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2015年10月25日 (日)

作家・半藤一利氏「母を語る」

先日のNHKラジオ深夜便で「【母を語る】作家 半藤一利」(2015/10/20放送)を聞いた。これが何とも面白い話。
言うまでもなく、半藤氏の奥さまは、夏目漱石の孫。やはり有名人は有名人と結婚するのか・・・と思っていたら、どうもそうではないらしい。普通の恋愛結婚だったようだ・・・

<【母を語る】作家 半藤一利>

それにしても、100歳まで生きたという母親は、まさに男勝り。
そのエピソードが何ともたくましい。助産婦の学校で資格を得てから、3人ものお手伝いを使う半藤産院を運営。
しかし、その影響か、子ども3人を、生まれては死にで3人も肺炎で亡くした。
それで両親は大げんか。「名産婆と言われていい気になって、自分の子どもはほったらかし・・」と。
当時、夜中の出産が多く、いつも夜中に出て行った。こどもは布団をはいで寝ていてもそのまま。親父は、大酒飲みでぐっすり。
さすがに3人目の弟を亡くした時に、母親は半藤産院を、一緒にやっていた手伝いの人に譲ってすぱっと止めてしまった。それから生んだ3人の子どもはちゃんと育ったという。

それにやり手で、父親を区会議員にさせた。それも産婆での人脈が選挙運動に役立った・・・
とにかくエネルギッシュ・・・

そもそも自分は半藤氏のファン。
前に講演会に行ったことがあるな、と思い出したら、2010年5月だった(ここ)。白内障の手術を受けたとかで、メガネを使えないと言っていた。
この放送では、庶民の昭和史の原稿800枚の大作を書き終えたという話もされていたので、出たら読んでみようかな・・・
半藤さんは85歳というが、まだまだかくしゃくとしているので安心した。

ともあれ、「朝ドラ」のモデルにいいじゃないか・・・と思わせるような、半藤さんの母親の自由な生き様。実に面白く聞いた「母を語る」であった。

(関連記事)
半藤一利氏の講演会「憲法の二〇〇日」を聞く 

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コメント

サイン本購入特典で10月5日7時からの宮部みゆき&半藤一利(ともに先生をつける)トークイベントにいってきました。きっかり1時間でした。(会場:八重洲ブックセンター本店8階)売り場の一部に付属したガラス張りの小コーナー(というか教室様で、80名定員)の最前列でお話をうかがってきました。一般読者にまじりかなり業界人(編集者?)もおみえでした。来年の2月頃に、平凡社の隔月雑誌「こころ」に連載中の B面昭和史 を(おそらく)改題して刊行されるとのおはなしでした。お二人は墨田川高校で同窓生だとのこと。既刊のその対談本は「昭和史の10大事件」(東京書籍刊)、今時珍しくハードカバーです。1200円(+税)。ご参考まで。

【エムズの片割れより】
結構手近でホンモノに会えるのですね。ただし情報ウォッチが必要ですが・・・

投稿: くめとこ | 2015年10月26日 (月) 14:00

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