« がん10年生存率~発生部位で大きな差 乳がん80% 膵臓は5%切る | トップページ | 朗読の「ヘンゼルとクレーテル」と「アラジンと魔法のランプ」 »

2016年1月22日 (金)

遠くのものが大きく見える「錯覚」

だいぶん前だが、こんな記事があった。
遠くのものが大きく見える錯覚
       立命館大学教授北岡明佳
 人間の目は小さく見えるものを遠くにあるととらえようとする。しかし遠ざかる友人を見たとき、目の網膜に映る像はだんだん小さくなるが、身体か小さくなったとは感じない。友人の大きさは変わらないとわかっているからだ。距離がちがうと網膜に映る像の人きさは変わるが、人間は物体を見る距離が変わったためで物体の大きさが変化したとは認識しない。「大きさの恒常性」と呼ぶ現象だ。
160122sakusi_2  これとは別に、遠くにあるものの網膜に映った像が人きく見える現象がある。この写真の中央の自動車をコピーして左上にはりつけて遠くに位置すると人きく見え、右下にはりつけて近くに位置すると小さく見える。これは「奥行きの知覚」によって起こる錯視(さくし)だ。
 大きさの恒常性は見る距離によって物体の本当の大きさが変わって見えないようにする知覚の働きだ。奥行きの知覚を利用した錯視にはこうした合理的な理由が見当たらない。錯視は「間違った視覚」なので、これは錯視と呼ぶにふさわしいだろう。」(
2015/12/19付「日経新聞」s15より)

どうって言うことのない話題だが、上の写真をどう見ても、右下よりも左上の車の方が大きく見える。
でも寸法を測ると同じ写真・・・

結局、幾ら“自分の目”で見ても、100%正しい、ということは無い・・・という事??
つまり、幾らそう思っても、あまり大きな声では言わないで、逃げ道を作っておかないと、痛い目に遭う。

話は上とまったく関係無いが、こんな記事を目にした。
アベノミクスで「現金が紙クズ」になる日
明けから世界的な株安の連鎖が始まり、日本も株安・円高が加速している。「アベノミクスにも翳りが出た」との声も聞かれるようになったが、安倍首相は「短期的なもの」と強気の姿勢を崩していない。
そんななか、安倍政権がアベノミクスを正当化する後ろ盾としていたノーベル経済学賞受賞者のポール・クルーグマン教授が、“異次元金融緩和”の失敗を認めた。元大蔵省主任研究官の小黒一正・法政大学教授は、こう解説する。
「海外で最も権威のあるクルーグマン教授が、うまくいかなかったと認めました。安倍首相やリフレ派(金融緩和論者)は梯子を外された格好です。クルーグマン教授は98年以降、『市場に対し、日銀がより慎重にならず、インフレ促進へ動くと信じ込ませるような驚きを与えるべきだ』という内容のショック療法を唱えてきました。しかし昨年11月に国際通貨基金(IMF)主催の会合で『(日銀がインフレ促進の驚きを与えれば)後は自動的に問題を解決できるという考え方は楽観的すぎる。そうなることはない』と話しました。日本での異次元金融緩和という“実験”は失敗に終わったのです」(「
SPA」2016/1/26号p30より)

今日は株価が反発したらしい。
ま、アベノミクスを「錯視」とは言わないけど・・・

160122mate <付録>「ボケて(bokete)」より

|

« がん10年生存率~発生部位で大きな差 乳がん80% 膵臓は5%切る | トップページ | 朗読の「ヘンゼルとクレーテル」と「アラジンと魔法のランプ」 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« がん10年生存率~発生部位で大きな差 乳がん80% 膵臓は5%切る | トップページ | 朗読の「ヘンゼルとクレーテル」と「アラジンと魔法のランプ」 »