誤りがちな日本語表現(2)~読み方
昨日の続き。
先日の日経新聞にこんな記事があった。読み方の誤りの話である。
「正しく言える? 誤りがちな日本語表現
<惜しい!その読み方>
1位「いっせい一代」正答率24.4% ~正解「いっせ一代」
「一世一代」とは一生に一度だけあること。役者が引退するときに仕納めとして演じる晴れ舞台のことなどを言い、「いっせ」が正しい読み方だ。正答率は60代の約31%が最高。歌舞伎などに触れる機会が多かったためかもしれない。20~30代の正解者は5人に1人もいなかった。
2位「きらぼしのごとく」正答率27.9% ~正解「きらほしのごとく」
「綺羅(きら)」は美しい衣服のこと。「綺羅星(ほし)のごとく」は綺羅が夜空にまたたく星のようにたくさんある意味になる。「きら星」という星ではない。 20代は約34%が正解。一方、50代は26%、60代は24%にとどまった。
3位「上意げたつ」正答率29.2% ~正解「上意かたつ」
「上意」は上の者の意思や命令。「下達」(かたつ)は下に伝えて意思疎通をはかること。20代の約39%、30代で40%が正解した。 50代は25%、60代は19%。うっかり「上意げたつ」などと話せば、若手の戸惑いは大きそう。
4位「すどく」正解率46.4% ~正解「そどく」
「素読」は文章の中身を気にせずに音読すること。時代劇で子供が「子、のたまわく」と読む場面がそれだ。正答率は20代が最も高く、50%に達した。
5位「じゅっしに余る」正答率52.0% ~正解「じっしに余る」
「十指に余る」は10本の指で数えきれないこと。「十進法」「十戒」「十傑」「十返舎一九」も「じっ」と読むのが正しい。
6位「したづつみを打つ」正答率63.6% ~正解「したつづみを打つ」
「舌鼓を打つ」はおいしさに舌を鳴らすという意味。「したつづみ」が正しいが「したづつみ」も広がりつつある。
7位「はすに構える」正答率64.4% ~正解「しゃに構える」
「斜に構える」は剣道で刀を斜めに構えること。転じて物事にずれた対応の仕方をすることを言う。「しゃ」と読む。
8位「だいがえ案」正答率67.0% ~正解「だいたい案」
「代替わり」とはいうが、代替は「だいがえ」と読まない。ただ、一部の会社や業界では「だいがえ」が主流のことも。
9位「ありえる」正答率69.1% ~正解「ありうる」
「あり得る」の読みは「ありうる」が正解。とはいえ「ありえる」と読む人も増えており、将来は主流になるかも。
10位「ねんぼう」正答率74.1% ~正解「ねんぽう」
「年俸」の「俸」を、「棒」と書き間違える人がいる。そのためか「ねんぼう」と読み違える人は少なくない。」(2015/08/01付「日経新聞」s1ここより)
これも順に見ていこう。
○1位の「一世一代」は、やはり「いっせ一代」でしょう。自分も正解。
×2位の「きらぼしのごとく」は、正解が「きらほしのごとく」だって・・・「きらぼしのごとく」の方が言い易いのだが、ダメかね・・・
×3位の「上意げたつ」の正解は「上意かたつ」だって? いや「げたつ」でしょう!!
×4位の「素読」は「すどく」でなくて、正解は「そどく」だって? いや「すどく」でしょう。ダメだなこりゃ・・・
×5位の「十指に余る」は、「じゅっしに余る」で何が悪い? これこそ言い掛かり・・・!!
×6位の「舌鼓を打つ」も、「したづつみを打つ」でいいじゃないか・・・。確かに漢字ではそうだけど・・・
×7位の「はすに構える」とは良く言うが、「斜に構える」と漢字で書くと、「ななめに構える」と読みたくなる。少なくとも、自分は「しゃに構える」とは言わないな・・・
○8位の「代替案」は、自分も正解の「だいたい案」と言っているが、「だいがえ案」でも通じる。
×9位の「あり得る」は、普通に読むと「ありえる」なんだけど・・・
○10位の「年俸」は「ねんぽう」でこれは自分も間違いない。正解。
つまり、3勝7敗・・・
自分の国語力はこんなもの・・・
これでは「blogなんて書く資格ないな・・・・」と反省中!!
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