「こども食堂」に思う
昨日(2016/06/04)のTBSテレビ17:30から「報道特集~こども食堂大繁盛の裏に」(ここ)という番組を放送していた。
この番組の言葉を少しメモしてみる。
「日本では6人に1人の子供が貧困状態にあります。こうした子供たちに、地域の人たちが食事を提供する「こども食堂」が全国各地で誕生しています。
こども食堂は、経済的理由で食事が充分に取れない子供などに、地域の人が無料もしくは低料金で食事を提供する場所で、都内だけでも40カ所以上あるとみられ、全国でも急増しています。」
「午後5時半、こども食堂が開店。料金は子供100円、大人500円」
「毎週来ている准看護師をしているシングルマザーは、正看護師を目指して専門学校で勉強中」
「この食堂を始めたキッカケは、副校長から「給食以外に、晩ご飯と朝ご飯でバナナ1本だけ、という子供が入学してきた」と聞いたことで、こんな飽食の時代、日本の中でそういう子供が居ること自体に、すごく驚き、ショックを受けた。」
「子供の貧困は家庭の責任だとか言うけども、そうじゃない部分だっていっぱいあると思う。誰にも言えないことを、どこかでポロッと言える場所があれば、助けを求めていける場所があれば、何とかなることっていっぱいあるんじゃないかと思う。」
「子供の貧困問題で、今最も深刻な場所は沖縄だ。子供の貧困率は全国平均16.3%(2012年)だが、沖縄は29.9%(2015年)、 3人に1人の子供が貧困状態にある。一人親世帯では58.9%(2015年)」
「ホームレスの人たちの過去を見ると、やっぱり家庭に問題がある。結局貧困に問題がある。子供の時から、何らかの支援体制を作らないとダメだなと思う。負の連鎖をどこで断ち切るか・・・」
理由は何であれ、食べられない子どもがたくさん居るという現実。戦争状態の世界の国の話では無い。飽食の、現代の日本の話である。
今ここに、赤ちゃんが誕生したとする。その赤ちゃんが、すくすくと育つ環境は何か?
上の話のように、全ては貧困から来る。貧困の原因は何か? やはり“家庭”が全て。
それでは、新しく誕生した「命(赤ちゃん)」に対して、親はどうあるべきか?
言うまでもないことだが、平和な両親の居る家庭の維持が絶対。そのためには、どんな事情があるにせよ、ハンディのあるシングルマザーは避けたいし、例え両親がそろっていたとしても、そもそも離婚の話が出る家庭にはしない。つまりは、子どもを決して一人親にしないことが第一歩なのだろう。沖縄では、一人親の家庭の6割が貧困にあえいでいるということからも・・・
しかし現代は、会社の業績不振から、リストラされて崩壊する家庭も多いと聞く。すると、会社をクビになっても、収入を得る手段を持っておくことが必要になる。それには、自分の能力を国家が認定する国家資格の取得はひとつの手段かも知れない。
今の時代、何が起こるか分からない。子どもを貧困に陥らせないために、親の責任は重大。国はアテにはならないが、でも幾らかは救ってくれる仕組みがあるかも知れない。そんな制度を探し、利用し、周囲の善意を得ながら、とにかく「子どもを飢えさせない」という最も基本的なことだけは、今の日本で実現したいもの。
話は変わるが、昨日(2016/06/04)の朝、我が家で2番目の孫が誕生した。3時間の安産だったという。初孫の時は16時間だったので、良かった。体重は2900gで、初孫3320gに比べると少し小さいという。しかし、これほどの喜びはない。命がつながることの有り難さ、嬉しさ・・・。
2年半前の初孫と、昨日生まれた孫の写真を比べて見ると、同じ女の子のせいか、まるでコピーしたように似ている。あえて言うと、眉の形が少し違うかな・・・。
福岡で生まれたばかりの赤ちゃんの写真を見ながら、“たくさん食べて”、明るい人生を歩んでくれることをのみ祈った。
1000兆円の借金があり、なかなか住みにくくなった日本ではあるが・・・
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