昔の切手をヤフオクで処分した話
自分が切手ブームに巻き込まれたのは昭和32年11月のこと(ここ)。それは「切手趣味週間」の「まりつき」という切手を良く覚えているから・・・。その発売が昭和3年11月1日なのだ。それから「小河内ダム」「関門トンネル」、そして「アジア大会」の絵柄も良く覚えている。
しかし同じ昭和32年の3月に発売になった「国際連合加盟」は手に入らず、憧れであった。
自分以上に切手に夢中になっていたのが、兄貴。3歳年上の兄貴は、切手収集に凝りに凝った。その兄貴から、昔収集した切手の処分を頼まれた。個別切手(1枚ずつ)のストックブックが2冊、シートのストックブックが4冊。
そしてシートから兄貴の切手収集の歴史が見えてくる。個別の切手の収集は上の昭和32年からだが、お小遣いでシートを買い出したのは、「第13回国民体育大会」(昭和33(1958)年10月19日発売)から。そして最後が、「太平洋学術会議」(昭和41(1966)年8月22日発売)だった。つまりシートの収集は、中学2年の秋から、大学4年の夏までだった事が分かった。
さて、膨大な切手をどう処分するか・・・。Netでググってみると、兄貴は「苦労して集めたので、大変な価値がある」と思っていたが、現実は冷たい。つまり、ブームが去った今は、切手は手紙に貼って使う価値はあるが、それ以上の価値を認めてくれる人は非常に少ない、ということ。つまり、趣味で切手収集をしている人口は非常に少ないということ。兄貴は、欲しいという子ども(孫)が居れば、上げたいというが、今の子どもは誰も見向きもしない。それで、結局は処分。つまり、お金に換えようかと・・・
その処分については、(ここ)が分かり易かった。つまり最も使い易いヤフオク(ネットオークション)での処分についての解説である。それによると、やはり切手収集家以外で処分すると、額面の75%程度が上限らしい。それで自分だが、街の買取業者に持って行くことは最初から諦めた。たたかれて、額面の半分にもならないかも知れないので・・・
まず、超有名な「月と雁」「見返り美人」からヤフオクに出してみた。案の定、8円の切手だが、1300円ほどで売れた。それを除くと、高値で売れるものはない。
それで、ここ数日、シートを頑張って出品した。すると、結構落札されている。ここ数日、それらの出荷(発送)で大忙し・・・
一通り、シートの出品が終わったので、整理してみた。すると、売れた切手が46種(回)。額面の総額が27,967円で、売れた額が42,960円だった。その率、154%。この中には、上の特異な2種と、大量な約1万4千円分の「お年玉当選切手」があったので、それを除くと、額面が13,330円で、売値合計が24,960円だった。つまり187%。
これは、先の75%に比べて、好成績では?
そして、まだ出品中が90項目程度あるので、10万円を目指そうか・・・
だいぶん、ヤフオクに出品する時のコツが分かってきた。上のサイトにも詳しいが、自分はこうした・・・。
1)写真は、スキャナーで表と裏を撮る。そしてデジカメで、裏面の写真を、なるべく電灯の光を反射してピカピカ光っているところを撮る。
これは収集家は、裏面にちゃんと糊が付いていて、新品同様だという状態を知りたいから。
たまたま兄貴の切手は、昔買った時、そのままストックブックに収納して、それ以降、手を付けていない。よって状態は上々・・・
2)“同梱可能”として出品する
収集家にとって、送料はバカに出来ない。10円切手が20枚(額面200円)のシートを300円で落札しても、それを送るのに、定形外郵便で120円かかる。結局420円の買い物になってしまう。そのムダを省くのは、大量に一緒に買って貰う。つまりは、選択肢を多く。よって、ここ2日で、100数十枚のシートを同時に出品した。すると案の定、3~7件ほど一緒に落札してくれる。それでも、送料は120~140円で済むので、効率が良い。
でも、これで売れても、実際の実入りは少ない。300円で落札して貰っても、ヤフオクに1割程度取られるので、270円。実際に手紙に貼って使うと200円で使えるので、ヤフオクで売った効果は70円にしかならない。出品には、写真を撮ったり、切手の状態を書いたり、手間がかかる。そして何よりも、出荷の手間が結構大変。入金を確認してから、相手の住所を封筒に書き、切手が折れないように、堅いボール紙で厳封し、ポストに・・・・
幾ら100円ショップで買うとしても、使う段ボールや封筒、そしてプリンターのインクまで考えると、もうかった70円など吹っ飛んでしまう!?
まあそれはそれとして、額面が一枚50円の切手は出品せずに、手紙に貼って使う事にした。つまり、ヤフオクの傾向として、50円の10枚シートが良くて600円。つまり、ヤフオクに60円持って行かれるとすると、もうけは40円。それではとてもペイしない。手紙に貼って使うに限る・・・
それともうひと工夫。バラの切手は、とにかく使う。落札者への封筒に、10円切手を12枚ズラリと貼る。郵便局で消印を押すのが大変だろうが、構わずにとにかく貼る。そして使ってしまう。これが一番。
この所、近くの郵便局では評判になっているかも・・・!? ひとつの封筒に切手が10枚以上貼られたものがたくさん発送されているので・・・
ともあれ、売れるのはシートだけ。個別に集めた2冊の切手は、どう処分するか・・・・
一枚ずつ出品するわけにもいかず、さてさて・・・
でも、兄貴が子どもの頃に一生懸命集めたものも、結局額面の総額は、到底10万円に届かない。
子どもの頃に、広かった道が、大人になって行ってみると、その狭いのに驚くことがある。それと同じか・・・。子どもの頃のお金は、大人になって見ると、たった数万円・・・
でも、たくさんの人が自分の出品に応札してくれている。これは、まだ世の中に切手収集を趣味としている人が居る、ということ。
切手の状態は良いので、出来るだけ売ってしまい、残りは手紙に貼るしかない・・・
さてさて自分の手間賃は幾ら貰おうかな? 売値が総額10万円に達したとしても、その換金にかかった時間と手間は、とても10万円では済みそうにない。
つまりは「落札された!」という達成感!?にでも意義を見出さないと、とてもやっていられない作業かも・・・ね。
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コメント
私は東京オリンピックの切手集めが始まりでした。途中結婚、子育てなど色々ありましたが、途切れながらも、イベント切手を買っていました。家族は切手に興味がなく、どうしたものかとネットオークションで見ました。お年玉切手を昭和34年から今年まで欠けないであるので調べてみました。34年の絵は「えびすさま」5円切手が600円の値、一番高いのが37年「張り子の虎」の5円が700円でした。
お年玉切手は昭和23年から始まり、15年前に古銭切手やさんで一万円で売っていました。
今の心境はお年玉切手は私が死ぬまで集めてみようと思っていますが・・・。
【エムズの片割れより】
昔の切手は、シートでないと価値がないようですね。
記念切手を一枚ずつ集めたストックブックは、処分出来ずにまだ手元にあります。
孫が欲しいとでも言ってくれれば良いのですが、価値を認めてくれる人は少ないようで・・・
投稿: patakara | 2017年10月22日 (日) 07:28
本当にそうですね。うちの孫にも見せたら「ふーん」と言っておしまいでした。 hatakaraはpatakaraの打ち間違いです。上記の切手はシートです。年賀状のやりとりを少なくしていますので、毎年当たりはがきがきますようにと祈っています。
投稿: patakara | 2017年10月22日 (日) 15:52