「日本を元気にする会」の参院投票~「国民拘束」の実験
今朝の日経に、こんな記事があった。
「「国民拘束」の実験
9日の参院本会議で可決した労働者派遣法改正案の採決で、一つの政党の所属議員の投票行動が割れた。党分裂かと心配されそうだが、この党は違う。1月に結成した「日本を元気にする会」。重要法案の採決で、インターネット会員に賛否を募り、所属議員5人がその比率に分かれて投票する仕組みだ。
重要法案の投票行動で比率投票を採用したのは今回が初めて。会員の回答は賛成が51%、反対が49%。松田公太代表ら3人が賛成し、山田太郎政調会長ら2人が反対に回った。ちなみに議員個人の主張と投票行動はぴったり一致したという。
松田氏は「国民の政治参加意識を高めたい。最後は国民が決める『国民拘束』だ」と話す。党が所属議員の賛否をどちらかに決める「党議拘束」は取らない。公明党の石井啓一政調会長は記者会見で「我々のような伝統政党には取りえない珍しい投票行動だ」と語った。(潤)」(2015/09/10付「日経新聞」p4より)
これは面白い。まさに、“代議員”制である。しかも、法案毎の国民の声が、国会に具体的な投票数として届く仕組み。
先日、WOWOWドラマで「予告犯」という番組を見た。Netで裁判を行い、有罪か無罪かは、Netでの投票で決めるというもの。
何かこれに似ている。
しかしこっちの方が、よほど民主的。現政権のように、選挙で「勝った」ら、まるで国民から白紙委任をされているように振る舞う独裁者に比べると、耳が国民に向いている。代議員として、国民の声を国会につなげようとしている。
「日本を元気にする会」が、これから全ての法案に対してこのようなスタンスで行くのかどうかは分からないが、でもこんな話を聞くと、何か心が明るくなる。
それに引き替え安倍政権は、鬼怒川決壊で大災害が起きていて、国民の安全確保に注力しなければいけない今の状況の中でも、予定通り安保法案を強行採決するのだろうか・・・
ま、最初から国民に目が行っていないので、考えるだけムダか・・・
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