2015年の「新語・流行語大賞」ノミネートに政界多数
先日の朝日新聞にこんな記事があった。
「政界から流行語、今年も? 候補多数 安保論戦を反映
年末恒例の「ユーキャン新語・流行語大賞」のノミネート50語に、今年は政治関連の言葉が半数近くも選ばれた。読者アンケートを参考に、「現代用語の基礎知識」編集部が選んだものだが、安全保障法制をめぐる与野党の大論戦もあり、1年を通して政界が注目を集めたようだ。
ノミネートされた言葉には、9月19日に成立した安保法制にちなむ言葉が多い。与野党の激しい論戦を反映した格好だ。
その中の一つ「自民党、感じ悪いよね」は、石破茂地方創生相が審議が衆院で大詰めを迎えた7月に発言した。憲法学者が安保法制を「違憲」と指摘し、世論の反発も強い中、「自民党は決して傲慢(ごうまん)になってはいけない」と自戒を込めて発した一言だった。
これがネットやツイッターで拡散。政権批判の材料となって、国会前に集まった反対デモでプラカードに使われた。
「レッテル貼り」と「戦争法案」は社民党の福島瑞穂氏と安倍晋三首相の国会論戦などから選ばれた。今春、参院予算委員会で安保法案を「戦争法案」とした福島氏に、首相は「レッテルを貼って、議論を矮小(わいしょう)化していくことは断じて甘受できない」と反論したことが発端だ。福島氏はノミネートについて、「『戦争法案』という言葉がメジャーになったことはよかった」と歓迎する。
米軍普天間飛行場の移設問題をめぐり、菅義偉官房長官が連発した「粛々と」も入った。県内移設に反対する沖縄県の翁長雄志知事から「上から目線」と指摘されて以降、菅氏はこの言葉を封印している。
菅氏は18日の記者会見でノミネートの件を問われると、「コメントすると、またいろんな話題を呼ぶのでコメントは控えたい」と慎重な言い回し。上から目線との指摘には「私自身は感じていなかった。人からそういう判断をされるのであれば控えたい」と述べた。
世相を反映する「新語・流行語大賞」では、これまでも政治にまつわる言葉が選ばれてきた。
2001年には、小泉純一郎首相の「聖域なき構造改革」や「骨太の方針」といった一連の語録が選ばれ、受賞は高支持率を印象づけるものだった。
一方で昨年選ばれた「集団的自衛権」は「対象者」が受賞を辞退し、主催者が公表を避けたという。大賞が決まるのは12月1日。政治関連の言葉が選ばれた場合、受賞者が授賞式に出るかも注目を集めそうだ。(星野典久、菊地直己、高橋健次郎)」(2015/11/19付「朝日新聞」p4より)
あれよあれよと言う間に、もうすぐ12月である。そして、年末にちなむ話題が出始める。
この記事に挙げられた今年の「流行語」を見ても、この1年は、今までに無い政治の年だった事が分かる。まさに主役は安倍首相・・・
最近、その時の国民の危惧が、静かに顕在化して来そうで、怖い・・・
11月13日に発生したパリでの同時テロ。それに対して、聞き慣れた「集団的自衛権」という言葉が飛び交っている。
「EU、初の集団的自衛権の行使表明…仏を支援
【ブリュッセル=三好益史】パリ同時テロを受け、欧州連合(EU)は17日、ブリュッセルで国防相理事会を開き、フランス政府が求めたEU基本条約に基づく集団的自衛権の行使について全会一致で支援を表明した。
加盟国が武力攻撃を受けた場合、他の加盟国が軍事的手段を含めた支援を行う同条約の条項で初めて発動される。北大西洋条約機構(NATO)と違って軍事同盟ではないため、協力内容は仏政府が加盟国と個別に協議して決める。
仏政府はイスラム過激派組織「イスラム国」に対するシリアでの空爆強化の方針を示しており、他の加盟国による空爆への参加や、仏軍が西アフリカ地域で行っている国連平和維持活動(PKO)の手助けなどを想定している。」(2015/11/18付「読売新聞」ここより)
それに呼応するように、我が安倍首相はオバマ大統領と会談で・・・
「シナ海に自衛隊派遣検討 日米首脳、対中連携で一致
