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2016年7月 6日 (水)

菅原洋一の「誰故草」

今日は、こんな歌を聞いてみよう。菅原洋一の「誰故草」である。

<菅原洋一の「誰故草」>


「誰故草」
 作詞:杉紀彦
 作曲:四方章人

人の帰らぬ 故郷の
風なお寒き 晩(おそ)い春
星ふる夜に 咲くという
森陰深く 誰故草

空の蒼さも 知らぬ気に
夏の風花(かざはな) 舞いしきる
恋した人に まごころを
果てなくささぐ 誰故草

人恋しさに 鳥さえも
はるか遠くへと とび去った
処女(おとめ)心を にじませて
紫哀し 誰故草

160706sugawaradareyuesou この歌は、1994年7月25日の発売だという。
この歌は、何か雰囲気が似ている・・・・。そう、同じ菅原洋一の「風の盆」(ここ)だ。同じ作者かと思って調べてみると、「風の盆」は作詞/作曲がなかにし礼だった。まったく違う。でも、静かなワルツの旋律は品があって良い。

自分は上の編曲が好きだが、この歌には、もう一つ別の編曲がある。

<菅原洋一の「誰故草」別>

ところで、「誰故草」とはどんな花かと、広辞苑を引いてみるとこうあった。
160706dareyuesou 「たれゆえ‐そう〔たれゆゑサウ〕【▽誰故草】
アヤメ科の多年草。西日本の低山地に自生。葉は長さ15~25センチの線形で、基部は赤みを帯びる。初夏、アヤメに似た紫色の花をつける。愛媛あやめ。」
エヒメアヤメの別名だそうだ。

それにしても、考えてみると、あらゆる花は歌になっているのではないか? 作詞家は、色々な花を眺めながら、色々な物語を感じ、言葉を紡ぐ・・・
しかし「エヒメアヤメ」ではどうも歌になりにくい。でも「誰故草」であれば、名前からして色々な想像が湧く。

ともあれ、静かなワルツの旋律が心に沁みる一曲である。

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コメント

初めて聞きました、風の盆も素敵ですがこの歌もやはり心に沁みますね、望郷の念で思わず涙・・・。菅原洋一は私の世代は青春の思い出の歌であり人です、当時の情景が走馬灯のように流れてきます。良い歌を有難うございます。

【エムズの片割れより】
叙情的な歌は、3拍子が多いようですね。自分は昔から抒情歌が好きで、これからどれだけ“発掘”できるか・・・

投稿: 名前?忘れた | 2016年7月 8日 (金) 00:41

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