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2017年3月16日 (木)

下重暁子の講演会「“家族という病”を考える」

先日、NHKラジオ第2で、文化講演会「“家族という病”を考える」作家・下重暁子(2017/02/26放送)を聞いた。
NHKの解説にこうある・
「“家族という病”を考える 作家…下重暁子
日本人の多くが「一家だんらん」という呪縛にとらわれていると考える下重さん。日本の家170316simojyuu 族について、もっとも近くにいながら、じつは一番理解していない存在であるとも言う。家族がらみのトラブルも続発している昨今、そうした家族がなぜ美化され続けるのか?『家族という病』、『家族という病2』の著者である下重さんが、家族とは何か?を問いかけながら、新しい家族のあり方を提起する。」(
ここより)

一部を聞いてみよう。

<下重暁子の講演会「“家族という病”を考える」より>

さて、下重暁子という名は知っていたが、タレントだとばかり思っていた。それが100冊も上梓した、れっきとした作家だそうだ。
その作家・下重暁子氏が「家族という病」という新書を出してベストセラーだという。カミさんに聞いたら、カミさんは知っていたが自分は初耳・・・
講演を聞いてみると、相変わらずの滑舌の良さで、「家族」というものを喝破されていた。
確かに、辛辣な物言だが、“然り”と思う分は聞いていても違和感はない。しかし、自分をさんざん可愛がってくれた人を見下す態度には、少々食傷気味。
まあ色々あるかな・・・と思って、Amazonの「家族という病」という本を覗いてみると、案の定、様々な評価があるようだ。

レビューの件数が344件は多い。しかしその55%が、最低の星一つ。
その最初に出てくるレビューには「要するに下重さんのご自分の家族への愚痴、一般の家族へのコンプレックスとも言えるものをただ感情のままに丸めてぶつけてくるだけのヒステリックな自分語り本です。・・・」という意見。
逆に星4つの好意的なレビューは「「家族なんだから」「親なんだから」「育ててもらってるんだから」「親のことそんなに悪く言うもんじゃないよ」という無責任な言葉におしつぶされそうな人には、適した本ではないでしょうか。親の犠牲になるべきかどうか、選択を迫られている人にはおすすめです。・・・」という言葉も・・・。

しかし、それほど評価が低い本が、なぜそんなに売れているのか? 図書館で検索してみたら、9冊在庫で予約数が41件。つまり評価とは別に、読みたいと思っている人が多いと言うこと。
結局、「家族」というものが、誰にとっても“重たいテーマ”ということか・・・

前にも書いたが(ここ)、20年前に亡くなった親父の口癖は、「絶対に子ども達とは一緒に住まない。他人が家に入ってくると、気を遣って窮屈。夫婦だけが自由で良い」。

親や兄弟などとの距離感は非常に難しい。近すぎても問題を起こすし、遠すぎても悩みを生むことがある。ただ一つ言えることは、間が険悪になると、始末に負えない、ということ。関係の修復がまず無理、ということ。
特に兄弟間はそのようだ。親の遺産相続をめぐっての葬式での言い争いで、それ以降没交渉になる例は、枚挙に暇がないという。周囲にもその体験者は多い。
我々夫婦間でも、家族についての会話が非常に多い。話の内容の過半数は家族の話かも知れない。

さて、自分はこの講演を聞いただけで充分なので、本を読む気はないが、とにかく家族関係は難しい。そして一旦トラブルと修復が難しい。そもそも歳をとると、修復は不可能・・・
それを前提に、家族とはよくよく気を付けて付き合いましょう。という再認識が出来ればそれで良いのでは?と思いながら聞いた講演であった。

●メモ:カウント~1010万

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