文化講演会「ゆがめられた関西像」井上章一氏の話
先日、NHKラジオ第2で、「文化講演会「ゆがめられた関西像」国際日本文化研究センター教授…井上章一」(2017/08/27放送)を聞いた。
そして、関西人はやはり“人種が違う”と思った!?
番組の解説にこうある。
「「関西人」と言えば、どのようなイメージがあるだろうか。“面白い”“必ず笑いをとろうとす る”“話にオチを求める”…など思いつく事柄はいくつかあるだろう。どうして、関西人のイメージはそのように定着したのか、関西人は昔からお笑い気質だったのか。京都で生まれ育ち、阪神タイガースをこよなく愛する生っ粋の「関西人」、井上さんが、関西のイメージの変遷をたどりながらその本質を探る。」(ここより)
そもそも「国際日本文化研究センター」という所は何だ??
HP(ここ)によると「国際日本文化研究センター(日文研)は、日本文化に関する国際的・学際的な総合研究と世界の日本研究者に対する研究協力・支援を行うことを目的として、昭和62年(1987年)に設置されました。」だそうだ。
もちろんそんな機関があることは知らなかったが、なるほど、この漫談のような(失礼!)講演も、日本の文化における関西人、と捉えると、何か分かるような気がする。
少し聞いてみよう。氏がブラジルのリオに行った時、サンバショーに行き、たまたまその席が最前列で、ボードビリアン(ショーの司会者)から舞台に上がらされ、“日本人代表”として舞台で奮闘した時の話である。
<文化講演会「ゆがめられた関西像」井上章一氏の話>
この話に出てくる、氏の研究によるテレビ局の話、そしてプロ野球の草創期の話は、なかなか興味深い。関西のテレビ局は、準キー局としてのプライドから自社制作の番組が多いが、資金が少ない為、ギャラのかからない素人さんを出演させ、それも笑いが取れる関西人を出し続けた結果、関西人は面白い、というウワサが定着した。という論など・・・
まあ、言われてみると、なるほど・・・とも思う。
中学の時、社会科の塙先生という先生がいた。いつも冗談を言って生徒を笑わせた。真面目な顔で冗談を言うのである。落語家も同じだが、自分が笑ってしまってはダメ。マジメな顔で冗談を言うから面白い。
しかし彼の先生は、この冗談はA組とB組では言ったが、C組はまだ・・・という台帳を付けていなかったので、前に聞いたと同じ冗談を繰り返して言う。生徒は、この前言ったのと同じだ・・と思いつつ、お付き合いで仕方なく笑ったもの。そんな昔話を思い出した。
この講演の井上先生も、HPを見ると大学者。そしてマジメな顔で講演をされている。しかしそれを聞くほど、やはり「面白い”“必ず笑いをとろうとする”“話にオチを求める”」という関西人という人種へのイメージは、くつがえるどころか益々固くなった。
演題は「ゆがめられた関西像」である。しかし、自分の聞いた感想は、「いやいや決してゆがめられていない。そのことを氏は、この講演で証明した。」と思った。
やはり関西人は、我々ニッポン人とは人種が違うようである。
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