ダークダックスの「くちなしの花」
自分が初めてダークダックスのLPを買ったのが、先日も紹介した(ここ)、「ダーク・ダックス ゴールデン・デラックス 結成15周年記念アルバム」というLPだった。メモによると買った日は、昭和45年(1970年)8月6日とある。キングによるこの1969年発売のLPの録音は素晴らしく、いまだに愛聴している。特に「北上夜曲」や「雪の降る街を」「かあさんの歌」「銀色の道」は、その後のどんな録音も及ばない。
先日の「旅だった人(旅立つ女)」を書いたとき、自分が聞いている音源が、まだMP3だったことに気が付き、改めてハイレゾ(24bit/96Khz)で録音し直した。
そのとき、自分が愛聴しているそのLPの収録曲の中で、あまりメジャーになっていない歌があることに気付いた。今日はそんな曲の紹介である。
<ダークダックスの「くちなしの花」>
「くちなしの花」
作詞・作曲・編曲:平岡清二
君を 思い出しているんだ
ここで ただひとりきりで
それは この花があるからさ
白いかおり高い花
くちなしの花
君の大好きだった
ホラ 君と僕のへやに
つかの間のしあわせよ君は 何もいわずに去った
ひとり 寂しく死んでいった
その日 白いこの花だけが
あとに とり残されていた
くちなしの花
つきない思い出よ
ゆうべ そして今夜もまた
夢にみる君だけを
一般的に「くちなしの花」の歌というと、渡哲也の歌を思い浮かべる。しかしJASRACのデータベースで検索すると、「くちなしの花」という歌が、何と22曲も登録されている。しかしこの 平岡清二の作品は「アーティスト名」が空白。このダークですら登録されていない。つまり完全なマイナーな歌、ということらしい。
Netで検索してもこの歌の情報はまったくヒットしない。つまりはこの音源はCD化もされていないようだ。ただ1984年発売のポリドールの「花詩集」というダークのアルバムには収録されているらしく、こちらは編曲が服部克久。
持っているCDは、あまり聞かないものは処分しているが、LPには手が着いていない。音質は完全にCDの方が勝るが、CD化されていない音源はLPに頼るしか無い。
このLPのように、CD化されていないLPは、もう一度見直して、自分の好きな曲は、自分なりにハイレゾ化しておく必要があるようだ。
自分の愛聴曲だが、どうもあまり世に知られていない「くちなしの花」ではある。
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コメント
わぁ~懐かしい!!
すっかり忘れてい歌です!!
てっきり渡哲也の歌をダークが歌っているのだと思い、へー珍しいなとましたが、聴いてびっくり。私はカセットテープでよく聴きました。
こちらのサイトでは本当にいろんな曲を聴くことが出来て、音楽好きには嬉しいです。
いつも楽しい記事をありがとうございます。
ちなみに、私もあと3日で古希を迎えます。
同学年のようですね(^-^)
【エムズの片割れより】
この歌を知っておられるとは、ビックリ!?(失礼)
同じ学年のようで・・・
投稿: kimihamu | 2018年1月15日 (月) 21:22
ダークダックスの「ビール、もう1本!」と云うアルバムに納められていた曲です。
このアルバムの中身は平岡清二作品集でした。
1966年の作品なので、渡哲也の先行作品ですね。
「花詩集」はテーマアルバムですが、そこにこの作品も納められているところをみると、それなりの佳作だと評価されていたのでしょう。
【エムズの片割れより】
自分の持っている15周年記念アルバムにも「ビール、もう1本!」は入っていました。
ダークの当時の歌声は素晴らしいですね。
投稿: 奈良・荒木 | 2018年1月17日 (水) 21:28