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2015年7月28日 (火)

2014年のシェア(市場占有率)

毎年恒例の、日経による国内マーケットシェアである。
シェア首位、9品目で交代 国内100品目14年調査 ポータルサイト、ヤフー陥落
 日本経済新聞社が25日まとめた2014年の国内の「主要商品・サービスシェア調査」で、対象100品目のうち9品目で首位が交代した。米グーグルがパソコンのポータル(玄関)サイトでヤフーを抜いて首位に立ったほか、船舶で今治造船、インクジェットプリンターでキヤノンが浮上した。スマートフォン(スマホ)対応や子会社再編が影響した。

150728nikkei1_2  首位が交代したのはポータルサイトなどのほか、風力発電機や工作機械のマシニングセンター、プラスチック射出成型機、後発医薬品、マンション、化学素材のエチレン。首位交代した品目は13年より1つ減った。
 パソコンのポータルサイト月平均利用者数はグーグルがシェアを29.1%と伸ばし、日本で長く人気が高かったヤフーを1.8ポイント上回った。「Gメール」や「グーグルマップ」などの機能が普及し、利用者を増やした。ヤフーはスマホ対応に力を入れている。
 キヤノンはスマホで撮影した写真をパソコンを使わなくても直接印刷できるプリンター「ピクサス」シリーズが好調で、セイコーエプソンを上回り44.7%になった。
 今治造船はシェア5位の子会社、幸陽船渠を吸収合併し、首位に浮上した。合従連衡による順位変動が今後も起きる可能性がある。マンションは東京湾岸の大規模物件が好調だった住友不動産が初の首位になった。
 後発医薬品は日医工が沢井製薬を僅差でかわした。アレルギー性鼻炎治療の後発薬が新薬メーカーから製法や成分で「お墨付き」を得たとして薬剤師から支持された。

国内100品目14年調査 上位3社のシェア上昇
 百貨店、都心店 訪日客で好調 デジカメ、下位企業が事業縮小
 2014年の国内の「主要商品・サービスシェア調査」(対象100品目)では、上位3社の寡占が一段と進んでいることが鮮明になった。1~3位のシェア合計は60品目で上昇し、13年よ150728nikkei2_2 り2品目増えた。消費増税や円安、訪日客の増加など市場環境が変わるなか、ブランド力のある大手が強さを発揮した。デジタルカメラなど市場が縮小する中での寡占化もみられた。
 百貨店(1.6ポイント)や国内旅行(1.4ポイント)、ウイスキー(2.8ポイント)、シャンプー・リンス(1.2ポイント)などで3社合計のシェアが伸びた。消費者に身近な小売りやサービス、日用品などで上昇が目立った。
 これは消費増税の影響で個人消費が落ち込むなか、上位企業は商品開発力やブランド力を生かし、底力を発揮したためだ。清涼飲料や衣料用合成洗剤は上位企業が新製品を相次ぎ発売し、3社のシェアが拡大した。
 百貨店は三越伊勢丹ホールディングスなど上位3社で計45.2%と1.6ポイント上昇した。東京・銀座など都心に店舗を構える強みを生かし、中国人観光客の「爆買い」など訪日外国人の買い物意欲を取り込んだ。ホテルも都心でチェーン展開するプリンスホテルなどが好調で、計21.0%と0.8ポイント上昇した。
 ウイスキーはNHK連続テレビ小説「マッサン」の人気でサントリースピリッツやアサヒビールが販売を増やし、上位のシェアが上昇した。
 グループ再編で競争力を強化する動きもシェアに影響した。出版でKADOKAWAが角川書店などの子会社を吸収合併し、13年の4位から2位に浮上。上位3社で3.8ポイント増の27.7%になった。
 船舶も今治造船が子会社を吸収合併したため、上位3社のシェアが11.7ポイント増の6割超となった。
 成長がピークを過ぎた市場で寡占化が進む現象も起きている。スマートフォン(スマホ)で写真撮影する人が増えるなか、デジカメは下位メーカーが事業規模を縮小。キヤノンとニコンの2強で過半のシェアを握った。
 メモリーカードでもデジカメ向け需要が減るなか、首位の米サンディスクが大容量品で需要を喚起し、上位3社で45.4%と1.3ポイント増えた。スマホ普及の影響を受けたパソコンも上位のシェアが拡大した。
 市場規模は約半数の49品目が13年より縮小した。スマホ普及の影響を受けたデジカメやメモリーカードのほか、マンションも消費増税が響いた。企業業績の回復で、人材派遣や広告の市場規模は拡大した。」(2015/07/26付「日経新聞」p1、7より)

★詳細は、2015/7/27付「日経産業新聞」P16~P19(pdfは ここ)参照。

上の日経産業の記事をざっと読みながら、少し気になったことをメモしてみる。100品目の詳細なデータは上記のPDFを参照。

携帯端末はアップルの圧勝。日本メーカーも寂しくなったものだ。
薄型テレビでは、日立、三菱が出て来ない。そして、エアコンで東芝が出て来ない。
デジカメは、Panaが消え、総数で、対前年26%減だって・・・。
ブルーレイはPanaがトップか・・・。
コンビニはセブンイレブンが4割、どうりであっちこっちにある・・・。
スタバも4割。自分はドトールの方が好きだが・・・。
ポータルサイトはグーグルがトップ。ま、そうだろう。
プロバイダーは、やはりKDDIが健闘中。
ウイスキーは、マッサン効果で、市場が11%も伸びたって・・・。
即席めんは、老舗の日清が4割以上。
風力発電機は日立が力を入れているんですね。
産業用ロボットは、ファナックは国内では4位だって。ガリバーだと思っていたが・・・。腕時計は、カシオが4割で、セイコーは25%か・・・。

でも、全体的に大幅な変化はない。つまり、簡単に売上が伸びることはない、ということ。長年の蓄積がいかに大切かが分かる。
そろそろ買いたい物も無くなってきたシニア。でも、何か買う時は、これらのシェアも選ぶときの情報にはなる。

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