安倍首相、保育所を「保健所」と誤読
このニュースが、なかなか面白い。
今朝、朝日新聞を読んでいて、この誤読の記事が見つからない・・・
批判的な朝日が・・・おかしいな? 日経には「首相、保育所を「保健所」 言い間違え」という囲み記事があったのに・・・
Netで検索すると、何と産経新聞の記事が一番詳細なように見えた。
「安倍首相、「保健所」誤読で議場騒然 「子供の苦労ないから…」と共産委員長
安倍晋三首相は11日午前の参院本会議で、待機児童の解消に関し「保育所」と答弁すべきところを「保健所」と誤読した。首相は「保育所」と言い直したものの議場が騒然となった。共産党の吉良佳子氏の質問への答弁。
これに対し、共産党の小池晃政策委員長は11日の記者会見で、「子供を保育所に預けた経験があり、苦労した経験がある、あるいはそういった苦労している人の声に耳を傾けたことがあれば、保育所を保健所と言い間違えることはない」と批判した。
小池氏はこれとは別に「こういう問題で苦労していたら、あまりああいう言い間違いはしない」と語り、「耳を傾けたこと」の部分を省いて首相を重ねて批判した。首相には子供がいない。
小池氏は首相の誤読について「お疲れなのかなあという感じを受けたが、疲れたで済まされる話ではない」と強調。「(待機児童問題について)本当に真剣に向き合う姿勢なのかなという感じがする」と述べた。同時に「言い間違いだということですぐに訂正したので、これ以上責任を追及することはない。首相にはきちんと答弁していただきたい」と注文を付けた。」(2016/03/11付「産経新聞」ここより)
TBSのサイトには、画像付きのニュース番組が載っていて、議会の状況が分かる。
「首相「保育所」言い間違え、議場が騒然とする場面も
野党側が待機児童の問題をめぐる政府の対応について追及を続けるなか、11日の参議院本会議では安倍総理が「保育所」を「保健所」と言い間違え、議場が騒然とする場面がありました。
「待機児童の解消は待ったなしです。この4月から保育所に入所できない多くの親たちが先週末、保育園に落ちたのは私だ、と国会前に集まり、ネットの署名は約1週間で2万8千筆に達しました。この切実な声を総理はどう受けとめているのでしょうか」(共産党 吉良佳子参院議員)
「厚生労働大臣に届けられた署名を受け取って拝見しました。子どもが生まれたのに保健所に預けられない、仕事を続けられない。子どもが生まれたのに保育所に・・・。子どもが生まれたのに保育所に預けられない。仕事を続けられないという大変なご苦労、切実な思いが伝わってまいります」(安倍首相)
安倍総理は「保健所」を「保育所」と言い直し、このように述べたうえで、「働くお母さんたちの気持ちを受け止め、待機児童ゼロを必ず実現させる決意だ」と強調。保育士の待遇についても「この春にとりまとめるニッポン1億総活躍プランの中で、具体的で実効性のある改善策を示し、人材を確保していく」と訴えました。
しかし、総理の言い間違いで本会議場はしばらく騒然とし、民主党の加藤参議院国会対策委員長は「同じ政治家として間違ってほしくない。保健所となるとニュアンスが違ってくるのでやや感じが悪い」と批判しました。(11日12:58)」(2016/03/11付TBSニュースここより)
この議場のやりとりを見ると、共産党議員が自分の言葉で述べているのに対し、安倍首相の答弁は、明らかに、答弁書の棒読み。自分は何も考えていない。頭が何も考えていないので、目が文字を追って口に出しているだけ。だから“読み”間違える。
野党が「子供を保育所に預けた経験があり、苦労した経験がある、あるいはそういった苦労している人の声に耳を傾けたことがあれば、保育所を保健所と言い間違えることはない」と指摘している通りだと思う。
お忙しい総理なので、答弁書の棒読みも仕方がないのかも知れない。うっかり自分の思うことを言ってしまうと、先の「そのメールについて私は承知しておりません」「匿名ということですので、実際どうなのかということは私は確かめようがないのでございます」(ここ)という答弁になってしまって、そっちの火消しの方が大変だから・・・。
しかし、こんな国会のこんなシーンで、国民は分かってしまう。今の日本の政治が・・・
そして深く絶望する。
日本の政権の目が、国民を向いていないことが良く分かる出来事だな、と思って聞いたニュースではあった。
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コメント
本会議での質疑応答は、質問者と答弁者が事前に打ち合わせるそうですね。
質問者が「こういう質問したいけどいい?」と尋ね、答弁者側が了承すれば成立します。
今回の保育所のことで例の「保育園落ちた死ね」の件は了承しなかったそうです。
でも、本会議でそのことが出てきたので対応しきれなかったのが真相だそうで。
投稿: マッノ | 2016年3月20日 (日) 23:12