Panaのデジカメ「DMC-SZ7」の修理に失敗した話
実は「デジカメの修理をした話」という記事を書くつもりだったが、失敗してしまったので、タイトルを変えた。トホホ・・・。(エムズくんでも失敗することはあるのだ!)
カミさんが愛用してきたデジカメは、とにかく軽いパナソニックの「DMC-SZ7」(2012/05/30購入)という製品。本体が116g、バッテリー・メモリー込みでも133gしかない。その前に5年 間使った「DMC-FX30」(ここ)という機種も、本体が132gのものだった。
この製品もよくゴミが入り、前の機種ほどレンズ部の分解が楽ではないので、メーカーにゴミ取りの修理に出したことがあった。
それが壊れたのが2016/11/03。何枚か撮っているときに、絞りが開きっぱなしになった。明らかな故障である。4年しか使っていないが、まあ潮時かな、と思って、新機種に替えることにした。我が家の機種の選択基準は “軽さ”。同じPana製品で選ぼうと思ったが、Panaでは、もうデジカメには力を入れていないらしく、同じシリーズの後継機種DMC-SZ10も、163gと重くなって、そもそも売り切れで手に入らない。
それで仕方なく、老舗のCANON製を買おうかと、123gと最も軽い「IXY190」という機種を選んだ。
しかし、どうもこの画質が気にくわない。電灯色の部屋のホワイトバランスがいまひとつで、白くならない。そして画質がぴりっとしない。もちろんこれは主観。相性の問題。
それに比べて、iPhoneのデジカメ機能は素晴らしい。画素数が劣るが、画質はさすがにアップルが社運を賭けているだけあって、その辺のデジカメよりもよっぽど良い。
それで、カミさんはデジカメだが、自分はもっぱらスマホを使っている。
さて本題だが、CANONの画質が自分にはフィットしないので、いっそPana製を修理してしまおうかと考えた。久しぶりに壊れたデジカメの電源を入れると、絞りも正常でちゃんと写る。パソコンに転送してもOK。しかし、写した写真をカメラで確認するとき、液晶画面が縦になる。そして「電源を入れ直して下さい」と出る。
これは「本体基板の交換で直るな」と判断・・・。
まず分解してみて、自分で基板の交換が出来るかどうかを判断。
本体の下部3カ所とサイド2カ所のビスを取ると、裏のカバーが簡単に取れる。右側にある操作部の基板は、下の基板とコネクタでつながっているので、上に持ち上げると下の基板のコネクタが外れて取れる。その状態でその下にある白いプラスチックも外す。金属シャーシに取り付けられた液晶は、上下で本体と噛み合っているの、マイナスドライバーでそれを外すと液晶が外れる。
レンズ部は、フラットケーブル2つで基板とつながっているので、小型ラジオペンチを使って外す。液晶もフラットケーブルでつながっているので外す。本体基板は、ビス一つと、上のシャッターの基板と、コネクタでつながっているので、右側の外部接続端子を逃がしながら、下方向に引くと取れる。かくして、本体の制御基板が外れることを確認した。
組立はこの逆。
さて、では正常な基板をどのようにして手に入れるか? やはりネットオークション。
液晶基板が割れているというジャンク品を見付けた。送料を入れて1250円。あくまでもジャンク品なので、基板が正常かどうかは分からない。でも、まあ千円を捨てる覚悟で、これを手に入れた。
修理の基板交換は、人間で言う心臓移植のようなもの。徐々に壊れた臓器よりも、交通事故で一発で壊れが方が、内臓は生きている可能性がある。それで「液晶が割れている」という言葉を重視。落として液晶を割って、そのまま使わなくなった。つまりは“内部の電気部品は生きている”ことに賭けた。
ここまでは良かったのだが、これからが誤算。着いたジャンク品に、バッテリーを入れてスイッチを入れても、ウンともスンとも言わない。明らかな「故障品」だった。
ここまででガックリ。しかし、せっかくだからと、着いたジャンク品を分解して基板を交換してみた。しかし、案の定、ウンともスンとも言わなかった。つまりは基板ごと壊れていたジャンク品だった。
仕方が無く、元の基板に戻したのだが、下記のようにかえって絵が出なくなってしまった。
このような発振現象は、アースの接続不良の現象に似ているが、そんな部分もないため、手が打てない。壊れた基板を入れたので、他の部分が壊れてしまったのかも知れない。
再度、もうちょっと程度の良い(基板が生きている)ジャンク品を手に入れて、基板交換にチャレンジしてみるか???
