「結婚は人生の墓場ですか?」
先日の朝日新聞に、こんなつまらない?記事があった。
「(be between読者とつくる)結婚は人生の墓場ですか?
子どものころ、「結婚は人生の墓場だよ」と誰かから聞いたことがあります。「そんなものなのかなあ?」と思いながら、29歳のときに結婚してしまった私(50)。最近も、芸能人や政治家の不倫報道が絶えず、「結婚って、一体何なんだろう」と思うことも。そこであえて、禁断の質問をさせていただきました。
■惰性かドキドキか
結果は「墓場」派が10%、「墓場じゃない」派が90%と大差がついた。一方、「生まれ変わっても、今の配偶者と結婚する?」は、「はい」「いいえ」が、ほぼ拮抗(きっこう)した。
さて、さっそく回答者の声を紹介しよう。まずは「墓場」派から――。
埼玉の女性(57)は「『この人が運命の人』と思って結婚したが、実際に生活をともにしてみたら、主人は思いやりに乏しく、家庭を持つには向かない人だった」と書いた。広島の女性(70)は「理想の結婚は1+1=3となるものだと思っていたが、私の場合は1+1=マイナス1にしかなり得なかった」。
東京の男性(58)は「周囲の既婚者を見ると、結婚して良かったように見える人は2割ぐらい。大勢は生活のために惰性で一緒にいるように見える」と指摘した。
育った環境が影響しているケースも少なくなかった。「母は、何もしない父が原因でうつ状態に。父は、自分に原因があるとはゆめにも思っていない。こんな2人を見て結婚したいと思うわけがない」(東京、55歳女性)、「養女で、幼少期から義務と責任を負って生きてきて、48歳でようやく解放された。家族には負のイメージしかない」(北海道、52歳女性)。
あー、だんだん暗くなってきた。ここで「墓場じゃない」派の声を紹介しよう。
東京の男性(57)は「人生には、語り合う相手が必要」と主張する。「『生涯の伴侶』なら時代を超えて語り合える。自分自身が一段上の高みに上ることができる」
京都の女性(58)は、夫に支えられた経験を記した。「離婚して落ち込んでいた私を、静かに支えてくれたのが今の夫。死んでも私にだけ見える姿で出てきてね、とお願いしている」
「結婚は人生の究極の天国である」と書いたのは、東京の男性(74)。「友人の奥さんは、彼と結婚したことにより『責任が増えた。責任と自由は表裏一体。自由を求めて結婚した今は幸せ』と言っています」。山梨の女性(56)は「人生の墓場どころか、今でも仕事から帰ってくるとドキドキする」。
事前に結婚相手や家族の「研究」をすべし、との指摘もあった。京都の女性(60)は「若いころは、結婚前に同棲(どうせい)するなど不道徳なことと思っていたが、一緒に暮らしてみて初めて、その人がわかることがたくさんある。結婚する前にしっかり相手を見て考えてほしい」と助言する。
さらに「結婚は相手だけでなく、しゅうとめの人柄も見た方がいい」(奈良、45歳女性)、「夫の親族とのつき合いが苦痛。兄弟だけでなく、普段会わないいとこも、アポなしで突然現れ、借金の申し込みをしてくる。夫の親族間では、お金のあるところから借りるのは当然、という信じられない習慣がある」(東京、51歳女性)などの声も。
数々の「名言」も頂いた。「墓場じゃなくて修行場だよ!」(滋賀、53歳女性)、「恋愛は人生への希望であり、終着は結婚である」(大阪、75歳男性)。
そして、究極の名言。「この年になっても『人生』の真実が分からない中で、結婚が墓場だろうが極楽だろうが、考えるのもバカバカしい」(神奈川、69歳男性)
ハイ、この年になって、こんな問いかけをしてしまい申し訳ありません。でも、答えの出ないことを考え続けるのも人間の性(さが)のような気がするのですが……。(佐藤陽)」(2017/11/25付「朝日新聞」b10より)
先日、朝起きて居間に行くと、カミさんが新聞の雑誌広告を開いていて、ここを見ろと言う。そこには、AERAの広告で「妻の怒りに非勝三原則 勝たない、勝てない、勝ちたくない」という文言があった。
