定年退職後のペース作り
今朝の日経に、まるで自分へのアドバイスのような記事があった。
「定年退職後 時間かけてペース作り
先月、海外に住む知人を訪ねた。観光などはせず、のんびりと時間を過ごす旅行だ。それでも、たまっていた原稿を書くつもりでパソコンや資料を携えて出かけた。
しかし、時間ができたのにもかかわらず、執筆はほとんど進まなかった。うつらうつらしながら過ごしてしまった。怠け者だと自分でも思ったが、考えてみると、これは人間の自然な反応なのかもしれない。
よいストレスという意味の「ユーストレス」という言葉がある。私たちは、仕事でも趣味でも、ほどほどのストレスを感じているときが最も力を発揮できる。まったくストレスがないと力が入らないし、力を入れすぎてもエネルギーが空回りしてしまう。
今回、まさに心理的ストレスがない状態に置かれた私は、見事に何もできずに過ごすことになった。そうすると、仕事をしていない自分に対する罪悪感がわいてきた。
団塊の世代の最後尾に属しているからだろうか、何もしないと居心地が悪いのだ。だからといって、何かをしようという元気が出てくることもなかった。
この1年間、私は生活のリズムをつかむのに苦労した。昨年春に前職を定年退職したあと、自ら生活を管理し、仕事をしていくことになった。それだけ自由度が高まったのだが、つい無理をしてしまうなど、なかなかうまくいかない。
今月で定年退職する人も多いと思うが、自分のリズムやペースを見つけるまでに、それなりに時間がかかると考えたほうがよい。焦らずにペース配分を考えながら、過ごしてほしい。(認知行動療法研修開発センター 大野裕)」(2016/03/20付「日経新聞」p14より)
「ペース配分」だそうだ・・・
自分の場合は、恵まれていたと思う。最後の半年は、週3日で、8時半に家を出る重役出勤。よって“サンデー毎日”へはスローダウンだった。よって、それほど、ペースということは感じていない。でもこれからは分からない・・・。
充実した時間、というものはある。現役時代、ハツラツとして動いていた時は、何事もテキパキとしていた。その瞬間瞬間は、充実していた時間だったと思う。
しかし、引退も近くなってくると、時間全体が弛緩していたのは確か。
これからも、放っておくとそんな時間がダラダラと過ぎて行く。それではもったいない。だから、何かの目標を持って動くべき・・・
そう頭では思っている。
今日、Amazonに、月間予定表のホワイトボードを注文した。これからは予定表を見る機会は極端に減る。つまり、会社のように、何時から何の会議・・・という事は無いので、時間の感覚が違ってくる。
だから、何かの行事があるときは、よほど注意しないとダラダラした時間の中に埋もれてしまう。よって、“見える化”なのだ。
カミさんは、「そんなの設置しても、どうせ何も予定は無いのでしょう?」と言う。いやいや、カミさんがいつ居ないのか、も予定のひとつだ。
ま、自室の掃除から、ぼちぼちやるさ・・・
まだ自分には良く分かっていない、退職後の「ペース作り」ではある。
追)何と、長男が退職祝いをしてくれるとか・・・。せっかくなので、さっきカミさんと3人で、外食に行ってきた。いよいよ立場が逆転。自分もおごられる立場か・・・
嬉しいようでもあり、寂しいようでもある。
| 0
コメント
小生も66歳、今年3月をもって「第二の職場」を退職しました。
思えば、60歳定年後、再雇用制度により再就職しておりましたので、今回が本当の意味で「ユーストレス」の人生となる訳ですが、現実は厳しく「年金減額」「建物の修繕」「社会保険等の支払い」の三重苦でなかなかゆとりある人生は望めそうもないです。
現在は、終前整理というか「老齢断舎離」に励んでおります。
【エムズの片割れより】
同じですね。当方も退職後9ヶ月になりますが、だいぶん整理しました。もうほとんど金目の物はありませんが、ヤフオクで売り払っています。
投稿: 杉ちゃん | 2016年12月15日 (木) 14:57