八王子花火大会(2016年)に行った
昨夜(2016/07/30)は、八王子の花火大会に行ってきた。
当方、八王子に住み出してから40年。しかし、本格的に花火見物に行ったのは初めて。思 い出すと、新婚の頃に1度、そして何時だったか、小さい子どもたちを連れて行ったことがある。しかし、もちろん会場の球場内には入れず、外で木々のスキマから見た程度。
しかし、今年は、我が家の夏のイベントがほとんど無いので、本格的に見物に行ってみることにした。各地の有名な花火大会は、それは素晴らしいのだろうが、遠いし時間も費用もかかる。それに対して、近所の花火大会は時間もお金もかからない。だから、少しくらいの待ち時間も我慢してみようと思って・・・
まず市の観光協会に電話で聞いてみた。「球場に入場するためには、何時頃までに行けば入れますか?」「7時スタートだが、例年だと5時半から6時前には球場の扉が閉まる。それ以降は、入退場が出来ない。」とのこと。それで、行ってみたが入れない、はイヤなので、5時を目標に出発することにした。2時間の待ち時間は我慢しよう!
電車で、西八王子に着くと、浴衣姿の若い女性が多い。駅前では、都知事選の鳥越さんの ビラ配りの人。それほどゾロゾロではなかったが、電車を降りてから23分後、八王子市民球場に到着。スマホの記録を見ると、4時49分だった。もちろん難なく入場。
球場内は売店が無いと聞いていたが、大会事務局だろうか、ペットボトルの販売をしていた。しかも120円と安い。
その前を通り過ぎて、トイレの前を通り、1塁側のスタンドに行ってみた。バックネット裏は、ご招待席。花火のスポンサーの為の席らしい。一般席を見ると、かなりの部分が、人は居ないのに、ベンチにコザやシートで席取りをしている。後の芝生のところには、めいめいがシートを敷いて座っている。そのスキマを見付けて、こっちもシートを敷いた。座ってみると、前のポールが邪魔。でも、どのあたりで、花火が開くのかが分からない。
少し様子を見て回ると、ベンチ席にもあっちこっちに空いている部分がある。それで、結局ベンチに座ることにした。
さてやれやれ。天気が快晴のため、5時だというのに日差しが強い。見渡すと、3塁側のベ ンチには人が一杯。なるほど、3塁側はベンチが日陰になるので、人気があるらしい。スコアボードの前には、何やら仕掛けがある。ここから打ち上げるのか?それにしては、用意している人が居ない。
グランドでは、高尾山薬王院による「火のまつり」が行われていた。4時30分から6時まで。般若 心経の唱えと共に、火が焚かれ、大きな火柱。それが終わると、行者による火渡り。その後には、一般の人が続く。これは誰でも参加出来るようだ。このように、待っている人を飽きさせないようなイベント(?)は、なかなか考えられている。
さて、あと1時間。グランドの1,3塁のファールエリアにも枠で囲った部分があり、ぞろぞろと人が来てシートを敷いていた。
少し様子をうかがいに、6時過ぎに散歩に出掛ける。トイレは、始まる前に済ませておくつもりか、女子トイレは数十メートルの長蛇の列。しかし男子トイレは案の定、空いている。しかし、お父さんが数人、女の子どもを連れて、男子トイレに並んでいる。そりゃそうだ。大人の女性と一緒に並んでいたら、何時になるか分からない。ここはお父さんの活躍の場。
球場の門の所に行くと、案の定閉めてある。係の人に「今年の閉門は何時頃でしたか?」と聞くと、「5時少し過ぎだった」「すると、もう1時間も前に閉めた?」「そうです」。
我々が入場したのが4時49分だったので、何とギリギリだったらしい。
陽が沈みかけると、急速に過ごしやすくなる。ここで、やっと持って行った新聞を読む気になり、読書!?
ベンチ席を見渡すと、それほどギューギューではない。つまり多分2時に入って、先に席取りをした人が、余裕を持って席を取っている。自分の隣の人も、上下2段の席にシートを敷き、6人分の席を、2人で足を下のベンチにかけて見物していた。スペース的には贅沢。しかし、2時に席を取っても、今年の場合は、5時前には入場していないと、入れない結果となる。
そして7時前に、市長などの挨拶。市議会議長が八王子高校の甲子園初出場の話をした時には、観客もどよめいた。そして「5・4・3・2・1・スタート」の掛け声で、花火が上がり始めた。
スターマインは外野のスコアボードの前。それ以外は、もっと奥の方から上がる。帰り掛けに、大会事務局の人に聞いたら、陸上競技場から打ち上げているそうだ。
花火は、何と頭の上で開く。3塁側ベンチからは、正面だが、我々1塁側ベンチからは、少し右方向。しかし、まさに頭の上。口をポカンと開けて、頭を上にしないと見えない。これには少々困った。疲れるのだ。むしろベンチよりも芝生にシートを敷いて、寝そべって見た方が楽だった。
かくて8時25分まで、1時間半の花火。今年はスポンサーが多かったので3500発だという。同じ時刻に開かれた隅田川花火大会が2万発、立川が5000発だったそうなので、それよりは少し少ない。
前に土浦の花火大会に行ったのが、ちょうど10年前だった(ここ)。
これは正式名称「土浦全国花火競技大会」で、これには感動し、それ以来、何度か行った。結局、自分の感想はそれとの比較になってしまうが・・・。
八王子の花火大会は、土浦の「競技大会」ではなく、スポンサーからの協賛による花火大会なので、内容が全く違う。つまり、土浦は、それぞれ花火師による「変化」があったが、八王子の大会は単調。同じような花火が続く。そして毎回、これはどこのスポンサーからだと、スピーカーから紹介がある。さすがに「北島三郎 芸道55周年の提供です」の時は、観客もどよめいた。アナウンス嬢も大変。1時間半紹介し続けていたので・・・
花火大会は最後が“華(はな)”。土浦に行ったときは、混むので、最後まで見なかった。しかし、今回は、期待していた“最後の華”が無く、何となく終わってしまったのは残念。終了のアナウンスで、「エッ?もう終わりなの?」・・・
帰りはゾロゾロ。これは仕方がない。スマホで確認したら、球場から西八王子の駅のホームまで、行きと同じ23分かかっていた。かくしてご苦労さま・・・。
前に行った立川の花火大会(ここ)は、あまりに花火が遠くてガッカリしたが、今回は、あまりに近くてビックリ。土浦と比べても仕方がないが、やはり地方地方で行われる“花火大会”ではあった。まあ40年も住んだ。一度くらいは地元の花火を見ておかなくては・・・
これでも8000歩歩いたぞ!
蛇足だが、帰ってからカミさんが言う。
「昔行った立川の花火大会で、会場に「浴衣着崩れ直し」のテントがあった(と記憶している)。若い女の子が、彼氏に見せたいと張り切って着慣れない浴衣を着て・・・。でもトイレなどで浴衣が着くずれしてしまったとき、それを多分ボランティアのお婆さんたちが、テントの中で直してあげる、そんなのが八王子花火大会でもあったら良かった。八王子は織物の街でもあるので。」
その記憶の裏付けを取ろうとしたが、見付からなかった。しかし(ここ)に、「地下鉄大通駅構内に無料浴衣着くずれ直し処 豊平川花火大会に併せ」という記事が見つかった。そんなサービスを行っている大会もある。
せっかくの年に一度の浴衣姿。それを着崩れで、悪い思い出とさせないためにも、八王子の織物に対する愛情を示すこんな活動が生まれるのも良いかも知れない。
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