高齢者の薬の飲み方・減らし方
だいぶん前だが、NHKラジオ深夜便で、列島インタビュー「高齢者の薬の飲み方・減らし方~東京大学医学部附属病院老年病科教授・秋下雅弘さん」(2017/03/05放送)、という話を聞いた。
1月9日の再放送だったが、どうも気になるので、取り上げておきたい。
番組の紹介にこうある。「高齢者の薬が増えてしまう原因のひとつに、「たくさん飲めばよくなる」という期待があるといいますが、秋下雅弘さんは、「高齢者が5種類以上の薬を服用している場合、効能よりも副作用のリスクのほうが高い」と警鐘を鳴らしています。
実例を紹介しながら、賢い薬の服用法、薬の減らし方などをお話しいただきます。」(ここより)
その一部を聞いてみよう。
<「高齢者の薬の飲み方・減らし方」秋下雅弘氏より>
このお話で出て来たのが、「ベンゾジアゼピン系睡眠薬」と「抗コリン薬」の採りすぎ。
Netで調べてみると、「ベンゾジアゼピン系睡眠薬」の薬名としては「ハルシオン、レンドルミン、リスミー、デパス、サイレース/ロヒプノール、ロラメット/エバミール、ユーロジン、ネルボン/ベンザリン、エリミン、ドラール、ダルメート/ベジノール、ソメリン」などがあるそうだ。
自分も前は、医者から睡眠薬を貰って飲んだこともあったが、幸い、最近はあまりお世話になっていない。
実は前に、たまに味覚障害があったのだが、それはハルシオンの副作用ではないかと疑っている(ここ)。それを止めてからは起こっていない。もちろん断定は出来ないが・・・
「抗コリン薬」が含まれている薬は、(ここ)によると・・・
・止痢薬:胃腸の動きを抑える働きを意識して、下痢止めに用います。(ブスコパン)
・気管支吸入薬:気管を拡張させる働きから、喘息やCOPDなどで用います。(アトロベント・スピリーバ)
・頻尿改善薬:膀胱の平滑筋を緩めて尿をためることで、頻尿を改善します。(ベシケア・デトルシトール・バップフォー・ポラキス)
・抗パーキンソン薬:アセチルコリンの過剰を改善し、ドパミン作用を強めます。(アキネトン・アーテン)
・多汗症治療薬:汗の分泌を抑えます。(プロ-バンサイン)
色々な薬を飲むと、それぞれに含まれている同じ「抗コリン薬」という成分が相乗され、限度を越えた量になり、重い副作用につながる可能性があるということらしい。
血圧も、下げたから良いとは限らないらしい。まあ“過ぎたるは及ばざるがごとし”か・・・
詳細は、上の放送を聞いて頂くとして、夜中のトイレや不眠、高血圧、糖尿病など、誰でもかかる老人病。
自分も、夜中に1回は起きる。まあ録音したラジオを聞いている内に眠くなるので、今はまあまあ。
薬の副作用は必ずある。そんな前提で、放送でも指摘されていたように、必須の薬だけに絞って行きたいものだ。
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コメント
薬を減らす事は良い事とお医者さんに言われ誘眠剤を止めました。勧められたのは午後からのカフェイン断ちです。今ではきっちり午前のみ、その代わりたっぷり飲みます。朝までぐっすりよく眠れます。
【エムズの片割れより】
ウチのカミさんも、午後3時を過ぎると、コーヒーやお茶を飲みません。
自分は信用していませんでしたが、カフェインはそんなに長時間影響を残すんですね。
投稿: 名前?忘れた | 2017年3月31日 (金) 03:29
この欄を読んでちょっとショックでした。44,5歳から始まった自律神経失調で日常の生活が毎日辛いものになりました。首、肩コリに始まってめまい、吐き気、不眠などその他ありとあらゆる不快症状に悩まされ始めたのです。60歳ごろになって医師からソラナックスやデパスなどの精神安定剤を処方してもらいやっと普通の生活が出来るようになったのです。昼間は症状が出た時だけ半分に割って飲み、今は夜寝る前に0,75ミリを飲んで寝ます。飲み忘れると1時間ぐらいで目が覚めて心臓が踊ります。まさか認知症につながる薬とは思ってもいませんでした。
薬を変えてほしいとなどと言うと怒鳴られる感じで怒る医師なので、相談ができません。我が家のすぐ近くの医院なので困ってしまいます。
でも、デパスを飲んでいる人は多いです。
これから認知症の人が増えるかも知れませんね。国としても困るでしょう。
【エムズの片割れより】
薬は、自分の体質に合うかどうかがありますので、そうそう変えられませんよね。
自分も毎日、不整脈と制酸剤を飲んでいますが、幾ら副作用が心配だからと言っても、止められません。
放送でも言っていましたが、何を優先するか?ですかね。副作用の心配よりも、薬効を優先する考え方は当然ありますよね。
投稿: 白萩 | 2017年3月31日 (金) 11:43