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2015年5月14日 (木)

YoutubeのCM動画~泣ける娘の結婚式

今朝、起きて居間に降りていくと、カミさんが「ここに座れ」とパソコンの前を指さす。パソコンの画面にはYoutubeの画面が・・・。顔を洗う前、そこで始まった動画がこれ・・・(ここ

見終わってから、自分は手をパチパチとたたいた。
聞くと、今朝の朝日新聞に記事があり、それでYoutubeを見たのだと言う。
「(ニュースQ3) 「広告受難」の時代、岩手発CMヒットのわけ
 商品や企業の名前が出てくるわけでもないのに、引き込まれてしまう。そんな岩手発のCM動画が注目されている。ネットの存在感が増し、広告の世界でも「地方」と「都市」の垣根は、なくなるのだろうか。
 ■ユーチューブ再生290万回超
 娘の結婚披露宴。父親がピアノの上に妻の遺影を置き、演奏を始める。曲はパッヘルベルの「カノン」。新婦が小さい頃、母親と一緒に練習した思い出の曲だ。
 ぎこちないメロディー。そこに、妻が亡くなり、娘とうまく分かりあえない父親が、晴れの日のため音楽教室で練習を重ねるシーンが挿入される。娘の表情はみるみる崩れていく。
 テレビCMの話ではない。動画投稿サイト「ユーチューブ」にこんなCMを公開したのは岩手県内で音楽教室を手がける「東山堂(とうさんどう)」。昨年3月の公開直後から話題になり、キー局の番組で取り上げられ、人気が広がった。ユーチューブの再生回数は290万回を超え、年間100人ほどだった音楽教室への入会者は400人に増えた。
 ■時間気にせず凝った映像に
 動画をつくった岩手県の広告制作会社「マエサク」のプロデューサー、佐々木昌彦さん(36)によると、初めからネット配信をねらったわけではないという。
 東山堂の鹿糠(かぬか)幸康・音教事業部長(36)からは「音楽、そして学ぶことのすばらしさが伝わるものを」と依頼された。「CMの構想をするうちに『いいものができる』と実感したので、テレビ向けに加えて、ネット用もつくった」
 CMと言えば、商品名や企業名が前面に出てきて、話題になるのも大企業のものが大半と思いきや、今回の映像はどちらでもない。「TOSANDO」という企業名が出てくるのは、3分30秒ある動画の最後の方だ。
 「ネットの普及と『広告受難』の現状が背景にある」。そう語るのは日本大法学部の湯淺正敏教授(広告コミュニケーション)だ。動画サイトが若い世代などに受け入れられ、情報があふれる分、目が肥えた視聴者によってテレビCMが「スキップ」されてしまう可能性もある。ネットだと15秒、30秒という枠にとらわれずにすみ、制作者側は飽きられにくい、凝った映像作りに挑戦できる。その一つが東山堂のような「広告らしくない広告」(湯淺教授)だという。
 ■地方企業にも、全国発信の道
 2人の女子高生が校舎内を忍者のように駆け回り、最後にペットボトルのふたをあけ、実は飲料水のCMと分かる。東山堂の動画以外にも、そんなネット発の動画がここ数年、話題になっている。「続きはウェブで」という形で、ネットの動画に引き込もうとするテレビCMも定着してきた。
 映像にこだわりすぎると、広告の意図が十分に伝わらないリスクもあるが、ローカル企業でもネットを通じ全国発信ができる。「視聴者の反応を見ながら、テレビとは違うCM動画の活用法を模索する動きは今後、ますます広がりそう」(湯淺教授)だ。
 「マエサク」の佐々木さんは言う。「まずは地元での広告価値を上げることが最優先ですが、ネットが新たなツールになっていることも確か。何より、多くの人に届けることを目指し、広告作りを続けたい」(若松真平、清水大輔)」(2015/05/14付「朝日新聞」p37より)

カミさんはこれを見て眼を赤くしていたが、確かにこのCMは泣ける・・・。
父親の心情が良く分かる・・・
子どもの結婚式は、親にとっては、子どもが独り立ちをして行く節目。それまで色々あっただろうが、それはそれとして・・・
だから、この映像は、ただただ泣ける・・・
このCM、「音楽は、言葉を超える」とあるが、その通り。音楽は世界の共通言語。
音楽を通しての会話・・・

当サイトでも、幾つかCM動画のことを取り上げているが、何かのキッカケが無いと、そんな話題に気が付かない。今回は朝日新聞が取り上げたので知ったが、「ネットで話題になっている」という切り口が、我々シルバー族にとってはなかなか厳しい。

それにしても、この作品を作った人たちが30代とは驚く。
押し付けのCMが多い中、こんなCMを見るとホッとする。というより、見ていてCMとは思わない。
でも、音楽教室のCMと聞くと、なるほど・・・と納得する。
時間制限の無いNet上のCMだから実現出来たのだろうが、テレビのCMも、こんなスタンスのCMが多くなれば、録画再生で、CMを目のカタキにしてスキップすることも無くなるだろう。
何とも、爽やかなCMではある。

150514nani<付録>「ボケて(bokete)」より

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コメント

このCM、何かの記事で見た記憶があるのですが、拝見したのは初めてです。
心に染みて涙・涙・でしたが何回も見てしまいました。
岩手発とのことで、お酒のCMを思い出しました。
「岩手川」という銘柄で、デューク・エイセスが歌っています。
残念がら2006年に倒産しましたが、CMはネットに残っており、「当時は酒の飲めない年齢で残念!」と関連した記事にありました。
またデューク・エイセスのセカンドテナー「吉田一彦」さんが病気で引退されて心配してます。

【エムズの片割れより】
あまり「売ろう」という姿勢の無いCMの方が、視聴者に受けますね。
ダークダックスもそうですが、デューク・エイセスも段々と去って行きますね。でも活躍の期間は長かった・・・

投稿: 大手街 | 2015年5月15日 (金) 13:17

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