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2018年1月13日 (土)

日本のセックスレスの夫婦は47.2%

当blogはニフティだが、その編集のページの右の欄にある「@nifty主要ニュース」に、こんな記事があった。先日「100年前の日本人が「全員結婚」できた理由」(ここ)という記事を書いたが、それにも関連している。

日本の夫婦「セックスレス調査」驚愕の結果
日本の夫婦のセックスレスは47.2%に上るという驚愕の結果が、一般社団法人日本家族計画協会の調べで分かった。
調査は2016年10月と11月に実施され、16~49歳の男女1263人から有効回答を得て、2017年に第8回『男女の生活と意識に関する調査』としてまとめられた。2002年からスタートした同調査は、2010年の5回目までは厚生労働科学研究費補助金による研究事業の一環として行われてきた。第6回(2012年実施)以降、同協会が公益目的支出計画事業の一環として独自に調査を実施している。
調査結果では、既婚者が過去1カ月にセックスのないとセックスレス状態の夫婦は47.2%。さらにセックスに積極的になれない理由を聞いたところ、男性は《仕事で疲れている》が35.2%でトップ。次いで《家族(肉親)のように思えるから》(12.8%)、《出産後、何となく》(12.0%)となっている。一方の女性は《面倒くさい》(22.3%)、《出産後、何となく》(20.1%)、《仕事で疲れている》(17.4%)となっている。
さらに18~34歳の未婚男女に絞って分析した結果、結婚の意思について、《いずれ結婚したい》と答えたのは全体の83.9%。男性82.3%、女性85.7%と男女とも高い割合で結婚願望を持っている。
結婚することには前向きだが、一度も結婚をしない生涯未婚率は年々上昇し、少子化の傾向にも歯止めがかかっていないのが現実だ。同協会も次のように警鐘を鳴らしている。
「政府が取り組んでいる少子化対策は、既婚者、妊産婦、子供のいる方が対象となることが多く、未婚者への対応が手薄な感を否めない。若者たちの雇用の確保と経済的安定が図られないと、結婚どころか子供を持つなんて夢のまた夢なのかもしれません」

「結婚の利点」男女間で大きな差
今回の調査では、結婚の利点を尋ねたところ男女間で大きなギャップがあることも浮き彫りとなった。
25~29歳男性では56.1%とふたりにひとりは性的欲求が満たされることをメリットに挙げている。だが女性は34.2%と低く、約22ポイントの乖離が生じている。さらに30~34歳において、結婚することで“経済的な余裕が持てる”ことを挙げたのは、男性は15.2%にとどまっているのに対し、女性は4倍以上の61.1%に達している。
これらの結果からも分かるように、結婚の利点を男性は性的な充足が得られること、女性は経済的に安定できることとする傾向があるようだ。
「結婚への期待感に男女差が大きいと、若者たちは結婚をいつ、どのようなきっかけで決断するのか疑問が残ります」(同協会員)
男女とも結婚に対してはそれぞれ思いがあるようだが、セックスレスの割合だけは毎回更新されてしまう同調査。セックスレス大国になってしまった日本が、また元気になる日はやってくるのだろうか。」
(2018/1/13付「まいじつ」ここより)

我が家で今凝っている米TVドラマ「ER緊急救命室」。シーズン13に突入したところだが、「肉食系だからしょうがない」が最近のカミさんとの合い言葉。つまりドラマの舞台はフリーセックスの国なのだ。職場の誰彼と無く、自由に相手を替えて・・・。とても日本ではマネできない。

それに比べ、前に、岡崎大五著の「日本は世界で第何位?」という本を読んだが(ここ)、日本はセックスレスの国だという。

日本人は「週1回弱」
さて、日本の面積が世界では上位3分の1、アジアでは真ん中より上位となると、次は人口である。いくら国土が広くても、人が少なくては、小さな国となるかもしれない。
なんと日本はトップ10入りである。
180113jinkou 人口ではかなりの大国であることは間違いがない。
はたしてこの順位で、日本が小さな国だと言えるだろうか?
謙譲は日本人の美学だが、人口がトップ10圏内の国を、世界のだれも、小さな国とは認めてくれないにちがいない。
それにしても、トップ10の内、日本を含めてアジアが6カ国も入っている。アジアの人口を合算すると、世界の過半数に達する。
面積と人口だけでくらべてみても、日本が決して小さな国ではないことがわかった。
でも、国連の推計による将来の人口を見てみると、出生率が低い日本は低落し、出生率の高いアラブ、アフリカ地域が台頭するだろうとされている。
そうなると、政治的、経済的にも、世界を牛耳るパワーバランスが、大きく変化することだって考えられる。
だからこそ日本政府は、少子化対策に躍起になっているのだろう。なんたって、日本人女性が一生に産む子供の数は、1.33人と、世界で174位なのである(2005年国連調べ)。
2.08人産まないと、いまいる人口は維持できないらしいが、先進国はおしなべて、この数字を下回っている。世界の平均は2.65人だ。
加えて日本人はセックスレス気味である。
180113sex デュレックス(Durex)という避妊具の有名ブランドをもつ、大手メーカーの調査によれば日本人の頻度は、つまりは週1回弱という計算になる。それだけ聞いたなら、まあまあじゃないかと思えるが、3日に1回はしている上位国とは雲泥の差だ。
このランキングを見ていると、女性にもっと子供を産むように仕向ける前に、個々人がすべきことはなんだったのかと、初心に立ち返る必要がありそうである。
ただ、おしなべてアジア人のセックス頻度は低くなっている。
ランキングにはアラブ、アフリカ勢はほとんど登場していないので、これらの国のセックス頻度に関しては不明だが、子沢山はアラブ、アフリカに集中している。
1位は西アフリカのニジェールで、7.9人である……すごい。以下10位まで8カ国をアフリカ勢が占めている。しかしどの国も平均寿命が短い。たとえばニジェールでは、平均寿命は41歳だ。その原因としては、乳児死亡率の高さや貧困、さらにはHIVの感染死亡者が多いせいだと考えられている。
そうして現在、世界の人口は66億人である。
つい150年前、江戸時代のころは、世界の人口はやっと10億人だったことを考え合わせると、近代から現代にかけて、人類は爆発的に増加していることになる。
自然界全体から俯瞰したならば、人類の一極支配がどんどんひどくなっているということだ。
100億人に到達するのが、2060年ころと考えられているが、アフリカの乳児死亡率が低くなり、HIV感染治療が進歩すれば、アフリカの人口は、予想をはるかに超えて増えていくだろう。
日本では、産業を維持するためには、出生率に期待するより、確実な外国人労働者をいまよりもっと利用するようになっているかもしれない。
でもそこで働くのは、よく見かけるアジア人から、アフリカ人に変わっていることだって十分考えられる。」(
岡崎大五著の「日本は世界で第何位?」p22~25より)

年金生活者の我々にとっては、遠い昔の話題だが、先の米ドラマを見るにつけ、出産は“まさに奇蹟”という感を強くする。
種の存続という行為は、赤ちゃんの誕生という視点で見ると、何と神々しい事か・・・
それに比して、日本はこの頻度のデータからも、そしてセックスレスの夫婦は47.2%という統計からも、滅亡に向かっていることは確かなようだ。

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