「真央選手一色の報道でいいの?」
今朝の朝日新聞の声の欄に、こんな投書が載っていた。
「(声)真央選手一色の報道でいいの?
主婦(神奈川県 57)
浅田真央選手の引退が大きなニュースになりました。彼女の偉業には尊敬の念を抱きます。しかし、メディアの扱いに疑問を感じました。
引退が発表されると、多くのチャンネルが彼女の活躍を伝える放送になり、引退会見も生中継。どの局を見ても同じシーンが流れ、まるで災害時の緊急放送のようでした。放送内容も「感動をありがとう」の嵐。皆で同じ方を向くこの国の不気味さを感じました。
そのころ、国の方向を大きく変える「共謀罪」や介護保険について議論されていました。この国のメディアはいつか、大事なニュースから国民の目をそらす操作に加担するのでは、という恐れを感じました。メディアのみなさん、どうか冷静な報道姿勢を貫いてください。」(2017/04/24付「朝日新聞」p8「声」より)
引退記者会見の日(2017/04/12)、朝起きると、カミさんが「今日のテレビは真央ちゃん一色なのでつまらない」と言う。
朝食を採りながらチャンネルを回すと、なるほど真央ちゃん一色。結局テレビを切った。新聞も彼女の引退記事でいっぱい。結局、テレビも新聞も、真央ちゃん記事は一つも読まなかった。それほど、画一化された、押しつけの報道はキライ・・・
今朝の新聞を見て、同じような視点の人がいるのだ、と思った。このblogに取り上げるに当たって、何も見ず、何も読まなくては、書く資格は無いかな?と思って、タイムシフトレコーダーで12日の記者会見の模様を見ようかと思ったら、既に消えていた。Netで見るのも面倒なので、見ていない。
別に真央ちゃんキライでも何でもないが、付和雷同のメディアがキライ。日本に取って、それほどの大事件か? 引退と言うことは過去について話であり、将来の日本にとっての大事件ではない。それを、これほどまでに大きく取り上げることが分からない。視聴率が取れるから、ただそれだけなのだろう。
改めて、4月12日のテレビ番組表を眺めてみた(ここ)。「真央」で検索すると、この日の番組表で、ダブリを除くと「真央」が24ヒットした。
案の定、テレビ東京だけはヒットしない。一度もこの話題を取り上げなかったかどうかは分からないが、少なくても番組表に「真央」の文字は無かった。
テレビ東京は、2011年の東日本大震災のときも、その他の大事件のときも、全局同じ中継をしている中、ただ一局、グルメや旅番組を放送しており、チャンネルを合わせてホットしたことを思い出す。
現在のメディアは、数字が取れる話題ばかりを追い、国民が真に必要な事を追わない。NHKですら、上の番組表で「真央」が5件ヒットしている事からも、他の民放同様に、これを大きく取り上げていたことが分かる。まあ、これは単なる番組表からの話だが・・・
話は変わるが、22日夜の「フィギュアスケート国別対抗戦 女子フリー」をつい見てしまった。日本の選手が、2位、3位になった。これはこれで素晴らしいことだが、真央ちゃん大ファンのカミさんが言うに、「花がない。真央ちゃんは花があったが・・・」
足の長さは別にしても、顔の造作について、考えてしまう。頭や顔の形、目、眉、鼻、口の配置。それが「顔」なのだが、その形やバランスだけで「美人」や「可愛い」が決まってしまう。「真央ちゃん」や卓球の「愛ちゃん」は、そのバランス故に、国民からもてはやされた。しかし、その他の多くの選手は、幾ら実力があっても、それほど話題にならない。顔の造作だけは、本人の努力ではどうしようもない神のなせる業(わざ)。
神は実に不公平だ。もっとも神にしてみれば、別に不美人を作った気は無かろう。たまたま部品のバランスが良かった人が、人間界で美人と呼ばれているだけで、知ったこっちゃない、のかも・・・・
おっと話はずれた。幾ら民放でも、公共の電波を使ったメディア。視聴率だけでの視点でなく、もっと広い視点での多様性のある番組作りを期待したいもの・・・
例の森本学園問題では、この所、飽きてしまったのか、ワイドショーでも取り上げられなかった。それが今朝のテレビ朝日のモーニングショーで、久しぶりに取り上げていたが、この問題こそ、新しい事実が分かる都度、取り上げて欲しいもの。
テレビが飽きる⇒国民が飽きる・・・。これこそ、政権の思うつぼ。
メディアに多様性が無く、ただただ付和雷同して同じ事を伝えるだけなら、こんなに多くのテレビ局は不要なのである。
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コメント
震災の報道もそうですよね。
あちこちにヘリを飛ばしたり、あらゆる人にインタビューしたり。
救助隊にとっては人の声が救出のたよりなので、
ヘリの音で中々聞こえないこともあるそうで。
ちなみにNHKはそういうことに考慮して、
ヘリはかなり高いところを飛ぶようにしているそうです。
そのためにカメラを、超望遠でもしっかりと映せるやつを開発したそうで。
インタビューも、原則禁止されているのに無理やりしたり、
中には被災した家屋(やその敷地)に勝手に入って
「こんなにも壊れているんですよ」と報道したり。
また、インタビューした人が涙するように誘導する質問をしたり。
果ては、自分たちの弁当が無いからと言って、炊き出しに並んだり、
ガソリンが無くなってきたからといって、
被災者が並んでいるところに割り込んで給油したりと。
モラルがなっていないところが多いですね。
スポーツの報道も、世界から見てみれば「やり過ぎ」と
見受けられるところもあるそうです。
特に、選手の練習お構いなしにインタビューなどをするのは
選手に失礼だという声が。
あっそうそう、Radikool、バージョンアップしましたよ。
【エムズの片割れより】
とにかく“受け”だけを追求するマスコミは、あまり好きになれません。
Radikoolの情報ありがとうございました。早速VerUPしました~。
投稿: マッノ | 2017年5月 6日 (土) 10:22