しているという▼分断70年の長さを感じる話である。そういえば韓国の世論調査で「南北統一は必要だ」との声は、若い世代ほど少なくなるという。同胞というより脅威をもたらす隣国と感じる人が増えている▼平昌(ピョンチャン)五輪のきょうの開会式では、南北それぞれの国旗ではなく統一旗を掲げての入場となる。政治介入を戒めねばならぬ五輪だが、政治や国家の影を断ち切るのは簡単ではない。だからこそ見る方は国境に縛られず、全力を尽くす選手に拍手を送りたい▼「北朝鮮の偽りの笑顔にだまされるな」との批判がある。その通りかもしれない。平壌で軍事パレードがあり、核やミサイルの開発に歯止めがかかったわけでもない。しかし南北の協調がなければ、テロや軍事行動を案じながらの五輪になったはずだ▼スポーツが平和をつくる力には限りがある。それでも、平和あっての祭典、平和を求める祭典であると改めて思う。」
(2018/02/09付「朝日新聞」「天声人語」より)

話題をさらった韓国と北朝鮮の合同アイスホッケーチームも、結局5戦全敗で終わったとか・・・。
TVで見ていると、お国柄が良く分かる。
昨日(2018/02/19)行われたスピードスケート女子団体追い抜き(パシュート)予選に出場した韓国チームは、最後に一人が大幅に遅れた。記録は3人目のタイムなので、先頭の2人が先に行っても意味が無い。(ここ)によると、先頭の選手の「最後にソンヨンさんの体力が落ち、格差が広がった」と笑いながら話したことで世論が沸騰。これらの選手の“代表資格剥奪”請願に14万人だという。
一方同種目で、日本は、スタートでミスをした後続の選手の「待って」という声に反応し、先頭選手が一瞬滑りを止めた。でも全体で2位。先頭選手の後続選手をどう見ているのかの違い。韓国国内での非難も分かる。

それと逆だったのが、スピードスケート女子500メートル決勝。小平奈緒選手が金メダルだったが、2位になった世界記録保持者の韓国選手をいたわって抱き合うシーンは、自然体だっただけに美しかった。
一方、「レジェンド(伝説)」ともてはやされたジャンプの葛西選手(45)の結果は惨敗。選手は結果が全て。それでも「4年後の北京五輪で「メダルを取りたい」と高らかに宣言」したという。
そろそろ自分を老害と悟るべきだと思うが・・・。自分が居る為に、若手がどれほどやりづらいか、ベテランなるが故に認識すべきでは?

さっきボーッとTVを見ていたら、ショートトラック男子500m予選をやっていた。渡辺啓太選手の内側に居た北朝鮮の選手が、2度とも転倒。見ると2回とも隣の渡辺選手を妨害。結局失格となったが、「とにかく先に」という気持ちが、体よりも先に手が出てしまい、失格という結果に・・・。これも国からのプレッシャーに押し潰されてしまった結果なのだろう。

この五輪騒動も25日まで。そろそろ世の中、静かになってほしいもの。

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