カミさんはえらく気に入っていたが、そんな言葉はとっくに知っていた。当サイトを検索してみたら、もう10年近く前の2008年2月7日付で「夫婦ゲンカの極意「勝たない。勝てない。勝ちたくない。」」(ここ)という記事を書いていた。
これは「全国亭主関白協会」の唱える「非勝(ひかつ)三原則」なので、AERAの記事はその紹介なのだろう。
前にも書いたが、これはその通り。まったく同感。
“サンデー毎日”1年半の自分の経験からも、特に家の中で逃げ場のない年金生活者は、「カミさんには100%従うこと」が生きる術(すべ)。カミさんを敵に回しては、年金生活者は生きては行けない。自明の理。
我が家では、夕食後、コタツでごろりと横になって、いつも数十分のミーティング。自分はカミさんからの“説教の時間”、と言っているが、カミさんは“それはミーティング”だという。どっちでも良い。カミさんのテレビを見ての“ご高説”は有り難く承り、自分の意見は殺して、決して反対しないことが重要。その話題が安倍首相についても、貴乃花親方についても・・・だ。
でも、我が家でもカミさんが「結婚して良かった」と言う“瞬間”がある。たぶんどの家でも同じなので、お試しあれ!
それは、散歩をしているときに、カミさんの背中がかゆくなって「背中をかいて」と言われた時、背中をかくと同時に「結婚して良かった?」と聞くこと。すると、必ずカミさんは「うん、結婚して良かった」と答えるはず!!
我が家のカミさんは自分と“結婚して良かった”のさ・・・。(ただしそれ以外の時は、決して聞いてはいけない!)
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コメント
エムズ様の奥様へ
背中を掻くなら、夫の手より竹の耳かきが一番です。あんなに優れた背中掻きはありません。最もご主人様の手のほうが温かみがあれば別ですが・・・奥様お試し下さいませ。竹の耳かきに夫より愛情を感じています。
【エムズの片割れより】
家の中では、もちろん竹製の“孫の手”。しかし外出先ではそれが無い。
そこが狙い目なのでありま~す。
ホホホ・・・
投稿: 白萩 | 2017年11月29日 (水) 10:31
エムズの片割れ様
思わず笑いを誘われました。
故人が生存中にこれを読ませたかったと
無念でなりません。
口癖が「我が家では家の中にも署長がおり毎日訓示をされている」と人様に悪妻ぶりを喧伝したものです。どこの亭主だって妻には無条件降伏が家庭の幸福とわかって実践しているのに。
我が家が特別のごとき被害妄想を募らせていました。まあ、私も私で、いささかのキーワードにも反応して旧悪を責めていたものです
収入減は勿論、しみじみ感じるのは
腰痛、肩痛のシップを貼る時です。
タダでさえ難しいのに50肩ではなおさら身に沁みます。誰か 救世主的な 湿布貼り機器を考案してくれたらと詮無い事を考えています。
【エムズの片割れより】
背中だけでは無いですね。前に、ピンポーンの後でメガネが無くなったと騒いだ時に、その時に着ていた服のポケットからメガネを見付けてあげたときも「結婚して良かった」と言いました。
残念ながら、背中に貼る湿布の時は「自分にだって出来るわよ」とのたまわります
投稿: 林檎は | 2017年11月29日 (水) 16:26
エムズの片割れ様
コメントを拝読してエムズ家の平和な日常が偲ばれ微笑ましい限りです。探し物は私の18番。見つけてくれるのは有り難いが必ず日頃の恨みを込めて「お前は不用意に置くからだ。置き場所を決めて置けばいいのに。人生で一番大切なのは確認だ、お前には確認が欠けている」と宣いました。
過去の罪業を攻め立て「あなたには記憶力というものがない」と居丈高に言っていた猛妻へのささやかな抵抗、批判も今は懐かしです。かくて
起床から就寝まで探し物をしています。しみじみ独りを実感します。
投稿: りんご | 2017年11月30日 (木) 09:24