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2016年2月13日 (土)

哀れ、男という「現象」

先日、涙の出るような記事を読んだ。
「(福岡伸一の動的平衡:9)哀れ、男という「現象」
 ボーボワールは「人は女に生まれるのではない、女になるのだ」と言ったが、生物学的には「ヒトは男に生まれるのではない、男になるのだ」と言う方が正しい。
 生命の基本形は女性である。そもそも38億年にわたる生命進化のうち、最初の30億年は女だけでこと足りた。男は必要なかった。誰の手も借りず女は女を産めた。その縦糸だけで生命は立派に紡がれてきた。でも女は欲張りだった。自分のものは自分のもの。他人の美しさもほしい。かくして縦糸と縦糸をつなぐ横糸が生み出された。遺伝子の運び屋としての“男”。単なる使いっ走りでよいので、女をつくりかえて男にした。要らないものを取り、ちょいちょいと手を加えた急造品。たとえば男性の機微な場所にある筋(すじ)(俗に蟻〈あり〉の門〈と〉渡りなどと呼ばれる)は、その時の縫い跡である。
 コンピューターをカスタマイズしすぎるとフリーズしたり、故障したりしやすくなる。それと同様、基本仕様を逸脱したもの=男、は壊れやすい。威張ってはいるが実は脆(もろ)い。病気になりやすいし、ストレスにも弱い。寿命も短い。その証拠に、人口統計を見ると、男性に比べ圧倒的に女性が多い死因は「老衰」だけである。つまり大半の男は天寿を全うする前に息絶える。哀れなり。敬愛する多田富雄はこう言っていた。女は存在、男は現象。(生物学者)」(
2016/01/28付「朝日新聞」p34より)

これを書いているのは男性。それだけに、何とも男の心にグサッと刺さる。
それにしても、「そもそも38億年にわたる生命進化のうち、最初の30億年は女だけでこと足りた。男は必要なかった。誰の手も借りず女は女を産めた。」というくだりはショック。
確かに“産む性”は種の存続のためには必須。しかし、“ちょっとだけ手を貸す”男の存在など、極小なのは分かる。しかし、ここまで断言されると抵抗感が出る。

先日、育休を取ると言っていた自民党衆院議員が、こともあろうに妻が出産で入院中に、不倫で議員辞職だって・・。バカバカしくて筆も汚れるが、あの妻の「恥をかいてこい」という弁と、記者会見の哀れな男の姿を見ると、上の論も正しい気がする。

ある口の悪い先輩の口癖・・・。「女は人間ではない。あれは女族だ。感情が細かく揺れながら大きく波打つ。どう見ても人間ではない・・・」
数十年前に聞いた女性論を、先日会った時に、また聞いた。どうもこの信念から逃れられないようだ。
しかし上の論で言うと、この世は女性の世界で、男は付属品。無くても困らない存在・・・
こんな大言壮語も、今となっては何か空しくなるな・・・。
でも言い当てているようで・・・、無視できなくて・・・、こんな所に取り上げている自分・・・・。
我が輩も男であ~る。

●メモ:カウント~850万

160213itazura <付録>「ボケて(bokete)」より

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コメント

女族が人間でないのなら、男族は悪魔の使いに成り果てたのか!豊かな国の男が兵器を作り貧しい国に売りつけ、毎日ドンパチをやらせて遊んでいる。人殺しがそんなに楽しいのか!戦争ごっこを楽しんでいる男族は到底人間だとは思えない。「おーい 神様!人間を作り直してくださいませんか」最も私は困った時の神頼みの神様しか信じていないのですがねぇ。

【エムズの片割れより】
・・・・・・

投稿: 白萩 | 2016年2月14日 (日) 00:30

アイスダンスとかペアのフィギュアスケート、日本はダメですね。ソロは最強ですが。いつまでも男だ、女だといってこだわっているところが、本当に寂しい国。家族解体。いつまでも嫁だとか舅だとか。イエだとか。大家族なのに子供をつれて心中してしまうヨメサン。もっと垣根をとりはらって気楽につきあえたらいいのに、と思います。

投稿: kmetko | 2016年2月14日 (日) 21:24

雄は単純で美しくはかない。男もその通りだと思う。

投稿: さてっを | 2016年2月21日 (日) 21:22

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