【マニラ=坂本一之】安倍晋三首相は19日、フィリピン・マニラ市内のホテルでオバマ米大統領と会談した。首相は中国が軍事拠点化を図る南シナ海情勢に関して「現状を変更する一方的行為は全てに反対だ」として、米軍による「航行の自由作戦」に支持を表明。南シナ海への自衛隊派遣について「日本の安全保障に与える影響を注視しつつ検討する」と伝えた。両首脳は、「法の支配」や「航行の自由」などの原則を重視し、連携して対応していくことで一致した。
オバマ氏は「日米同盟は米国の安全保障の基軸となっている」と説明。その上で「『航行の自由作戦』は重要な行動だ。日常の行動として実行していきたい」と中国を牽制(けんせい)するため作戦を継続する考えを示した。
首相はオバマ氏に対し、集団的自衛権の限定的な行使容認を含む安全保障関連法が成立したことを説明。オバマ氏も祝意を示した。・・・」(2015/11/20付「産経新聞」ここより)
何と、「南シナ海に自衛隊を派遣する検討をする」と、またまた米大統領に“言っちゃった”とか・・・
それに対し、当然の反発が・・・
「蓮舫氏「首相は好き勝手」 南シナ海への自衛隊派遣検討を批判
民主党の蓮舫代表代行は20日の記者会見で、南シナ海問題に関して安倍晋三首相が自衛隊派遣の検討に言及したことをめぐり批判した。「臨時国会を開かず、海外で好き勝手に発言している。何を意図しているのか。早急に国会を召集し、堂々と説明すべきだ」と述べた。「自衛隊が南シナ海でどういう活動をするかは、政府の中だけで判断するものではない。勝手に進めるのは危険だ」とも訴えた。
共産党の小池晃政策委員長も会見で、臨時国会を召集すべきだとして「安保法が、米国とともに世界で軍事的活動を進める法律であることを示す一つの動きだ。徹底的に追及したい」と強調した。」(2015/11/20付「産経新聞」ここより)
政権への攻撃を避けるために臨時国会開催を逃げる首相。しかし、相変わらず海外で“言っちゃっう”首相。国民にとって困るのは、その“言っちゃった”ことの実現に首相が驀進してしまうこと。そしてそれを追認して後を追いかける自公。
いよいよ日本も、ISの空爆のために自衛隊派遣か・・と心配になる。
まさか、日本国内でISのテロをマジメに心配する事になろうとは・・・
仏大統領ではないが、“やられたらやり返す”。ISも同じ・・・
安倍首相は、仏や米英のように、ISに空爆することが「一人前の国家の資格要件」とでも思っているのだろうか・・・
国民の過半数がそう思っているのならまだしも、ハラハラする、海外での首相の発言である。
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*マイナンバーカードの申請は大変!
本件とは関係無いが、昨日我が家にもマイナンバーが送られて来た。
e-Tax(国税電子申告・納税システム)で確定申告のために必要なため、「個人番号カード」をPCから申請したのだが、結構これが大変だった。
アクセスに対し、サクサクと動いてくれれば簡単なのだが、何とも反応が遅い。キーを叩いても、数分間反応がない。Chrome(Ver46の最新)で始めたが、あまりに反応が遅いので、古いIE8で再チャレンジしたら、途中で表示不能に。もう一度Chromeで頑張ると、何と写真登録のところで、アイコンが正常に表示されない。最新のChromeには対応していないようだ。
それで少し古いFirefox(Ver41)でアクセスしたら、時間はかかったが、何とか登録まで行った。
この間、1時間。サーバーが非常に混んでいるようだ。そしてブラウザの対応状態も少々心配。
しかし、行き詰まった(エラー)時の「認証番号」だけはクイックに送られてくる。iPhoneでいい加減に撮った顔写真が一枚あれば申請できるのは良いのだが、舞台裏のてんやわんやが、こっちか透けて見えるような申請であった。
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