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2015年5月11日 (月)

高性能パソコンに替えた話

とうとうジンクス(自分の思い込み=トラウマ)を破ってしまった。自室で使っているパソコンを、何と(!)高性能機に更新してしまったのだ!(それで、2日間もパソコンと遊んでしまった・・・)
自分にとっては、これは大事件。 ・・・と言うのは、(前に何度も書いているが)自分のキーを叩くクセから、手の腱鞘炎を発症してしまうため、唯一相性の良い2006年11月発売の東芝dynabook Satellite K11というモデル(これ)を、会社でも自宅でも、延々と使い続けている。

それを今回替えたのだから、自分的には大事件なのである。

ちょうど1年前に、XPをWIN7に変えた。それはそれで軽くなって良かったのだが、パソコン本体は変えていない。つまり10年近く使い続けている同じPCのキータッチは、完全に体に染み付いている。
替えるキッカケは、先日、電車の中で見かけた光景。つまり、隣に座った若いサラリーマンがヒザの上で使っていたノートパソコン。何となく眺めていたら、その早いこと! 画面が操作によって次々に替わり、こんな小さなパソコンで、そんなに動きが軽快なのか・・・とビックリ。そして社内で皆が使っているパソコンも、覗いてみると動作が速い(自分のPCを除いて)。確かに、生物(なまもの)と言われているパソコンにあって、10年近くも前のものを使っている自分は貴重品。何よりも、ネットを見るだけでも、画面がなかなか出て来なくて、ただただ我慢(!)のパソコンなので・・・
キーによる腱鞘炎というトラウマがある自分だが、先日、家電量販店でパソコンコーナーを見て、これまたビックリ。個人用のパソコンのキーが、昔とは全く変わっている。パネルからキーが飛び出している形で、ストロークは1.5mだという。自分が拘って来た2.7mのいわゆるキーボードとは、もう世界が違っている。それに、全メーカーが同様なのだ。(そもそも自分は、車とパソコンに関しては、新型への興味を失って久しいので・・・)

もう一つのキッカケは、転送のスピード。SONYのHDDオーディオプレヤーHAP-Z1ESのデータをバックアップするのに、LAN経由でPCに転送しているが、自分のPCでは3~4Mbpsくらいしか出ないが、カミさん用のDELLのPCでは20数Mbpsと早い。これは古い100base-TXに対して1000base-TXの違いが大きいのだろうが・・・。

それで、常に“熱中する何か”を探し続けている自分は、次のオモチャとして、新型のパソコンで遊ぶことにし、中古の高性能パソコンを試してみる気になった。
探す範囲は、かなり狭い。東芝dynabook Satelliteは最初から決定。今まで、これ以外は使ったことが無いから・・・。そして最初からWIN7を搭載していた最終モデルを探した。それがWIN7の世界で最も進んでいただろうから・・・。Win8の発売は2012年10月らしいので、できるだけその直前のモデル・・
そして、どうせキーに拘らないのなら、CPUなども最高性能のものを・・・
Netで見てみると、最新型のCPUのひとつに「Core i7」という物があるらしい。i3やi5よりも高性能らしい。でも、中古PCの購入予算の問題もある・・・。
結局通販で、WIN7の最終モデルの1年前だが、「インテル Core i7-2620M vPro プロセッサー 2.70GHz」という2011年発売のモデルを見付けた。当時のモデルとしては最高のグレード。価格は3万5千円なり。
OSは「Windows 7 Professional 32ビット」。64ビットは、何か怖いので、普通の32ビットのものにした。(後で調べると、アプリは昔の32ビット当時のものでも動くというので、64ビットの方が良かった?)
到着して、まずHDDの使用時間を調べた。使用時間は2000時間ちょっと。まあまあ新しい方か・・・。

まず気になったのが、予想通りキー配列。今までは「87キー(OADG109Aキータイプ準拠)、キーピッチ:19mm、キーストローク:2.7mm」だったが、今度は「109キー(JIS配列準拠)(テンキー付き)、キーピッチ:19mm、キーストローク:2.5mm」。
調べてみると業務用のSatellite は、2010年頃から109キー(テンキー付き)が標準になりはじめ、2011年以降は、全てが109キー。時代が変わった。これに慣れるしかないか・・・。
文字を打ってみるが、思うようにならない。文章を確定していないのに、文字が途中で確定されてしまう。原因は、タッチパッド。キー配置に慣れていないため、手がタッチパッドに触れて、カーソルが動き、文字がおかしくなったらしい。これはタッチパッドを停止することで解決。そもそも自分はマウス・オンリー人間なのでタッチパッドは不要・・・。
もうひとつトラブル。マウスの右クリックで、コンテキメニューが立ち上がらない、というトラブルは、前のPCでも時々起こっていたが、これがまた古いPCで再発。てっきり「ヤツは、自分が棄てられることを察知してイジワルをしているな・・」と認識。
ほどなく、愕然としたのは、新しいPCでも右クリックでメニューが表示されない・・・。
Netで探しても、同様なトラブルは見付からない。原因は、何とマウスだった。マウスを取り替えたら発生したのだ。別のマウスにしたらしっかりと動く。軽快にクリック音が出ていたので、まさかマウスの接触不良とは考えていなかった。

