« 「介護職の給料、なぜ低い?」 | トップページ | 騒音の中でのスピーチ »

2015年3月14日 (土)

「東京に多いオーケストラ~世界でも突出」

東京にオーケストラが多いとは聞いていたが、全国33のプロオーケストラのうち、10が東京にあるとか・・・
「(なんでも調査団)東京に多いオーケストラ 世界でも突出、音楽学校の集中が背景に
 プロオーケストラの苦闘ぶりを描いた新作映画「マエストロ」が人気を呼んでいる。交響曲を奏でるオーケストラへの世間の関心は相変わらず高いようだ。そこで、東京を中心とする首都圏のプロオーケストラ事情を探ってみた。
150314orche  首都圏にはプロオーケストラの数はどのくらいあるのか。日本オーケストラ連盟によると、加盟楽団の数は正会員・準会員合わせ国内全体で33。このうち12楽団が首都圏に集中する。12楽団のうち神奈川フィルハーモニー管弦楽団(横浜市)などを除く10団体が都内に拠点を構える。
 東京の楽団数は海外の大都市と比べても多い。主な楽団を数えるとニューヨークはニューヨーク・フィルハーモニックなど2団体程度、パリもパリ管弦楽団など4団体。多いといわれるロンドンとベルリンでも各6団体だ。
 人口200万人に1楽団。楽団数をめぐる人口当たりの指標として関係者の間でよく挙げられる数字だ。東京の場合、人口(1300万人)から見れば現在の約半分の6団体程度がほどよい数となる。
 なぜ、東京にはオーケストラが多いのか。「戦前から東京には演奏者養成の受け皿とな150314or る音楽学校が官立のほか私立が5校以上と多くあったことが背景にある」。同連盟専務理事の吉井実行さんはこう推測する。官立とは東京芸術大学音楽学部へと発展する東京音楽学校のこと。私立では東京音楽大学となる東洋音楽学校、国立音楽大学になる東京高等音楽学院などがあった。また、「聴くだけにとどまらず自ら演奏したがる日本人の国民性も関係しているのでは」という。その証拠にアマチュア団体は都内だけでも数え切れないほどあるというのだ。
 オーケストラの聴衆の数は近年、横ばいを続けている。現状への危機感から、現在の聴衆の中核である中高年層に代わる新たな客層を掘り起こそうと、若い女性や子供らを対象にした演奏会を開く楽団も増えている。日本フィルハーモニー交響楽団はこれまでに40年間、毎年夏に10日間ほどの子供向けコンサートを続けている。
 東京フィルハーモニー交響楽団専務理事の石丸恭一さんは「潜在需要を掘り起こす努力をすれば、今のプロオーケストラの数では少なすぎるくらいだ」と新規客層開拓の必要性を説く。
〈もっと知りたい〉
○国内楽団の最古参は1911年に名古屋で産声を上げた「いとう呉服店少年音楽隊」を起源とする東京フィルハーモニー交響楽団だ。NHK交響楽団の前身の設立は26年。東京都交響楽団は五輪記念で1965年に誕生した。
○楽団の合併もその後あった。東フィルが旧新星日本交響楽団と合併した2001年だ。新国立劇場のオペラ演奏を専門に手がける楽団の一本化を目的に、東フィルは新星と東京交響楽団に合併を呼びかけ、新星だけが応じた。」(2015/03/10付「日経新聞」p35東京版より)

最近でこそ、ほとんどコンサートに足を運ばなくなったが、若い頃は熱心に通ったもの。学生時代は、地元に来た楽団を聞きに行く位で、あまり聞くチャンスは無かった。それが就職と共に首都圏に住み始めてから、機会ある毎に行ったもの・・・
就職した1970年には14回、1971年には8回、それ以降も年に4~5回は行っていた。当時、三多摩コンサートというものがあり、立川などで安くコンサートに行けた。1972年には外山雄三/新星日本響で「第九」も歌った。
カラヤン/ベルリン・フィルを聞いたのが1970/5/20と1973/10/27。日フィルの小澤征爾による解散前のラストコンサート「復活」(1972/6/16)も聞いた。
それが結婚と同時に、仕事が忙しくなったこともあり、すっかりご無沙汰。だいたい子育てとコンサートとは、ちょっと距離がある。
現役リタイア後も、ほとんど行っていない。
それにしても、相変わらずのオーケストラ大国の東京。定演がどのくらい盛況なのかは知らないが、クラシック界がにぎやかなことは結構なこと。

歳を取ると、毎日がはやいとは良く言われる。どうもその原因は「イベント」の量の差ではないかと思うようになった。
先のコンサートを始め、若い頃は毎日がイベントだらけ・・・。毎週とは言わないが、スキーにも良く行った。今考えると、今日は飲み会、今日はスキー、今日はボーリング、今日はコンサート、今日はドライブ。今日はエレクトーンの練習・・・と、独身時代は毎日が濃密だった・・・
それに引き替え、今はイベントがわずらわしく、何も予定がないとホッとしたりする。まさにこれは加齢・・・
こんなオーケストラの記事を読みながら、「昔は良く行ったっけ・・・」と思い出に浸る一方、今の「予定がほとんど無い」状態は決して良くない!と気が付いて、焦る?この頃である。

150314konnyuu <付録>「ボケて(bokete)」より

|

« 「介護職の給料、なぜ低い?」 | トップページ | 騒音の中でのスピーチ »

コメント

ただオーケストラというのは自治体や企業などの支援なくしては維持が難しいので、どこもいつ消えてもおかしくない危うい状況ではあると思う。

【エムズの片割れより】
確かに、どうしても必要、というものではないだけに、ボスの“引き”が必要かも・・・
文化放送の撤退で潰れた旧・日本フィルの例や、東都知事の熱意で設立された都響など、なかなか自立は難しいですね。

投稿: 片島諒 | 2015年3月15日 (日) 10:03

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 「介護職の給料、なぜ低い?」 | トップページ | 騒音の中でのスピーチ »