伴久美子・岡本敦郎の「秋の匂い」
今日は、子供の日だという。我が家にはあまり関係は無いが、せめて子供が歌った歌でも聞いてみようか・・・
先日、自分のライブラリを聞いていて、改めてアレッと思った歌がこれ・・・。伴久美子と岡本敦郎の「秋の匂い」という歌である。
<伴久美子・岡本敦郎の「秋の匂い」>
「秋の匂い」
作詞:サトウハチロー
作曲:原六朗秋の夜明けは 夜明けは朝は
しゃくりあげてる つるべの匂い
川の小波 ちぢれる匂い
みみずばれした 手首の匂い
消してさみしい ランプの匂い秋の真昼は 真昼は昼は
風にコスモス もだえる匂い
はねて泣いてる 小えびの匂い
母のめがねの くもりの匂い
百舌の声きく 野菊の匂い秋のひぐれは ひぐれは暮は
あるかなきかの けむりの匂い
ゆれるすすきと まつげの匂い
涙おさえた 小指の匂い
笹と時雨の ささやく匂い
この歌の情報はNet上にほとんど無い。Youtubeにも無い。
この歌は、ホームソングとして1955年(昭和30年)の発表だという。童謡歌手の大御所、伴久美子は1942年の生まれというから、この歌を吹き込んだのは、13歳ということになる。
それにしても、例によってサトウハチローの歌詞は、なかなか難しい。そこに物語があるわけでもなく、言葉を紡いで雰囲気を伝える。感性の問題だな・・・
最大9日にも亘る今年の5月の大型連休も、そろそろ終わりだ。我々年金族にとってみると、ただただ外出を避けて、じっとしている期間。近くのビルの工事現場もしっかりと休んでいる。
郵便が来ないな・・・と思ったら、3~5日は3連休で普通郵便の配達は無いのだそうだ。
しっかりと休んでいる業種にくらべ、稼ぎ時とばかりに休日返上で頑張っているサービス業・・・。まあ色々・・・
初夏なのに「秋の匂い」とは季節外れだが、にぎやかな(物騒な)世界の政治情勢のことなど忘れ、こんな別世界に浸るのも、休日ならではの贅沢かも知れない。
| 0
コメント
今日は雨になって少し肌寒い中で聴いていたら、
きれいな詩とメロディーで涙が出そうになりました。
珍しい歌をありがとうございます。
https://www.amazon.co.jp/%E6%98%AD%E5%92%8C%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%82%AB%E3%82%A4%E3%83%96%E3%82%B9-%E5%B2%A1%E6%9C%AC%E6%95%A6%E9%83%8E%E5%90%8D%E5%94%B1%E9%9B%86-%E5%B2%A1%E6%9C%AC%E6%95%A6%E9%83%8E/dp/B000WC7J4G
【エムズの片割れより】
歌の世界は無限ですね。発掘する楽しみ・・・
投稿: なち | 2017年5月 6日 (土) 15:11
昨夜から何回かこの歌を聴きました。メロディは優しいのですが、歌詞を何回も読んでいると、ハチローの孤独と淋しさが心に沁み込んできました。中学生の時、夕日を見ながら歩いているとふいに言い知れぬ淋しさに襲われたことがありました。あれが青春への入り口だったと思います。言い知れぬ孤独から小説が生まれ,詩が生まれ短歌が生まれるのでしょうね。
始めて聴いた歌ですが、ハチローの代表作のような気がします。
【エムズの片割れより】
詩人の感性・・・。
時代が進んで便利になると、世の中から感性が失われていくようで、残念です。
特に、今の政治家の感性の無さ・・・
投稿: 白萩 | 2017年5月 6日 (土) 18:41