赤瀬川原平 著「老人力」より
先日のNHKラジオ深夜便「神奈川ゆかりの文学作品の朗読」(2015/01/24放送)で、渡邊あゆみアナがこんな一節を朗読していた。
<赤瀬川原平「老人力」より>
これは、「老人力」の「眠る力を探る」という作品の前半の朗読だ。
聞いていて、ナルホド・・・と納得し、ツイこの本を読んでみようか・・・という気になった。図書 館で調べると、あった。しかも「大活字文庫」というのがあった。面白そうなので、これを借りてきた。本を見てビックリ。22ポイントの大文字の本・・・。
確かに老眼にとっては見易いが、如何せん高価。700円台の文庫本が、3千円×2分冊の6千円とは、図書館以外では買えない。
この本をめくってみて、別のことに気が付いた。書いてある事が、実に軽いので、ページをめくるのが早い。いわゆる速読が出来る。目でざっと眺め、主な漢字を追うだけで、だいたい内容が分かる。だから直ぐに読み終えた。
おっと本題・・・。
眠るとか、忘れるとか、自分の意志ではどうしようもないこと。風邪の時の発熱もそうだ。自分の体であって、自分の思い通りには行かない。だからそこに、別の自分を感じる。
その別の自分が、このところ、いよいよ衰えだしてきたのである。見ようと思っても、見えない。聞こうと思っても聞こえない。何とも歯がゆい。
そう言えば、最近の箸の使い方も同様だ。PCのキーの叩き過ぎだとは思うが、右手の箸の使い方で、どうも自由さが衰えてきたように感じる。細かいものを箸で挟む時に、少々努力が必要・・・。
それにしても、こんな本をめくっていると、誰も同じだな・・・と安心もする。しかし、少々「自分もホンモノの老人」になりつつあるな・・・と、ガックリもする。
ま「老人力」という力を信じて、頑張るしかないな・・・
話は飛ぶが、この朗読の「横浜放送局の渡邊あゆみ」アナ。よく聞くベテランの声だな・・・思っていたらNHKの番組「歴史秘話ヒストリア」のアナだった。地方局からの深夜便は、ほとんどが若いアナのギクシャクした放送。これも横浜放送局というので、同じく若いアナかなと思っていたが、この安定した放送に、超ベテランのアナも地方局に居るのだな・・・と再認識した。
最近、深夜便にあまりフィットしない新人アナもいるが、渡邊あゆみアナが定年後に正式なアンカーをやってくれると、実にフィットするな・・・と思うのだが・・・
●メモ:カウント~690万
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コメント
エムズさんがお箸の扱い方で感じられる
自由さの低下を私は買い物のたびに感じています。
特にスーパーマーケットのレジで。
できればささっと、ぴったりと支払いたい、
でないと小銭で財布がどんどん重くなる、
しかし後ろに並ぶ人の数が増えてくると
焦ってしまって。
そうして…小銭をレジ前で落としてしまうことがめっきり増えました。
あぁ嫌だ嫌だ、これが老いというものなのでしょうか。
【エムズの片割れより】
箸や小銭なら良いのですが、これが車の運転となると、少々心配・・・
先ずは“衰えの自覚”ですかね~・・・
認めたくないけど・・・
投稿: アンディーのママ | 2015年2月19日 (木) 09:08
ものしりのエムズさまがいまごろお気づきになるなんて!和服の艶姿で長年ヒストリアのナビゲータをされています。(元・黒田あゆみさん~本当に素敵なかたです)
赤瀬川原平氏については芸術新潮2月号で特集がくまれています。関東での展覧会は終了しましたが、広島市現代美術館で3月半ばより5月末までです。
番組ぶらたもりは赤瀬川氏からアイディアをもらったのではないかとおもっています。
【エムズの片割れより】
ヒストリアは毎週見ています。赤瀬川原平氏については初めて知りました。
投稿: kmetko | 2015年3月 3日 (火) 09:07