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2016年3月31日 (木)

感音難聴の治療薬!?

今朝の日経の記事。
独製薬大手、難聴治療で京大と研究 細胞再生へ新薬開発
 独製薬大手のベーリンガーインゲルハイムは、京都大学と組み難聴治療薬の研究を始める。耳の奥の内耳にある重要な細胞を再生させることができる画期的な新薬の創出を最終目標とする。京大が外資系製薬と初期段階から創薬研究するのは珍しい。まず4月からの3年間で、京大の研究成果を基に重要な細胞が損傷する原因と再生手順の特定をめざす。
 ベーリンガーは外資系製薬大手のなかで唯一、日本に創薬の研究所をもち続けている。循環器や呼吸器など5領域を重点疾患に掲げる同社にとって難聴は経験の乏しい領域だが、治療法が現在はまだ無い疾患の解決を重視する経営戦略の一環として、日本発の創薬に京大と挑む。
 具体的には同大内耳研究グループの中川隆之講師や同社の技術者計10人程度が、音の振動を電気信号に変換して脳に伝える「内有毛細胞」を再生する新薬の研究に取り組む。世界で最も多い身体障害の一つである感音難聴を対象にする。
 研究費は年数千万円のもよう。感音難聴は内耳の細胞や神経の問題で起きる。完治が難しいとされる一方、最近は治療薬の可能性を示す研究成果の発表が相次いでいる。」(
2016/03/31付「日経新聞」p13より)

誰も、自分が抱えている病気の特効薬?のニュースには敏感。
自分もそのひとり(ここ)。
感音難聴は、内耳の神経細胞の破壊・摩耗であり、その神経は再生しないため、治らない、というのが定説。
自分の右耳も同じ。高域が聞こえない。よって幾ら良い音で音楽を再生しても、実は聞こえるのは左耳だけ。右耳は、低域だけが聞こえる。幸いにも、ボーカルは何とか聞こえるので、ヘッドホンで音楽を聞く限りでは、かろうじて違和感なく聞ける。それだけが救い・・・

言うまでもないが、数多い病気の中で、死に直結する病気に次いで困るのが、体の一部が壊れて治らない病気。誰もひとつや二つ、抱えているもの。
でもそれが趣味に直結していると、その落胆は大きい。逆に、その治療法が出来るかも知れないと聞くと、将来に明るい道が開ける。
それにしても、漢音難聴を直す薬、という話題は初めて聞いた。自分にとっては、数百万円の価値がある。
かつての慶大病院の主治医は「これだけ聞こえていれば、日常生活に不自由はないでしょう?」と冷たく言うが、趣味の話になると、そうではない・・

この記事では、研究がこれから、という段階なので、いつ実現するかは分からない。たぶん数十年先の話なのだろう。
つまり、自分が生きている間には実現しそうにないが、でも長生きする目標が出来たようで嬉しい。そう、自分は長生きして、この漢音難聴を直して、改めて“良い音を両耳で”聞くのだ!!
もっとも、その頃には、老人性の難聴で、音楽どころではないかも知れないが・・・。
でも、たまには嬉しいニュースもあるものだ。

160331sazae <付録>「ボケて(bokete)」より

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コメント

エムズの片割れ様、お久しぶりです・・・と言うか15年振りですね、突発性難聴になったころいろいろコメントさせて頂きました。

その後、耳の調子は如何でしょうか?、小生は
左耳の耳鳴りに加齢難聴が発生して日常会話にも支障が出る始末。しかも、薬物治療の副作用か、音がすべてハウリングした変な音に聞こえます。
それでも、音楽に対する執着心は残っており「へんてこな音に聴こえる」耳で、音楽を聴いております。この記事が小生が成仏するまでに実現する事を願うばかりです。(笑)

【エムズの片割れより】
自分も治療中は、ビリ付いたり、音に影が出来たり、色々でした。でも今は、安定した単純なハイカットなので、ヘドホンで聞く限りはあまり違和感が無く、音楽を楽しんでいます。
片耳は健全なので助かっています。

投稿: 杉ちゃん | 2016年12月15日 (木) 14:35

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