SONYのウォークマンNW-A17を買ってみて・・・
この1週間、SONYの新しいウォークマンNW-A17(ここ)に“遊ばれて”しまった。でも、何とか稼働状況になったので、今日はその話。
大容量化に伴い、音源をFLACに変えた結果は、大正解。音源が無圧縮になったこともあり、音質の良さは、MP3の比ではない。もうMP3には戻れない・・・
自分は大のウォークマン・ファン。最初に韓国・アイリバーのHP-140というHDDのMP3プレヤーを買って、通勤の時に音楽を聞くようになったのが2004年5月だったので、もう10年以上も前の話。
そして、2010年1月にウォークマンNW-A847に乗り換えた。これが素晴らしい機種で、(ここ)にも書いた。
そして2011年10月に後継機のNW-A857(2010/11/13発売)を買い増したまでは良かったが、それ以降、2011年秋の新製品からSONYは、いわゆるスマホ型に移行してしまい、自分が一番大切にしていた機能、つまりNHKラジオ深夜便を早聞きする(DPC)機能が無くなってしまった。よってその後、自分はウォークマンの買い換えが出来なくなってしまった。
NW-A857を使い続けるしかない・・・。壊れたときの修理は?とSONYに問い合わせると「NW-A857は、生産終了日が2012年3月で、補修用部品の保有期間は、生産終了から6年なので、修理可能期限は2018年3月迄」とのこと。
仕方がないので、ヤフオクで程度の良いものを手に入れようかと思っていたら、何と、NW-A857と同じガラケータイプのAシリーズの新製品が発売になっていたのを“発見”した。
自分は、もうSONYはスマホタイプに移行してしまって、ガラケータープへの戻りは無いと思っていて、新製品のチェックもしていなかったのだ。
製品はNW-A10シリーズ(2014年11月8日発売)。何とSDカードによって容量を増やすことが出来るという。機能的に、自分にピッタリ。当然、直ぐに買う・・・。
しかし32GBのNW-A16が2万3千円なのに対し、64GBのNW-A17は3万円と高価。SDカードで容量を補完するのであれば、NW-A16の方が、コストパーフォーマンスは良い。
しかし、考えた。携帯でハイレゾを聞いても仕方がないが、容量が大きいのであれば、MP3ではない無圧縮音源(WAV)で聞ける・・・。
そう考えると、今愛用しているHDDプレヤーのHAP-Z1ESのFLACデータをそのまま移せば良い・・・。そして容量を計算すると、本体64GB+SDカード128GBの192GBでも、まったく容量が不足・・・。それで機種は自動的に容量の大きいNW-A17を選ぶことになった。
かくして、3万円のNW-A17に5年保証を付けて3.4万円。それに128GBのSDカードを、Amazonで「NW-A17で実績有り」品を1万円弱で購入。たった4万円余で、これから始まるFM補完放送も受信出来る、大容量のウォークマンが手に入ってしまった!!
さて、データの移行。HAPに音量をそろえたCDのFLACデータを入れているが、HAP→NWへの、そのままのコピーでは、容量が多すぎるため、仕方が無く音源の整理をする事にした。つまりダブっている音源の削除。
まず、「Super Tag Editor」に、HAPのFLACデータを読み込み、それをEXCELにコピー。そして、EXCELで並び替えをして重複音源をリスト化して、PCのエクスプローラと、HAPの音声による曲名・アーティスト検索で音源をチェックしながら重複ファイルを削除して行った。この作業に丸一日かかってしまったが、これによって容量が1割以上削減できた。
さて、ウォークマンへのデータの転送。ここでトラブル。
1)A17のSDカードの「MUSIC」フォルダに、音楽ファイルをエクスプローラでコピーしてUSBコネクタを外すと、「データベース作成中」になるが、中間くらいまで行った時、回転しているマークが止まって(フリーズして)、「WALKMAN」のロゴが出て、再起動がかかってしまう。そしてまた「データベース作成中」が出て、同じことの繰り返し。
2)この再起動を1~2分おきに延々と1~2時間繰り返し、「転送中に接続が解除された可能性があります…」の表示が出て、ホームページが表示される。この間、リセットを含めて一切の操作ができない。
3)PCでSDカードのフォルダを見ると、データは正常に存在している。
4)A17で「フォルダ」表示を見ると、SDフォルダに「楽曲がありません」が出る場合と、“部分的に”楽曲が存在している場合とがある。つまりデータベースの作成が完全ではない。
5)SONYのサービスから言われた「リセット」「SDカードの再フォーマット」を行っても、同じ。
SONYのサービスに電話するも、「返送して症状を確認する」の一点張りで、SDカードとも切り分けが出来ないため、初期不良とは認めない・・・
さて困った。SONYが初期不良と認めないと、交換できない。しかし買った店に電話すると、SDカード込みで、着払いで返送してくれとのこと。そして、店が手配したくれた宅急便屋が直ぐに来て、返送。
次の日に連絡が来て、「再起動を繰り返す現象を、メーカーサポートを含めて確認したので、新品に交換する。今度の製品ではSDカードの認識もOKだった」とのこと。
そして、返送してきた新しいA17の電源を入れると、アレアレ・・・? また再起動を繰り返している。直っていない??
