森山良子と倍賞千恵子の「死んだ男の残したものは」
森山良子の「死んだ男の残したものは」は、学生の頃に良く聞いた歌である。
先日久しぶりに、CDに入っていたこの歌を聞いた。「過去の歌」のはずが、「今の歌かも…」と思いながら聞いた。
<森山良子の「死んだ男の残したものは」>
「死んだ男の残したものは」
作詞:谷川俊太郎
作曲:武満 徹死んだ男の残したものは
ひとりの妻とひとりの子ども
他には何も残さなかった
墓石ひとつ残さなかった死んだ女の残したものは
しおれた花とひとりの子ども
他には何も残さなかった
着もの一枚残さなかった死んだ子どもの残したものは
ねじれた脚と乾いた涙
他には何も残さなかった
思い出ひとつ残さなかった死んだ兵士の残したものは
こわれた銃とゆがんだ地球
他には何も残せなかった
平和ひとつ残せなかった死んだかれらの残したものは
生きてるわたし生きてるあなた
他には誰も残っていない
他には誰も残っていない死んだ歴史の残したものは
輝く今日とまた来るあした
他には何も残っていない
他には何も残っていない
森山良子のこの歌は、1969年発売の「さとうきび畑 / 森山良子カレッジ・フォーク・アルバ ム No.2」というアルバムに入っていた。
同じく、その前に発売された「カレッジ・フォーク・アルバム」も良く聞いた。大学4年の時だ。友人の間をこのLPレコードが回り、皆テープに入れて聞いた。何度も何度も・・・
当時、森山良子は自分と同じ21歳・・・
wikiによると、
「「死んだ男の残したものは」は、日本の反戦歌の1つである。谷川俊太郎の作詞、武満徹の作曲による。ベトナム戦争のさなかの1965年、「ベトナムの平和を願う市民の集会」のためにつくられ、友竹正則によって披露された。」
作詞も作曲も大物だったのだ・・・。今まで気付かなかった・・・
この歌は色々な歌手が歌っているが、中でも倍賞千恵子の歌がドラマチックで良い。一緒に聞いてみよう。
<倍賞千恵子の「死んだ男の残したものは」>
それにしても、なぜ今頃、ベトナム戦争の反戦歌が心に沁みるのだろう・・・
そう・・・。いままで想像だにしなかった“戦争”が、段々と近づいて来ているから・・
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コメント
おはようございます。
女性の歌っているこの歌を初めて聴きました。
私は倍賞千恵子のほうが好きです。
私は 新垣勉テノール歌手の歌っているCDを持っています。
この歌なんとなく好きです。
【エムズの片割れより】
自分はもっぱら森山良子を聞いていました。合唱でもあるらしいので、一度聞いてみたいものです。
投稿: Star Dust | 2015年4月 1日 (水) 03:55