FMシアター「沈黙とオルゴール」
先日、NHK FMのFMシアター「沈黙とオルゴール」(2015/05/30放送)を聞いていて、つい、その世界に引き込まれてしまった。
NHKのサイトにはあらすじとしてこう紹介がある。
「FMシアター「沈黙とオルゴール」
難関中学に合格したばかりの晶子(12)は、入学時の健診で、進行性の「感音性難聴」と診断される。晶子が中学受験をする時「今、頑張れば、将来の選択肢がたくさん増えるんだ」と父や先生から嫌というほど言い聞かされ、勉強を頑張ってきた。彼女は「耳が聴こえなくなったら、私の人生の選択肢は、ほとんど無くなっちゃうよ」と、男手一つで育ててくれた父・深山達雄(42)に八つ当たりする。絶望の中、「五月二日、鈴の音が聞こえなくなった」と、失った音を日記に書く晶子。これは、音を失い、孤独の中にいる一人の少女と聴導犬との心のふれあいの物語。」(ここより)
<FMシアター「沈黙とオルゴール」>
このドラマ、時間の経過と共に、段々と耳が聞こえなくなっていく女子中学生の恐怖が、何とも痛ましい。日記風に物語は進んでいく。
自分も突発性難聴をやっているので(ここ)、この話は他人事ではない。しかし自分のような片耳の難聴と、このドラマのような両耳がホントウに聞こえない状態とは、事情が全く違う。片耳では日常生活はまったく普通。しかし両耳だと、これは聾の世界だ。
これから、という中学生に襲う病魔・・・。聞いているだけで胸が張り裂けそうになる・・・
先日、NHKの「ドキュメント72時間~高尾山・なぜかふらりと都会の山へ」(2015/05/29放送(ここ))を見たが、ここにも、耳が聞こえない女性との若いカップルが写っていた。
まだ交際して間もないという二人。男性の手話もまだぎこちない。でも女性の表情は明るく、普通目には何も分からない・・・。
この女性の姿が、ドラマの中学生とダブった・・・
先日、耳も聞こえず目も見えない人のドキュメンタリー番組を取り上げた。(ここ)
何気なく暮らしている我々。
その“何気なく”が、どんなに幸せなことか・・・
もう少し、何気ない日常に感謝しなければ・・・と思うこの頃である。
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コメント
FMシアター「沈黙とオルゴール」、「ドキュメント72時間~高尾山・なぜかふらりと都会の山へ」、「見えず 聞こえずとも~夫婦ふたりの里山暮らし~」の3番組とも、録音録画して聞きました、見ました。最近片耳が聞こえなくなり不自由を感じているという友人が2人います。健康で長生きできていることに感謝すると共に、一層努力しようと思います。
【エムズの片割れより】
自分はいつも「喉元過ぎれば・・・」なのですが、「何事もない」ことの幸せをよくよく認識せねば・・・と思います。
投稿: かうかう | 2015年6月 8日 (月) 23:08