でもしばらくすると、何とかホームの画面が出た。フォルダモードでの認識もOK。何とかデータベースが出来上がったみたい・・・
SONYのサイトを見ると、2015/04/7付でファームが1.10に更新されている。さっそくそれをインストール。これで再起動は無くなるかと思ったが、やはり・・・
結局、この現象は、SDカードに大量の音源を転送したとき、データベースの更新がうまく出来なくてフリーズする、根源的な問題と認識。Netで調べると、再起動を繰り返すこの現象の例は、たくさん載っていた。(SONYのサービスは「初めての現象」とか言っていたが・・・)
結局、解決策は、数百曲ずつ、こまめに音源を転送するしかない。その都度、データベースを更新しながら・・・(SONYも「数千曲を一度に転送するとフリーズして再起動を繰り返します。できるだけ数百曲ずつ、こまめに転送しましょう!」と取説にハッキリ書けば良いのに・・・)
でも、前の機種に比べると、よっぽど程度は良かった。1000曲のSDカードへの転送でも、一発で完了したこともあったし、1400曲の転送でも、5~6回の再起動でデータベースの更新が完了した。
ともあれ、何とか動き出した。
それで音は・・・?
大音量で聞いている。自分の定義は「良い音は、大きな音で聞ける」。つまり、さすがにこの機種で無圧縮のCD音源を再生したときの音は良い。ということ。前のNW-A857は、音源がMP3のせいもあるが、音が刺激的であり、とても大音響では聞けない。さすが・・・
機能的にも言うことはない。素晴らしい。ただ一つ、画面表示で、曲の進捗のバーが、しばらくするとアルバムの表示で隠れてしまうのが不便。アルバム画像を「不表示」にすれば良いのだろうが、その設定方法が分からない。やはり進捗バーは常時表示にして欲しい。
特に自分のように、ラジオ深夜便など長時間の番組を聞くときは進捗の表示が欲しい。
ついでに、一旦停止モードで、早送りボタンを押すと、ツツツーと早送りが出来る機能もそのままなので長時間の番組を聞くときは便利。
これで、自分の通勤でのツールが、格段に良くなった。廃止品の心配も無くなった。何よりも、SONYのSDカードの搭載は、画期的。何度かデータベースの作成のフリーズでトチッても、この機能の搭載はユーザー指向で非常に有り難い。
携帯電話の世界でも、ガラケーが盛り返しているとか・・・。携帯プレヤーも、ガラケー愛好者は多いのである。
早く256GBのSDカードが出ないかな・・・。そうすれば真にハイレゾ音源を持ち運べる・・・。
(2015/04/17追)
音の良さなのだが、改めて電車の中で聞いて、音楽が“腹にズーン”と来た。「これはスゴイ。もうMP3には戻れない・・・」
今まで64GBのNW-A857に入れていたMP3の音楽を、WAV(FLAC)で新しいA17に入れるに当たって、192GBへ容量が増えた分だけFLACにして、残りは仕方がないので、MP3で入れておいた。
しかし、MP3は全部消してしまった。曲数が少なくなっても、もうFLACしか聞けない・・・。
この音質の激変は、ソースに圧縮がかかっていないことと、A17の音質改善の両面があり、それぞれどの程度の割合で良くなっているかは分からない。
それにしても、今回のA17のSDカード化により、環境は激変した。加えて、より容量の大きなSDカードが欲しい。でもこれからSANDISKから発売されるのは、200GBで4万円か・・・。ウーン・・・。
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