そんなことで動き出したPCだが、さて、スピード。これは自分にとっては驚異的。ファイルの転送に、自分はアイ・オー・データの「マッハCopy」を使っているが、SONYのオーディオプレヤーHAP-Z1ESにCD1枚分のFLACファイルを転送したところ、同時に幾つもの窓が開き、パラにファイルを転送して、あっと言う間に終わった。これも4コアCPUの高性能から来るのかも知れない。
もちろん転送スピードは、PC本体への転送は外部HDDへの転送よりも早く、他の古いPCからの転送はそう変わらなかった。これは相手先の対応転送速度によるのだろう。

そして最大の関心事、Netの反応も驚異的。今までは、ひとつの画面が出るのに、“よっこらしょ!”と、しばらくカーソルが動かない時間があったが、新しいPCは全く待たないで、各画面が表示される。特に、googleマップの航空写真では、今まではズームを高速に動かすと四角いモザイクがたくさん出てきたが、今度のは、何の引っかかりもなく、ズームイン。なるほど・・・
かくして、この高速に魅了された。キーのトラウマから、“文字を打つ時だけは古いPCを使おうかな”と考えていたが、どうも古いPCはお蔵入りとなりそうである。

そしてHDDの容量。250Gは、データを外部に置くのなら問題ないが、“全てはここに入っている”の方が安心。それで結局1TBの新しいHDDに置き換えることにした。こっちは6千円。HDDも安くなったものだ・・・。イメージからの復元は、まだデータを入れていなかったこともあり、ほんの20分で終わった。

PCの世界の進歩は速い。4年前のモデルでさえこうなのだ。でも自分の使い方(インターネットが主)では、4年前の中古で充分。しかしやはり問題はキー配列・・・
まだ腱鞘炎は発生していない。これからどうなるか・・・。それと、手が覚えているキータッチが大きく変わったので、なかなか指がキーの場所に行かない。会社では相変わらず87キーだし・・・。でも全ては、この“高速の魅力”には勝てない・・・

この高速の動作を見ていると、逆に、9年も前のPCをよくもまあ使い続けてきたものだ・・・、と自嘲・・・。自分は、骨董的価値があるかも・・・
それに、やはりXPにWIN7を入れた今までのPCは無理があるらしく、スリープモードが誤動作を起こすために使えなかったし、OFFICE 2013も、たまに文字入力が出来なくなる現象もあった。まあ無理はいけない・・・。その点、最初からWIN7のPCは安心だ。

とにかく、中古パソコンは、遊ぶのにはちょうど良いオモチャである。今回は4万円のお遊びだった。もちろん、ゴチャゴチャと色々なソフトの入った個人用の最新型PCを買うつもりは毛頭ない。
でも今回は、かたくなな自分のスタンス(あくまでもK11・・・)に、時代遅れの姿を再認識させられた。
ま、そのうちWin10(の中古)が出たら、また遊ぼう・・・

150511kami<付録>「ボケて(bokete)」より

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コメント

確かに、手が覚えていたら違和感ありますよね。
かつて昔、ノートパソコンでもキーボードに注力されたThinkpadとかありましたが過去形。
ノートパソコンのキーボードで頑張っても無理な体勢から逃れられないし、入力効率も高くない。
不思議に思うのは何故デスクトップ用キーボードを使われないのでしょうか?
http://www.topre.co.jp/products/elec/keyboards/
標準的あなRealforceとか、10キーが邪魔なら10キー無しのRealforce86ほかHappyHackingとか。
一旦外付けキーボードへ慣れてしまえば、パソコン乗り換えたとしても、長く同じキーボードが使えます。

それに加えて、ノートパソコンにパソコン用ディスプレイを繋ぐ方法がありますよね。
http://dynabook.com/pc/catalog/satellit/061129k1/spec.htm
仕様を見るとATI RADEON® XPRESS 200Mなので解像度(WUXGA)1,920×1200ドット表示できるはずです。
24インチもしくは27インチのWUXGA表示ならノートパソコン画面と比べようも無いほど見やすく快適と思います。
普通にDellの2709W、2405FPWあたりが無難で、(UXGA)1,600×1200ドット表示でもかまわないならNANAOのL997あたり。

キーボードとディスプレイ取り付けたら、もはやデスクトップと変わぬ占有面積になってしまいますが。

【エムズの片割れより】
アドバイスをありがとうございます。自分のビョーキは、結構奥が深く、キーワードは「87キー(OADG109Aキータイプ準拠)、キーピッチ:19mm、キーストローク:2.7mm」のようです。
腱鞘炎の原因がキーボードだと分かってから、実は色々試しました。
https://emuzu-2.cocolog-nifty.com/blog/2008/07/post_8552.html
そして上の仕様に近いキーボードを見付けたのが「Enermaxアルミ製キーボード AURORA Micro KB006U-B」。でも結局、コタツ(自室のテーブル)のノートPCの前に置くのはしんどく、結局今は居間のPCで使っています。
実は、その前から使っていた「Qosmio G10/390LS 」も、会社で使っていたK16も、同じタイプのキーボード。
それで、浮気をあきらめて2009年からK11を使い出した次第・・・。
https://emuzu-2.cocolog-nifty.com/blog/2009/01/post-1645.html

実は数日前に上位機のK16が手に入り、今東芝にオーバーホール出しています。これでやっと安心のPCが手に入ったようです。
なかなか老人の体は応用が利かないようで・・・

投稿: さぬきのはた | 2015年5月25日 (月) 14:24

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