「部首の情け」
先日の朝日新聞にこんなコラムがあった。
「(ことばの食感)部首の情け 中村明
「松という字を分析すれば君と僕との差し向かい」という粋な俚謡(りよう)があるとか。「松」という漢字を左側の扁(へん)と右側の旁(つくり)とに分けると「木」と「公」になる。「木」を音読みしてボク。「公」は「公達」や「公子さん」などキミと訓読みする例がある。それを利用して「君」と「僕」に通わせ、男女の仲睦(むつ)まじい場面を想定したことば遊びだ。何やら四畳半趣味という雰囲気を感じないでもないが、思いがけない発想の転換は心にくいばかりである。
真偽のほどは定かでないが、こんな話もあるらしい。昔、狐(きつね)に瓜(うり)畑を荒らされて困り果てた人が、墨黒々と「己(おの)が身のつくりを喰(くら)ふ狐かな」と記した札を作り、それを狐除けとしてその畑に立てたという。「狐」という漢字が、けもの扁と「瓜」という旁から構成されているところに目をつけた、斬新な思いつきだ。狐が瓜を食うのは、自分自身の一部を食い荒らしていることになる、というのである。
普通の日本人は、「狐」に「瓜」が潜んでいるとは気づきにくいから、思いがけない発見ににやりとする。アイデアはなかなかのものだし、着想には感心するが、よほど教養のある狐でないと通じないから、効果のほどは疑問である。(早稲田大名誉教授)」(2015/08/22付「朝日新聞」b3より)
「俚謡」という言葉、知ってた??
例によって「広辞苑」によると
「り‐よう【里謡・俚謡】‥エウ
民間のはやりうた。一地方の、いなかびたうた。さとうた。俗謡。民謡。」
だって・・・
それはそれとして、漢字一文字でも楽しめるものらしい・・・。
「松」がキミとボクか・・・。なるほど・・・
「真」は「十」個の「貝」? 「紀」は「己」を「糸」でぐるぐる巻き?
この所ニュースでにぎわしている寝屋川の事件でも無かろうが・・・??
色々な人の名前を分解して考えてみた。その人にイメージが近くなるかどうか・・・
フムフム、ナルホド・・・
でもこんなシャレ、教養が無いと楽しめない。
それに頭が疲れる! やっぱりこんな楽しみは、疲れるのでダメだな・・・
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