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2016年11月12日 (土)

無期懲役、進む「終身刑化」~仮釈放1年で0.5%、30年

先日の朝日新聞にこんな記事があった。
無期懲役、進む「終身刑化」 仮釈放、10年連続1桁
 法務省は8日、無期懲役刑が確定して服役中の受刑者のうち、昨年中に仮釈放されたのは9人だったことを明らかにした。無期懲役の場合、刑の開始から10年が過ぎれば仮釈放できると刑法は定めているが、10年続けて1桁となった。9人の服役から釈放までの平均期間は31年6カ月で、事実上の「終身刑化」が進む。
161112choueki  昨年新たに無期懲役で服役したのは25人。昨年末時点の無期懲役の受刑者数は1835人にのぼった。うち3割は服役期間が20年以上で、50年以上も12人いた。また、昨年の服役中の死亡者は22人だった。
 仮釈放は全国8カ所の地方更生保護委員会が審理し、反省の様子や更生への意欲、再犯のおそれなどをもとに許可するかを決める。昨年は31件が審理され、許可は11件。年内に9人が仮釈放された。許可されたうち、殺人罪の50代の受刑者は、服役期間が33年9カ月に及んだ。強盗致死傷罪で30年6カ月服役していた80代の受刑者もいた。
 犯罪白書によると、1970年代の仮釈放は平均で年間約70人いたが、その後は減少。現在と同じ統計方法になった98年以降は20人以下にとどまっている。平均服役期間は98年には20年10カ月だったが、昨年まで7年連続で30年を超えた。
 ■「23年目、生きる自信ない」
 仮釈放が認められにくい状況について、日本弁護士連合会は2010年に出した意見書で「事実上の終身刑化が進行している」と批判。今年10月に出した「死刑制度の廃止」を求める宣言の中でも仮釈放を審理する機会を増やすよう求めた。
 意見書に関わった海渡雄一弁護士のもとには昨年10月、かつて面会した西日本の刑務所にいる受刑者から手紙が届いた。「相変わらず仮釈放はありません」「23年目ですがこれから何年も生きる自信もありません」とつづられていたという。
 無期懲役の受刑者の社会復帰のあり方を考える研究会も今月、立ち上がった。石塚伸一・龍谷大法科大学院教授(刑事法)ら研究者が集まり、終身刑のある海外の実態などを調べ、刑務所内での対応法を提案する計画だ。石塚教授は「無期懲役の受刑者の増加は施設側の負担にもなっている。社会に戻りうる環境を整えることは社会の責任だ」と話す。(金子元希)」(
2016/11/09付「朝日新聞」p35より)

死刑制度が、世論調査を見ても、なかなか無くなりそうもない日本。そして、死刑と10年経ったら出所出来る無期懲役との間の落差が大きすぎる、という指摘がある。
しかし、現実には、無期懲役は終身刑化しているという。
率で言うと、1800人中、1年間の仮釈放は9人なので0.5%。そして釈放までの平均期間は31年・・・。

人間、「希望」が無いと生きていけないという。
今放送中の朝ドラ「べっぴんさん」。先日(2016/11/09)の放送の中で、明美のこんなセリフがあった。
「人を元気にするのは希望です。なんとか現状維持しよう思うんやなくて、元気になれば、その先にこんな事が待っているって、未来を夢見ることが、それが一番人を元気にするんです。」

刑務所の中も同じ。出所出来るかも知れない、という希望があれば、より良く生きることも出来る。しかし、絶対に出所できない終身刑だと、何を夢見て生きるのか・・・

確かに、重罪を犯した受刑者の無期懲役。何を甘い、という見方もある。
自分も今まで、死刑と無期懲役の間を埋める「終身刑」が日本でも必要では?と思っていたが、年間0.5%で30年という仮釈放の数字を見るに、今のままで良いのでは?と思った。

●メモ:カウント~960万

161112wagahai <付録>「ボケて(bokete)」より

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