Panaに修理を頼むと、(定額10000+送料500)×1.08=11,340円。やはりメーカー修理には出せない。自分で直すか、買い換えるかしかない・・・。
しかし勉強になった。オークションの「動作は確認していません」というコメントは、「完全な故障品で、電源すら入りません」と読むべきだということを覚えた。今度手に入れるジャンク品は、少なくても内部機器が生きていることが確認出来る物を選ぼう。
話は変わるが、息子が孫の写真をNetにアップしてくれるが、その画質がなかなか素晴らしい。見るとSONYの「DSC-RX100」という機種。これを調べてみると、価格コムで、何とコメント数が24000件。2012年6月発売というが、未だに現役の名機だと知った。
値段も、自分が買った物の2倍もする。しかし肝心の重量は240gと、今の8割も重い。
カミさんに、画質優先なら少し重くなるが・・・と言ったら、画質よりも軽い方がよい、とのこと。まあ我が家の選択肢は、何と言っても軽さ・・・
繰り返すが、iPhoneの画質は素晴らしい。コンパクトデジカメが売れないはずだ。
それに、コンパクトデジカメには、ゴミの入り込みという重大な構造上の欠点がある。電源スイッチを入れる度に、ズームレンズが伸び縮みする。つまりは、センサーの前の空間に空気が出たり入ったりする。それによって、ゴミが入り込み、センサーに付くと、ズームアップしたときに、画面に黒い点が出現する。Panaはそれに対して弱い。前にゴミ取りの修理に出したとき、4千円近くかかってしまった。
何のことはない。今回は失敗談である。基板が生きていれば、多分直っただろうに・・・
でも、Panaのデジカメの分解は意外と易しい事が分かった。良いジャンク品が見付かったら、もう一度、修理にチャレンジしてみよう。
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コメント
デジカメの基盤交換にチャレンジされたとのこと、いや恐れ入りました。電子機器の修理は不得意ではありませんが、最近目が怪しくなったこともあり、デジカメはいじった事がありません。
私のデジカメは全部SONYで、初代のP5から最近のNEX5TYまで、全部で6台使っていて、しかもすべて健全です。ただ、2008年に買ったT300は落としてズーム機構がいかれたので修理しましたが、これもついこの間まで現役でした。電池がヘタってきたのにもう手に入らないのです。今使って居るのはWX7で、これも古いのですが、電池メモリーストラップも含めて122gで軽いですよ。しかしコンデジはスマホに押されてすっかり停滞してしまいましたね。SONYのRX100は会社で使っていますがこれはまだ売っていますし、素晴らしい画質です、名機の一つでしょうね。
【エムズの片割れより】
SONYは「マビカ」以来の伝統があるようで・・・
バッテリーは、自分はいつも通販で互換製品を買っています。どれも1000円ほどで手に入ります。純正でなくても、画質は変わらないと思っています。
投稿: 雪爺 | 2017年4月16日 (日) 11:47
ジャンク品は、それこそピンからキリまでありますからね。
やってみなければ分からないということも多々ありますから。
http://www.godotsushin.com/backnumber_nikkan/2017/2017_04html.htm
4月12日(4月11日発行)分の見出しにあるのですが、
FMに関することが。
まぁ、十分普及してきたら、そう考えてきますわな。
AM・FM、両方維持するのはダブルコストになりますし、
色々な面でFMのほうが魅力ですから。
将来、AMをきちんと続けているのはNHKだけになるとか?
【エムズの片割れより】
NHKは防災面からAMは堅持するでしょうが、民放は確かに、FMが普及して当たり前になれば、AM不要論になるもの分かりますね。
投稿: マッノ | 2017年4月16日 (日) 17:19